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===================================================== 発行部数 10 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2003/08/21 (Thu) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.木曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 木曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 高原へいらっしゃい 局 名 TBS系 放映日時 木曜22時 キャスト 面川清次(佐藤浩市) 若月誠 (西村雅彦) 本間さおり(井川遙) 石塚章一(堀内健) 山村久美(市川実和子) 中原友也(平山広行) 貫井明夫(入江雅人) 五十嵐俊彦(高知東生) 関麻美 (純名りさ) 関峰子 (大山のぶ代) 矢野謙作(竹脇無我) 面川祐子(余貴美子) 小池雄一郎(菅原文太) 脚 本 前川洋一 あらすじ 本日のお客様は13名。うち、8名は団体。 来月の予約、20名獲得を若月誠(西村雅彦)が報じる。慰安旅行 だった。小池雄一郎(菅原文太)の料理がおいしかったので決めたと いう。 小池は、クッキーも、関麻美(純名りさ)から一度作り方を聞いた だけで作れる。 石塚章一(堀内健)が、もっと小池を取材して貰ったら、ノルマな んて軽い、と言うが、「感心しないな。何でも小池さんに頼るってい うのは」と面川清次(佐藤浩市)。 あの老婦人が、ホテルの前に降り立つ。 面川と若月は中原友也(平山広行)に部屋割りを指示していた。 そこにあの老婦人が、「予約はしていませんけど」と入ってくる。 老婦人の名は水島絹江(八千草薫)。お料理を目当てに来たという。 そして、食事の時間は、多くの人と同じ時間を希望する。にぎやかな のがいいから、と。 小池は食材を上手に値切って買っていく。 絹江は魚のコースを注文すると、オードブルの追加で、『オム・ア ・ラン・ポ・シェ』を頼む。 面川が小池に作れるか聞くと、小池は関峰子(大山のぶ代)にジャ ガイモを茹で、卵を用意するよう指示する。 食堂には、絹江が最後に残っていた。「お口に合いましたか?長い こと、ご無沙汰しています」と小池が挨拶。「こちらこそ」と絹江。 本間さおり(井川遙)は小池に、『オム・ア・ラン・ポ・シェ』は、 横浜のホテルにいた時、よく作っていた。亡くなった父親が最初に習 った料理だと、懐かしそうに言う。「飲み込みが悪くて、君のお父さ んを何度もしかりとばした」と小池。「水島様は、ニューマリンホテ ルの時からのお知り合い?」とさおり。「そこのお嬢さんだ。今はオ ーナー。いいホテルだよ、昔のままなら」 さおりは毛布を届けるついでに、絹江がニューマリンホテルのオー ナーだと確認すると、小池の下で働いていた本間哲夫の娘だと名乗る。 絹江は懐かしそうに本間哲夫のことを思い出し、小池のことを少しお 聞きしたいという。 絹江がバーに来て、面川に付き合って欲しいという。そして、石塚 お勧めのカクテルを飲み、「静けさにも、音があるんですね。思わず 耳を傾けてました。わたしは海のそばで生まれ育ったものですから」 と言う。「ここは自分の声を聞くには、かっこうの所なんですよ。海 のそばとは?」と面川。「横浜です」「小池さんとは?」「30年前 になります。ニューマリンホテルで。今はわたしの代になりましたが。 小池さん味は変わってないわ。初めていただいたのが、『オム・ア・ ラン・ポ・シェ』なんですよ」 翌朝、面川は若月に、絹江がニューマリンホテルのオーナーである ことを教える。若月は、「売り込むのにいいチャンス!」と張り切り、 面川は、他のお客様に比べて特別扱いすることには反対する。 絹江が延泊を希望する。若月は自己紹介すると、二つ返事でOKす る。 小池は卵焼き器を修理している。 お客様の小池の料理の評判は上々。紅葉の頃にまた来たいというお 客様も。 絹江は山村久美(市川実和子)に小池を呼んで貰う。 絹江は小池と散歩に出かける。 さおりが面川に話しがあるという。 「30年ぶりですね」と絹江。「いえ、5年ぶりです。あなたのお 父様の葬儀に」と小池。「変わらないですね.....あ、ひまわり..... 昔、二人でひまわりを見たことがありましたね。シンガポールに発つ 前。あの時約束してくれましたね。わたしがオーナーになって困った ら、力になってくれるって」 さおりの話は、絹江が小池を引き抜こうとしていることを伝えるこ とだった。 絹江は、父の死後、まわりにホテルが沢山出来、客足が減り、売却 の話しも来たが、断った。だが、もはや買収されるのも時間の問題。 そこで、小池がいてくれたら、と探し、雑誌で見付けて、飛んできた という。そして、小池の料理を食べて、その思いを強くした、と。 さおりの話は、小池はシンガポールでは、50人のスタッフを使っ ていたのに、ここでは100円を値切り、壊れたナベを直している。 もう一度小池を、大ホテルに戻してあげられれば、ということだった。 そして父も.....と言いかけたところに若月が来て、引き抜きに来た 人は客ではない。追い返すべきだと主張。 絹江が戻ってくる。面川は飛び出していこうとする若月を止める。 小池は途中で仕入れに行くからと、別れたという。 絹江は部屋にひまわりを見付ける。「お好きなんじゃないかと思い まして」と久美。 面川は調理器具を見る。食材を仕入れた小池と五十嵐俊彦(高知東 生)が戻ってくる。 「そろそろ、器具も買い換えないと」と面川。「そうですよね。皿 もギリギリだし」と五十嵐。「お前さんが割らなければいいだけだ。 大丈夫ですよ。今のままで間に合わせますから」と小池。 峰子は、気配りなんて、成長したね、と久美をほめ、石塚が、「オ レも鼻が高いよ」と相づち。「何であんたが!?」と久美。「惚れてる からだろ」と峰子。 若月が電話を取ると、社長の矢野謙作(竹脇無我)からで、予定通 り、10月にユナイテッドホテルに売却する、という連絡だった。 若月が絹江に話しを聞こうとしたが、面川が止める。 「本間さんから、お聞きになったんですね。ずるいやり方です。逆 の立場なら、わたしも腹が立ったでしょう。でも、同じホテルの経営 者として、わかって欲しいんです」と絹江。 その時、団体客が入ってきて、話しはとぎれる。 絹江が夕食の時間なのに、ダイニングに来ていない。なんと、部屋 に食事を、しかも小池に持ってきて欲しいという。 さおりが絹江に食事を持っていく。並べようとすると、もういいと 言う。「小池さんに何か、申し伝えましょうか?」とさおり。「いえ」 と絹江。 さおりは小池に、お料理を持っていったことを報告するが、小池は、 「ああ」と言うのみ。 片づけの終わった小池の所に、面川の許可を貰った絹江が入ってく る。 若月が小池に、何を話したか聞くが、小池は、「お休みなさい」と いって、行ってしまう。 その時、「トランクの鍵が開かない」という電話がフロントに入り、 面川、若月中原が、工具を持って駆けつけるが、鍵は開かない。業者 を呼ぼうとしても、閉まっている時間.... さこに久美が入ってきて、ヘアピンで開錠。 騒ぎに、絹江が廊下に出てきていた。 「あなた、鍵にお詳しいのね」と絹江は通りかかった久美に声を掛 ける。「いろいろ、バイトしてたから。ボイラーの前は水道で、その 前が鍵のメンテナンス」と久美。「ホテルは?」「初めてなんですよ ね。みんな面川さんに集められて。最初は壁紙貼るとか、大変だった んですよね.....でも、だんだんはまって。あ、お客様にこんな話。 こういうところがなってないんですよね」 スタッフは宿泊の子供達と庭で花火をする。小池も一緒に線香花火。 その様子を絹江は窓から見ていた。 面川も窓から見ていた。そして若月に、「ボク達には、小池さんを 止める権利はないよ」とつぶやく。 早朝、絹江が出立。そのころ、小池は包丁を研いでいた。 若月が来て、絹江が発ち、小池が断ったことを聞き、ニヤリとする。 久美が絹江の部屋にあった、面川への手紙を持ってくる。 絹江は現在のホテルには、小池がいればいいと思っていた。父親か らホテルを継いで以来、どうしたらいいか、ずっと悩んでいて、小池 に頼り切っていた。 だが、八ヶ岳高原ホテルという理想のホテルを見て、考えが変わっ た気がする。 そして、最後は面川とスタッフ達への感謝の言葉で手紙は結ばれて いた。 絹江が気付くと、小池が沿線に立ち、絹江の列車を見送っていた。 絹江は席を立ち、会釈する。 絹江の手紙。 「追伸。小池さんにお伝え下さい。わたしは『父のホテル』ではな く、『わたしのホテル』を作ります」 小池が戻ってくる。「行くと思いましたか?」と小池。「『自分の ホテルを造ります』と書かれていました」と面川。「シェフなんて。 ほんの一部でしかないんだよ。そりゃ。料理はシェフが作る。でも、 それをおいしいと言わせるのは働いているスタッフなんだよ。面川さ ん、わたしには、このホテルを辞めるわけにはいかない理由があるん だよ。20年前、わたしたちを辞めさせ、シンガポールのホテルを売 ったのは矢野という男なんだよ。わたしはこのホテルをシンガポール のホテルの二の舞にさせたくはない」 寸 評 最近、大変なことが起こりそうでも、たいしたことが無く、感謝 されて解決、というパターンになっていたました。 それは、今回の最後の小池の爆弾発言のインパクトを高めるためで しょうか? さて、義父・矢野のたくらみを知って、面川はどうするのでしょう か? 執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 最近、つくづくTBS日曜9時からのドラマは上手だな、と思います。 視聴率を取るコツを心得ているというか。 家族で見られる、オーソドックスな作りだけど、それなりのストーリーの面 白さはある。 ほかのドラマは、結構、無理なシチュエーションやストーリーで視聴者をひ きつけようとしていますが、視聴者は、結構、普通のドラマを見たいのかもし れませんね。 また、若い人にとっては、若手の俳優・女優やジャニーズのタレントを使っ ていても、上手にまとめていますよね。(鈴木) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |