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タイトル:あゆしゃのC言語プログラミング(Vol.382) XP5 ユーザテスト  2003/09/03


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 第382回 XP5 ユーザテスト
 発行    2003年9月3日(水曜日)
 発行数   約3200

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 はじめに ( 決り文句 )
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・このメールマガジンはまぐまぐさんから発行しています。
・ジャンルは、マルチメディアのプログラム、C言語です。
・このメールマガジンは、横60文字で作成しています。
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・登録解除は、まぐまぐさんのホームページでお願いします。
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・ここは私の復習の場です。内容は約1ヶ月内外に私が勉強した
 内容になっています。最新の技術があれば、へたれもあります。
・わかりやすさを優先させる為、たまに嘘があるかもしれません。

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 ご挨拶
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 こんにちは。あゆしゃです。

 私は豊田にすんでいますが、地震はいつ起こるのか、心配で
仕方がありません。

 ところで最近ここ数日、路上で死んでいる猫を毎日のように見ま
す。

 あまりに多くて役所が処理できないのか、ミンチになって、
消えていきます。

 動物の行動が怪しくなるという、何かの前触れでしょうか。

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 今回のお題  << XP5 ユーザテスト >>
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 12回分の連載の内容です。

 1 XPって何?
 2 ペアプログラミング
 3 テスト駆動開発
 4 短期リリース
 5 ユーザテスト
 6 全員同席
 7 最適ペース
 8 コード共同所有
 9 常時結合
10 リファクタリング
11 シンプル設計
12 計画ゲーム

 さて、今回は5番ですね。

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 5 ユーザテスト
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 XPでは、単体テスト以外のテストにいて、ユーザが行うことと
しています。

 考えてみれば、当然のことです。

 学校のテストって、先生が作りますよね?

 当然ですよね?

 しかしソフトのテストというのは、生徒であるべきの開発者が
作成し、自分で実行するのが、普通なのです。

 おかしいじゃないですか!

 先生であるユーザは、ソフトとして要求する機能や運用方法の
すべてを知っています。

 しかし生徒である開発者は、機能の中身には非常に詳しいくせに
機能全体はあまりしらず、運用方法にいたってはまったく興味が
ないという感じです。

 これで問題がおきないわけがありません。

 だからXPでは、テスト仕様書をユーザが作り、そしてそのテスト
をユーザが行うこととしています。

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 トヨタ自動車クラスの会社では、課長以上になると超人並の権力
を持っています。

 たとえ年上だろうが得意先の人だろうが、目下に向かって命令語
で話すのは当然のことです。

 部下はともかく得意先のお客さん相手に「おい」とか「あんた」
とか、知らないと信じられないかもしれませんが、事実らしいので
恐ろしいものです。

 口の悪い人だの一言でも言おうものなら、馬鹿とか言われます。

 40代ぐらいの若いエリートさんは別ですけどね。

 そして、このトヨタクラス(トヨタに限らない)がユーザになる
と、とんでもないことになります。

 プロジェクトを成功するだけでも大変な苦労があるでしょうが、
成功したプロジェクトでさえ、

「おい、これはあの処理までやるんだよな?」

 例えあの機能とやらが仕様書に書かれていなくとも、ここでノー
と言える人はまずいないのです。

 すでに納品したソフトを回収し、仕様書からやり直しです。

 鶴の一声どころではありません。

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 これは極端なたとえ話ですが、作ったソフトがユーザさんの
求めていたものと異なる場合はよくあります。

 非常に良くあります。

 それは前述したように、開発者は内部のロジックには非常に
興味心身ですが、使い勝手にはまるで無頓着だからです。

 そしてそれが、運用レベルになってバグとして表面化します。

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 開発者が作成したテスト仕様書の内容は、複雑怪奇で、技術者で
さえ解読できないものがあります。

 まさに、作った本人が自己満足で作り上げる世界になってしまい
ます。

 これは内部ロジックを知りすぎていて、表面的なものがまるで
見えていないのが原因です。

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 たとえば、ガンダムがホワイトベースに着艦するときに動作する
着艦装置のシーケンスプログラムについて考えて見ましょう。

(シーケンスプログラム=工場などで巨大な装置を動かすPG)

 ガンダムを着艦させる責任者であるジョブさんは、ガンダムを
安全かつ確実かつ効率的にホワイトベースに着艦させることの
できるシーケンスプログラムを作ってくれと、ブライト艦長に
頼みました。

 ブライト艦長はこの仕事を、何を血迷ったかアムロに任せて
しまいます。

 アムロは、完璧に安全で、完璧に確実で、完璧に効率的な
シーケンスプログラムをくみ上げました。

 アムロは、ふっとかいいながら、非常に満足しました。

 ところがそれをうけとったジョブさんは冗談ではありません。
使い物にならないのです。

 あまりにも安全で、確実で、効率的であるプログラムであるため
に、ニュータイプでなければ使えないような複雑なものになって
しまっていたのです。

 ジョブさんはブライト艦長に抗議します。

 それを聞いたブライト艦長はアムロを呼び出し問いただしまし
た。

 しかしアムロは、言われたとおりのことをしただけだ、ブライト
の指示が悪いのだと、逆に言い出しました。

 板ばさみにされたブライト艦長は、いつものように困りました。

 めでたしめでたし。

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 ソフトは、ユーザが使うものです。

 そのユーザに良質のソフトを提供するのは、うれしいことです。

 しかし本当にユーザが望んでいるソフトを提供するのは、なかな
か、難しいものです。

 あゆしゃの世界のどこかのページに、ユーザの要望に答えては
駄目だ、という記述があった気がします。

 大事なことはユーザの要望に答えることではありません。

 ユーザに、こちらが意図する要望を持たせることが重要です。

 そしてユーザテストは、それを実現させるよいツールになる
でしょう。

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 さいごに
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参考文献
 よくわかる最新XPの基本と仕組み
 長瀬嘉秀 監修
 畑田成広 樋口博昭 著
 秀和システム
 ISBN4-7980-9374-3
 1900円(税別)(ただし支給品)

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 次回予告
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 次回は9月5日(金曜日)に、第383回を送ります。
 お題は「XP6 全員同席」

 お楽しみに!

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 最後の決り文句
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