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タイトル:Daily Drama Express 2003/08/18 14ヶ月(7)  2003/08/22


===================================================== 発行部数   10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/08/18 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 月曜22時
キャスト 五十嵐裕子(高岡早紀)
     井上悟 (中村俊介)
 藤本晴美(戸田恵子)
     堀川美弥(酒井若菜)
     堀川千鶴子(丘みつ子)
     綿貫潤一(羽場裕一)
 ナツキ (伊藤沙莉)
 神田勉 (石黒賢)
脚  本 瀧川晃代

あらすじ  ウェディングドレスを着て結婚式を挙げるというささやかな夢を
かなえる前に、17歳の裕子はいっきに9歳ぐらいにまで若返り、そ
のまま意識を失ってしまった。悟(中村俊介)は裕子を担ぎ上げると、
神田(石黒賢)の研究室に急ぐ。神田は、悟と裕子の勝手な行動がこ
ういう結果を招いてしまったと悟を責める。
 「どうして受け入れた!?突っぱねればよかったんだ!」
 「…でも、裕子の気持ちを変えることなんか出来ない」
 「五十嵐は、あと数ヶ月しか生きられないんだぞ!」
 意識のないままの裕子を担ぎ上げて、悟は研究室を後にする。床に
落ちていた悟のケータイを拾って、神田は憎らしげに床にたたき付け
る。

 目が覚めた裕子は、最初訳がわからない様子で寝室を眺めていたが、
慌てて洗面所に走り、体重を測る。
 「24.6キロ…。ほんとに子供になっちゃった」
 裕子に比べてはるかに大きな大人の悟が近寄ると怖がり、子供用の
洋服を持ってきてくれた晴美(戸田恵子)にしがみつく。
 「私のこと、分かる?悟くんはだんなさんでしょ?」
 晴美は戸惑いつつも、頼もしく、優しく接してくれる。仕事をキャ
ンセルしてまで、今の裕子の面倒をみてあげたいと言う晴美に、裕子
は「事務所が大切」と言って、その申し出を断る。

 一方、神田の研究室にナツキが訪れていた。最近頻繁にここに訪れ
るナツキは、「患者の娘さん」ということになっている。
 「彼女が若返った。君と同じくらいだ。元に戻したい!力を貸して
くれ!」
 ナツキは神田の心の中を、見透かしているかのように問い返し、協
力を拒否する。
 「いくつの裕子に?35歳?それとも、高校生のころの裕子?…ど
んなことがあっても、裕子が悟を想う気持ちは変えられない。分かっ
たわね?」

 その夜、子供の裕子は早く眠りについた。帰宅した悟が裕子のタオ
ルケットをかけなおそうとすると、寝言を言う。
 「おかあさん…」

 翌朝、アルバムをめくる裕子。子供時代、高校時代、そして悟と一
緒の幸せな頃、最後のページは再び17歳に戻った姿の写真…。
 裕子が「銀行に行く」と言うが、悟は外出を禁止する。
 「今まで出来たことが出来なくなったり、いろいろ混乱するらしい
から」
 と、神田から聞いた注意を聞かせるが、子供扱いされて裕子はふく
れる。心配になった悟が今度は、店を休んで面倒を見ると言いだす。
 「ダメ。悟の人生はあと何十年も続くのよ。あの場所に、レストラ
ン開いてくれるんでしょ?」
 「裕子と2人じゃないと…」
 「私はいつも一緒。悟の未来を見せてよ!」
 悟は裕子の言うことを聞いて店に向かう。

 ダモーレに着いてまず悟は、小松(鈴木ヒロミツ)と美弥(酒井若
菜)に、見習ではなく、今すぐセコンドピアットになりたいと相談す
るが…。
 「寝言言ってるんじゃない!ちょっとパスタの評判がいいからって、
調子に乗るな!」
 とたちまち頭ごなしに小松に怒鳴られてしまう。美弥が「テレビの
若手料理人特集に出てはどうか」と提案、小松も納得し、まずはそれ
に挑戦することになった。

 裕子が銀行で週刊誌を読んでいると、隣に座った同じ年頃の男の子
にヘンな顔で見られ、また窓口では「おつかいごくろうさま」とゾウ
のぬいぐるみをオマケに渡される始末。本当に見かけは子供と実感さ
せられる裕子。
 帰りの道に迷い、仕事中の悟に電話するが、交差点の漢字が読めず、
結局近くの大人に読み方を教えてもらうことに。
 勤務中の悟は、美弥と共に急いでその交差点に向かうが、裕子の姿
がない。ビルとビルの隙間でしゃがんでいるそれらしき少女を見つけ、
美弥が近づく。
 「来ないで!」
 遅れて悟が現れる。しゃがんだままじっと動かない裕子のスカート
がぬれている。――おもらししてしまったのだ。
 裕子は美弥が買ってきた服に着替え、悟に付き添われて家に帰る。
悟は裕子を美弥に「義理の妹」と紹介、ふいに美弥が名前を聞いてき
たので、裕子はとっさに「ユミ」と名乗ってしまう。

 帰宅して洗濯機を使って洗濯するが、不思議と何の違和感もない。
 「字が読めなかったのは、認識するのに時間がかかるからだ。落ち
着いて」 と悟。
 「もう何も出来ないのかな。迷惑かけるだけなのかな」
 裕子はすっかり自信をなくしてしまった様子だ。美弥は「今はテレ
ビ出演の準備のための大事な時期」と悟に仕事に戻るよう言って、悟
の代わりに裕子と一緒にいることになった。

 その頃神田は、精神科の中川教授を訪ね、催眠療法を使って人の記
憶を消す方法について聞いていた。「むやみにそういうことをしては
いけない」と中川は最初消極的だったが、次第に神田の話にのってく
る。
 ナツキを呼び出し、裕子を元に戻す方法があると言うが、ナツキの
気持ちは以前と全く変わらず、神田に協力する気はない。
 「ほんとに、裕子のため?研究者として?」
 ナツキの問いかけに視線をそらす神田だったが、あの“クスリ”を
出して見せ、ナツキを脅す。
 「このクスリは、君と僕とで作って、君の落ち度で五十嵐が飲んだ。
それで、いいのか?……頼む!力を貸してくれ」
 「でも、裕子が悟を想う気持ちは変えられないよ」
 「君が研究室に来るように言ってくれれば、五十嵐はきっと来てく
れる」
 他の方法を使うというが、どういう方法なのか。責任を感じたナツ
キの心は揺れている。

 悟のマンションでは、美弥が何かと世話を焼いて、それがおもしろ
くない裕子。
 「もし裕子さんが帰ってこなかったら、どうするつもり?」
 「…その時は、およめさんにしてほしい、かな」
 「でも、お兄ちゃんの気持ちは変わらないよ」
 突然、ユミは裕子と悟の映った写真を美弥の目の前に持ってくる。
 「後ろめたくないの?!」
 美弥は子供のユミにつとめて優しく話し掛ける。
 「――好きって気持ちの方が大きいの」
 「マスカラ取れて、パンダになってますよ!!」
 裕子は怒りを押さえてそう言うと、慌てる美弥を尻目に台所に行き、
いつもやっているように夕食の準備にかかる。しかしフライパンの油
に火がついてしまい、騒ぎに気付いて戻た美弥が、手際よく火を消し
た。
 「お料理は大きくなってからネ!」
 帰宅した悟からも裕子は叱られる。
 「子供なんだぞ!!」
 その悟の言葉に一瞬美弥は疑問を感じる。

 ヤケドした美弥に悟が手当てをしようとする。
 「この人、悟のことが好きなんだって。奥さん、帰って来なくても
いいんだって。わたし、この人といたくない!」
 気まずくなった美弥はマンションを出て行く。悟はそんなことを言
って美弥を困らせた裕子を大人気ないと叱る。

 翌朝、テーブルの上に手紙。…悟は仕事に出かけてしまった。今日
はテレビのリハーサルがあるのだった。
 ナツキから電話が入り、喫茶店で待ち合わせることになった裕子。
出かけていくと、ナツキがコーヒーカップを前に座っていた。
 「ゆうこ、よね?」
 2人はコーヒーを飲むが、お互いに「前には一日に何杯も飲んでい
たコーヒーが、今では苦くて飲めない」と言い出す。
 「でも、こうしてコーヒー飲むことで、自分が大人なんだって確認
してる」
 とナツキ。裕子の砂糖を足す手が止まる。
 「わたし成長してるの。身長、1センチだけど伸びてるの。裕子も
元に戻れる方法が見つかるかもしれない」
 ナツキの言っていることは本当なのか、ウソなのか…。そこに神田
がやって来て、まるで打ち合わせたようにナツキは行ってしまう。
 「元に戻れる方法がある。他のドクターの診察を受けてみないか?」
 「もう、いいの」
 一向に首を縦に振らない裕子に、神田は必死に説得を続ける。
 「明日、研究室に来てくれ。君に残された時間は、本当にもうわず
かなんだよ」

 その頃ダモーレでは、テレビの特集に出す悟のレシピがスタッフに
ふるまわれていた。反応は上々だが、「子供でも食べやすいように小
さめにカットした」と説明する悟に長谷川(乃木涼介)は「子供はこ
の店に来ないヨ」と吐き捨てるように言う。
 夕方になり、店の前に裕子がやって来る。すっかり暗くなってもま
だうろうろしている。悟の帰宅を待っていたのだった。
 しかし悟が美弥と仲良さそうに話しているのを見てしまい、裕子は
一人家に帰る。遅くに帰った悟は、今の裕子にはガバガバになった結
婚指輪が、ベッドで眠っている裕子の手元に落ちているのを見つける。

 「指輪、なくしちゃった…」
 翌朝、裕子は指にはめて寝たはずの結婚指輪がなくなり、途方にく
れる。まさか悟が持っていったとは夢にも思わない。涙がポロポロこ
ぼれる。頭の中で、昨日神田の言った言葉がよみがえる。
 「元に戻れる方法がある。明日研究室に来てくれ…」

 研究室に顔を出したナツキは、「君はいがらしゆうこ、かい?」と
中川教授から声をかけられる。中川教授と言えば、催眠療法で有名な
医者だ。神田の「元に戻れる別の方法」が何なのかはっきりしたナツ
キは、公衆電話に走る。

 「裕子、家にいないの。神田さんが裕子の記憶を消すかもしれない。
そうしたら、全ての感情を無くしてしまう。お人形みたいになってし
まう!」
 いよいよテレビ収録の本番を迎えていた悟は、ナツキからの電話で
裕子が危ないと知り、ダモーレでの大切な仕事を捨てて研究室に走る。
 「早く戻って!あなたの将来がかかってるのよ!」
 と止める美弥の言葉も聞こえない。
 結局悟は戻らず、長谷川がピンチヒッターとしてテレビに出ること
になってしまった。

 神田の言う治療法が、記憶を消す方法と聞いた裕子は治療を拒否す
る。そこに悟が飛び込んで来て、神田につかみかかる。
 「裕子が納得するならいいけど、考えていること、ちゃんと話し
て!」
 「奥さんになりたいの。わたしは、悟に一人の女性として見て欲し
かった」
 泣いている裕子に、悟は謝る。
 「今の裕子のこと分かろうとしなかった。裕子は俺の、奥さんだか
ら」
 そう言って、今朝露店で買ったチェーンに結婚指輪を通したネック
レスを、裕子の首にかけて抱きしめた。

 「偽者だよ…」
 と、神田の冷たい視線。
 「これが、何だか分かりますか?」
 神田が取り出したのは、あのクスリだった。
 「これを飲むのが、本当の愛だ。飲んだら同じ運命をたどり、その
気持ちが分かるだろう。あなたはこれが、飲めますか?…あの頃の君
に、戻って欲しいんだ!」
 2人は、今までとは別人の、神田の狂ったようなまなざしに気付く。
 「俺の両親は毎日ケンカしていた。家の中に居場所なんかなかった。
…そんな時に君に出会った。あんなに毎日が楽しかったのは初めてだ
った。思い出だったのに、あの頃の君に、もう一度会ってしまった…」
 ちょうど研究室に入って来たナツキは、神田の持つアンプルにはっ
とする。
 「また君を、失うぐらいなら、僕だって死んだほうがマシだよ」
 「止めて!」
 もう誰も止められない。3人の目の前でアンプルを飲み干す神田。
 「どうして…?」
 裕子はやっとそう言うことが出来た。
 この出来事が、悟とナツキ、裕子のこれからを変えることになって
しまう。


寸  評  うわー、大変なことになってしまった。今度は裕子を愛する心が
神田さんの若返りを促進してしまうのかー!新聞のテレビ欄に「僕は
このクスリを飲む」みたいなことが書かれていたので、てっきり悟が
飲むんだと思っていましたが、暗い過去を持つ神田さんだったんです
ね。
 子供の頃の悲しい体験やいやな出来事が、後々人生に大きく関わっ
てくるようです。異常犯罪者がどういう家庭環境だったかとか、よく
テレビや新聞で報道されていますね。それだけが全てではないのでし
ょうが、やっぱり家庭ってとっても大事なんだとつくづく思います。

執 筆 者 三森(anponhana@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 ニューヨークで電気が止まって大騒ぎになりましたね。今年は冷夏で何とか
乗り切れたものの、もし例年通りの暑さだったら、日本も同じ現象が起きてた
そうな。大体最近人間は電気使い過ぎなんだよネ。省エネとかリサイクルとか
言っても、じぇんじぇん効果が目に見えないもん。電気料が下がるとか聞くと
バンバン使えそうな気がするけど、使ってるエネルギーの量はおんなじなんだ
よ。水もガスも一緒。何か勘違いしてる気がする。「夜間電力使ってるから、
省エネで安いの」って、違うと思うんですけど。あたしってひねくれてる?
(三森)

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