メルマガ:地方の札所を巡る旅
タイトル:NO=20 2003-8−24 若狭33観音20 高浜1  2003/08/24


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 2003ー08-24---------第020号 (毎週日曜日発行) 
  地方の札所を巡る旅  若狭三十三観音20 高浜1
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高浜 若狭三十三観音 30番札所 【馬居寺】 真言宗高野山派 

国道27号線、若狭和田駅近く寺の案内標識に従って南に入る、
山道の行き止まりに【馬居寺】はある。

自然石に刻まれた寺標が山裾に建ち、自然石が積まれた階段が伸びている、
深い木立が覆い苔むした石垣の上に『山門』がある、
山門を潜ると正面に『本堂』、寺は619年聖徳太子の開基と伝えられる、
本堂には大日如来、不動明王、弘法大師、釈迦如来、六地蔵と弁財天二体が祀られている。

弁才天の一体は鎌倉初期、30cm程の桧の一木造り座像で、
穏やかなお顔で両手で琵琶を抱えている像で、
琵琶を奏でていることから「妙音弁才天」とも云われている。もう一体は江戸時代の作、20cm程の極彩色の「宇賀弁才天」福徳成就を願う人も多い。

本堂脇から更に山道を100mほど登ると森の中に宝形造りの『観音堂』が建つ、
1677年から長く馬頭観音が安置されていたお堂で、
現在国宝の「馬頭観世音菩薩」は別棟の収蔵庫に収められている。

「馬頭観世音菩薩」は平安後期の作、頭上に馬頭を頂く三面八臂像で髪は焔髪,
忿怒の相で人間の煩悩を噛み砕き,衆生を救済する観音と言われている。

秘仏で平成14年10月18日〜20日まで開帳があった。観音堂の右斜面には、
鎌倉から江戸時代の石仏が木洩れ陽を浴びながら静かに歴史を語りかけているようである。

 所在地 大飯郡高浜町馬居寺3−1  0770−72-1264

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         美しい弁天さまに会える寺
         kamiike@par.odn.ne.jp         
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