メルマガ:南米旅行記
タイトル:南米旅行記  2003/08/28


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南米旅行記No.30(2003年8月28日 Thurs.)


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こんにちは。エドワルドです。

しかし、文章を書くのは難しいですね。最近文章を書くのをサボっている
間に、数冊の本を読んだのですが、絶版になった故谷恒生氏(今年7月9
日死去)の黄金の海という小説が印象にのこっています。インターネット
ではダウンロードできます。

この直木賞候補になった本だけでなく、彼の海洋冒険小説のほとんどが
絶版になりました。彼はハードボイルドの先駆けで、彼が書くこの手の
小説はなかなか面白いのに不思議です。

絶版になったバンコク楽宮ホテルも面白ですよ。若い頃、海外を歩き回っ
ていた頃を思い出します。楽宮やジュライホテル(1995年10月30に
閉館)には多くの日本人がたむろしていました。あの狂犬病氏(楽宮や
ジュライにいた人がモデルになった)はどこへ行ったのでしょうか?

みなさんも、暇があったら読んでみてください。

最後に、ここで谷恒星氏の冥福を祈らせていただきます。
                     エドワルド

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1. 南米旅行記XXXI
2.ワンポイントスペイン語会話
3.ワンポイントスペイン語文法
4. グアテマラからメキシコ経由でアメリカへVIII

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南米旅行記XXXI

チェックインして三階の部屋に上がる。このホテルはなかなかユニーク
で屋上がパティオみたいになっていて、三階の部屋に行くには、パティオ
にまず上がらなければならない。全室のドアはパティオに面しており、窓
から見えるパティオの効果で部屋が実際より広く見える。

誰もいない三階の空間が、どんより曇った灰色の空に浮き出ている。窓
を開けたまま二人は、ベットの上に坐っていた。
「あなたはここを出て行ったら戻ってこないわ」
「そんなことないよ。俺を信じろ」と心にもない言葉が口から洩れる。
「男なんて信じられないわ」
「俺は、ペルー人じゃないぜ」
「世界中の男なんてみんな同じよ」
沈黙が静寂な三階中を包んでいる。
「よおし、お前が本当に俺の子を妊娠しているのなら結婚してやるよ」と
言葉が勢いで口から出た。
「ほんと」
「ああ。でも、子供が生まれるまで日にちがあるから、南米を回ってくる
よ。それでいいな」
「いいわ」と言いながら抱きついてきた。私は、彼女のスカートの中に手
を入れ、パンティーの横から指をいれた。パンティーは愛液でべちょべちょ
に濡れており、愛液まみれの花びらの奥に指先が沈んでいった。「ああん〜
」と彼女はうめき声を発し、ベットの上に倒れこんだ。彼女のシャツのボ
タンを逸る手がはずしていく、シャツの隙間から形のいい乳房が現れる。
日本人と比べて大きめの乳頭を掴み口に近づけ愛撫を始める「あああ〜」
気持ちいい(Que rico esta.)と気持ちよさそうに目を細めてこちらを見
て微笑んでいる。「どうせ妊娠しているなら、もうどうでもいいや。もし、
俺がエィズなら、すでに移っちゃてるだろし」と頭の中で考えながら、
彼女の中に入っていく。ヌルとした感触が何ともいえない。漏らして女性
を妊娠(ひょっとしたらしてないかもしれない)させることの罪悪感と女
性を妊娠させたいという本能の相反する葛藤が続き、彼女が最高潮に達し
「Me vengo.(くるわ)」と言ったとき、女を妊娠させたいという本能が罪
悪感に優り、果てた。

疲れきった二人の体がベットに横たわっている。
「よかったわ。こんなに気持ちいいのは初めて」
「俺は、女性を喜ばすのが好きなんだ」といって彼女を抱き寄せ、彼女の
目を見つめる。
曇り空の広がる、けだるいグレー色のオシャレな昼下がりの中で、彼女の
澄んだ目は、完全に私を信じきっているようだった。
つづく・・・・・

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ワンポイントスペイン語会話
Felicidades (おめでとう)
フェリチシダデス

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ワンポイントスペイン語文法
無人称表現とともに用いられる接続法
意志、疑惑、感情などを示す意味が無人称表現の中に含まれているときも
接続法が用いられる。
代表的なものをあげると
basta, Cnviene, Importa, Es possible, Es preciso, Es indispensable
Es possible, Es incierto, Es imposible, Es probable, Es bueno,
Es malo, Es extran~o, Es dudoso, Es facil , Es dificil, Es menester
Es lastima, Es hora, Es tiempo


Conviene que usted vaya pronto.

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グアテマラからメキシコ経由でアメリカへVIII

グアテマラシテー。メキシコシテーをコンパクトにしたような田舎臭い町で
あるが、活気はメキシコシテーに負けない。通りは多くの車で渋滞しており、
車の排気ガスで町がくすんでいる。

アメリカで廃車になったスクールバス(アンティグア〜グアテマラシテー間
『40分の短距離』を走っていた)から降りると、街角には警察官が等間隔
に自動小銃を持って配置されている。おそらく、この町の犯罪発生率は相当高
いのだろう。

コロニアル様式の建物を眺めながらペンションメサに急ぐ。ペンションメサ
は世界中のバックパッカーの間で安宿として有名なだけでなく、チェ ゲバラ
がグアテマラ時代に滞在していたところとして至極有名なのである。共産主
義的考え方を持った父親に影響された私にとっては憧れの場所であた。

ペンションの中に入ると直ぐパテオになっていて、建物がその周りを囲んで
いる。真ん中にある大きな木がつくる陰を通して、数本の細い陽光の帯が地
面のタイルを照らしている。その光りと影が作り出す午後の気だるい時間の
中で、欧米人のカップルが楽しそうに語らっている。

「ちきしょう。何で俺は一人なんだ。アンティグアにいれば、みどりさんと
会えるのに。あの上田のやろう」

部屋はドミトリーでなく個室を取った。ドミトリーは男女共用なので、欧
米人が深夜にセックスを始めようものなら、堪ったものでない。鼻血が出
てティシュが何枚あってもたりないだろう。

パティオにある椅子に腰掛けていると、日本語の声が聞こえてきた。そち
らの方に視線を向けると、東洋人が私の方を向いていた。
「日本人の方ですか」
「そうだけど」
「ここにはあまり日本人が泊まっていないですね」
「まあ、日本人は欧米人の泊るところはあまり好まないみたいだからね」
「そうですね。一種のコンプレックスですか」
「すべての日本人に当て嵌まらないけどね。ところでここにチェ ゲバラが
住んでいたのを知っているかい」
「そうなんですか」
「彼はグアテマラでボランティアの医療活動をしていたらしんだけどね」
「知らなかったですよ。そんな由緒がある宿に泊まっていたんですか」
「君は他の日本人に比べたらラテンアメリカの歴史を知っているらしいね」
「興味がありますからね。普通の日本人はラテンアメリカの歴史なんて、
全然興味がないですよね」
「まあ、サルサやサンバとかは知っているみたいだけどね」
「まあ、国際派を自称しているような日本人でもアメリカ、ヨーロッパ、ア
ジア止まりですよ」
「そうだな。話は変わるけど、この近くにアンパンとカレーパンを売って
いるパン屋があるんだよ。中国人の経営なんだけど、結構いけるんだ。4
時ごろに焼きあがるみたいだから買いにいかないか」
「アンパンにカレーパンですか。いいですね」

二人は中国人経営のパン屋ABCに向かって歩き出した。パン屋にはグア
テマラでは見たこともない日本のパン屋にあるようなパンが並んでいた。

「ここ凄いですね。日本のパン屋みたいだ」
「店の造りは50か60年代のようだがね。また、そこがレトリクでい
いんだよな」
「カレーパンとアンパンは夜食にして、台湾人がやっている日本のラー
メンを出すレストランヘいこうか」
「日本風ラーメン?」
「そうだよ。豚骨でなかなかいけるんだ」

レストランはショッピングセンターの地下一階にあり、10坪ぐらいの
狭いものだった。見た目にはグアテマラにある他の中華料理屋と大差
はないが、ラーメンが違うのである。

「このラーメン美味しいですね。ここのラーメンを食べるとソパミン
(汁そば)が食べれなくなりますよ」
「でも、ソパミンもなかなかだよ。メキシコに行ってみな。ソパミン
を置いているところもあまりないし、置いていてもインスタントラー
メンの麺を使っているので、がっくり来るよ」
「そうなんですか」
「この国の中華の味は充実しているよ」

二人はフウフウいいながら、幸せそうに日本風の豚骨ラーメンを口に
吸い込んだ。

つづく・・・・・ 
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