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タイトル:Daily Drama Express 2003/08/11 14ヶ月(6)  2003/08/20


===================================================== 発行部数   10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/08/11 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
    0.お詫び
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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0. お詫び
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 日刊ドラマ速報、編集長代理の鈴木です。
 このたびは、わたくしが執筆者が送付してくれたあらすじを間違って削除し
てしまうという大失敗をしたために、18日の放送までに当あらすじを送付出
来なくなってしまって、大変ご迷惑をおかけしました。
 今後再発のないように十分注意しますので、これからもどうぞよろしくお願
いします。

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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 月曜22時
キャスト 五十嵐裕子(高岡早紀)
     井上悟 (中村俊介)
 藤本晴美(戸田恵子)
     堀川美弥(酒井若菜)
     堀川千鶴子(丘みつ子)
     綿貫潤一(羽場裕一)
 ナツキ (伊藤沙莉)
 神田勉 (石黒賢)
脚  本 瀧川晃代

あらすじ  悟(中村俊介)は神田(石黒賢)の病院に入院中の裕子(蒼井優)
に、毎日会いに来て、そのたび食事を差し入れている。今日はサンド
イッチ。単調な入院生活の唯一の楽しみと、裕子はとてもおいしそう
にパクつく。

 悟が部屋を出て行き、かわりに神田が入ってくる。それまで元気そ
うだった裕子が、実は昨夜から頭痛がひどいと打ち明ける。
 「若返りの前兆かも…。前もこんな感じで始まったんです。…元に
戻れるんですよね!?」
 裕子はすがるような目で神田に問い掛ける。

 病院の自販機の前で偶然ナツキを見かけ、悟は後をつける。そこは
神田の研究室、ナツキがいとも簡単にパソコンを操作し、画面を見て
いるところに悟と神田が入ってくる。
 「話したいことがある。このままだと裕子は近いうちに一気に子供
になる。でも、止める方法があるの」
 ナツキの分析によると、愛情を感じる時に出る脳内物質の量と、寿
命をつかさどると言われるDNAテロメアの長さが比例していると言
う。
 「私は、神田さんに対する気持ちの整理がついてから、若返りが止
まった。…つまり、若返りを促進しているのは愛情なの。あのクスリ
を飲むと、人を想う心がその人のテロメアを伸ばしてしまう」
 悟は愕然とする。
 「じゃあ、俺が裕子と一緒にいるということは…!」
 「このまま裕子が悟と愛し合っていけば、一気に子供になる」
 ナツキの答えに続けて、神田は悟にきっぱりと言う。
 「本当に彼女を愛しているなら、あなたを忘れさせてやったほうが
いいのかも知れません」
 悟はショックを隠しきれず、病院を後にする。窓越しにそれを見て
いる神田。
 「うれしい?――ばかね、裕子はもう誰も愛しちゃいけないのよ」
 ナツキの冷たい一言に、神田はさびしげなまなざしを見せる。

 悟の“ダンデリオンのパスタ”が大人気で、ダモーレは今日も満員。
 「オーナーから期待しているって電話があった。井上君のおかげよ」
 雑誌にも載り、嬉しそうに美弥(酒井若菜)が微笑む。

 その頃、晴美(戸田恵子)が見舞いに来ていた。昨日から悟が見舞
いにも来ない、電話にも出ないとこぼす裕子。晴美の持ってきた雑誌
のウェディングドレスを見つめ、本当は着たかったと言う。
 「あの時は35歳にもなって恥ずかしいと思ったから…。でも、ち
っちゃくなったら着れないんだよね。教会で結婚式挙げて、ウェディ
ングドレス着たかったな」
 病室の外でそれを聞いてしまった悟は、黙って帰る。耳に神田の言
葉がよみがえる。
 「――本当に彼女を愛しているなら、あなたを忘れさせてやったほ
うがいいのかも知れません――」

 考え事をしていた悟はうっかり病院職員のアカネとぶつかり、給食
の汁物を服にかけられてしまう。汚れをふき取りながらアカネが言う。
 「うちのダンナも入院してる。ずーっと目覚まさないで、私のこと
も分からないけど…。でも、生きてそこにいてくれるだけで幸せよ」
 ――悟は気持ちを決める。

 ダモーレの営業終了後、晴美が悟を訪ねてくる。厨房で仲良く話す
美弥と悟の様子を見て、晴美は2人の仲を疑う。
 「誰か他に好きな人でも…。まさか、美弥さんじゃあ…!?」
 「マネージャーは、俺にとって、大切な人…」
 ピシャリ!!晴美の手が悟の頬をたたく。
 「最低!裕子の気持ちを考えなさいよ!!」

 悟が帰宅すると、マンション前にナツキの姿があった。
 「俺だって、一緒に暮らしたいよ。でもいちばん大事なのは、裕子
に生きてもらうことだ。だから俺のことは忘れてもらうんだ」
 「ほんとに、それでいいのね」
 それがいちばんいいんだと、自分に納得させながら悟は言う。
 その時、電話が入る。裕子からだった。
 「外泊届けだしたから、明日家に帰るね」
 棚に飾った裕子の写真をしまいだす悟。

 翌日の夜、久々に自宅に帰りほっとする裕子だったが、棚に自分の
写真が飾られていないことを不思議に思う。
 間もなく悟が帰宅。しかし、美弥も一緒だった。
 「ねえ、どういうこと?」
 「ごめんね、黙ってて。井上君のこと、困らせないであげて」
 ショックで裕子は夜の町に飛び出していく。もう、ここには帰れな
い…。

 ――「あれで、よかったの?」
 「いやな思いさせて、すいませんでした」
 悟は裕子が帰宅すると聞き、美弥に頼んでひと芝居うったのだった。
 「――でも、ヒロミちゃん、本気で好きって目をしてた。あれは若
さのせいかな」
 「いくつになっても、人を想う気持ちは変わらないと思います」
 美弥はそれが裕子のことだと、そして悟の裕子に対する気持ちは今
も全く変わっていないことに気付き、さびしく帰って行く。

 翌朝、裕子が食欲もなく元気がないのを見て、神田はそれとなく聞
いてみる。
 「井上君は、面会に来てるの?」
 「いいんです。私、こんなだし、悟のことは忘れるんです」
 神田は外に食事でもと誘ってみるが、裕子はあっさり拒否。そこに
晴美が現れる。晴美の顔を見るや、裕子は堰をきったように泣き出す。
 「もう私、誰も、信じられないよ…」

 その夜、ダモーレの同僚が「近くでヒロミを見た」と言っているの
を聞いた悟は、裕子に徹底的に自分を忘れさせるために、また美弥を
誘う。
 2人が並んで歩いていくのを、後ろからつける裕子。突然バイクが
美弥にぶつかりそうになり、美弥は悟と道端に倒れる。2人の顔が近
づいた時、ふいに美弥が悟に抱きついてキスをする。――裕子はそれ
をはっきりと見てしまう…。その場を走り去り、街角に倒れ伏し泣き
出す裕子。

 ――2ヵ月後。
 裕子は完全に若返りが止まっていた。
 「でも、心を閉ざしたままで、それで、生きてるって言えるのかな」
 ナツキが神田に問い掛けるが、その満足げな様子に、神田の裕子に
対する気持ちが変わっていないと察する。
 「若返りが止まったということは、彼に対する心がないということ
だ。―まあ、何ヶ月も一緒にいる僕にも、愛がないことの証明だけど
ね…」
 「皮肉ね。それでも、このままの姿でいて欲しいのね」
 神田は「ああ」とさびしげにうなずく。


 悟は相変わらず、ダモーレで仕事にいそしんでいた。営業終了後、
晴美が悟を待っていた。もうやり直せるとは思えないと告げる悟に、
封筒を渡す。
 「離婚したいって言ってる。これ、預かってきた」
 離婚届だった。2人の会話を陰で聞いている美弥。
 「ほんとにこれでいいの?何か事情があるんじゃない?」
 晴美は何か聞きだせるかと食い下がるが、悟は話もそこそこに晴美
と別れる。

 帰宅途中の悟に、美弥が声を掛ける。
 「裕子さん、もう帰って来ないんでしょ?忘れて!…私のことを見
て欲しいの。――私、あなたのこと、好きなの」
 それだけ言うと、美弥は去って行く。

 翌日晴美が病院を訪れると、悟が職員のアカネに何かを渡している
のを見てしまう。それは、悟の手作りの料理だった。アカネが裕子の
給食を、悟のものとこっそり交換して出していたのだった。晴美は悟
を追って研究室に向かう。

 「愛情を感じる時に出る脳内物質が全く出ていない。若返りは完全
に止まっています」
 悟が神田の説明を受けているのを、ドア越しに聞いている晴美。
 「俺のこと、忘れたんですね。よかった」
 安堵の中にも複雑な気持ちで外にでた悟は、そこに悲しげな表情の
晴美を見る。

 「愛情が若返りを促進していたなんて。だから嫌われようとしてた
のね」
 「裕子には絶対に言わないで下さい。料理を作る時に、裕子がそれ
を食べる顔を思い浮かべると、つながっていると思える。それだけで
十分なんです」
 晴美は悟の言葉に、返す言葉が見つからない。

 そのあしで晴美が病室に行くと、ちょうど裕子がその料理を何も疑
わずに食べているところだった。おいしそうなその姿を見て、こらえ
きれず涙があふれる晴美。
 ふと、今食べている給食に疑問を感じ、外のワゴンを確かめに行く
と、そこには裕子の食べているものとは全く違うメニューが並べられ
ていた。どうして私のだけ…?!裕子はアカネに詰め寄る。口止めさ
れていたアカネだったが、仕方なくなって答える。
 「こーんな分厚いメガネかけてる人」

 裕子は研究室の神田のもとに走る。
 「悟が私に会えない理由が、あるんですか!どうなってもいいから
知りたいの!」
 興奮したせいか一瞬手の平が輝き、また始まったかと不安になる裕
子だったが、その必死の表情についにナツキが答える。
 「若返りはね、愛情がある限り進行するの」
 忘れるんだ、と諭す神田を突き放す裕子。
 「そんなこと出来ない。子供になってもいい!」
 神田の手を振りほどき、裕子は研究室を走り去る。追いかけようと
する神田を止めて、静かにナツキが言う。
 「自分の人生よ。どう生きていくか、他人が決められるもんじゃな
いわ」

 ナツキに呼び出された悟は、あの廃屋に急ぐ。そこには何故か裕子
がいた。話を全部聞いたと言う裕子に、あくまでシラを切りとおそう
とする。
 「私は悟がいなかったら死んでいた。生きているのはあの料理のお
かげ。残された時間が短くなっても、悟のそばにいたい。悟を消すこ
となんて出来ないよ」
 それを聞いて、悟は裕子を抱きしめる。もう、離れることはできな
い、離れないと誓う2人。

 その夜、家に戻った裕子は穏やかにつぶやく。
 「もしかしたら、もうすぐかもしれない。どんなことが起きても、
自分のこと責めたりしないでね。これは、私が決めたことだよ」
 若返って初めて、くちづけする2人。

 裕子は夢をみている。
 17歳の裕子「私、子供に還るんだよね。それでよかったのかな」
 35歳の裕子「いいのよ」
 前に歩みだす裕子、足が子供に変わっていく!?
 ――驚いて目覚め、手の平を確かめるように見つめる。…何も変わ
っていない…でも、その日は近いと確信する。

 翌朝、とある教会前に、晴美と、悟、裕子の3人の姿があった。裕
子の望みどおり、教会で結婚式を挙げることになったのだ。
 控え室で着替えている裕子が遅いと、心配になった悟が呼びに行く。
ちょうど裕子は、鏡に映る自分の花嫁姿にうっとりとしていた。その
時、その腕が怪しく輝いて――。

 悟と晴美は、その裕子の姿に言葉もなく立ちすくむ。そこには“見
知らぬ子供”が、だぶだぶのウェディングドレスに埋もれて、震えて
いた。


寸  評  第六話目にして、おもしろい展開にドキドキしました。それで、
ナツキはあんなクールなんですね、もう誰も愛しちゃいけないから。
 心を閉ざして生き続けようとしているナツキと、子供になってもい
いから愛を貫きたい裕子。どっちがいいかなんて誰にも分からないけ
ど、はっきり言えるのは、ダメなもの、不確実なものには絶対手を出
しちゃいけないってこと。最近、小学生の女の子が関わってしまった
事件がありましたが、まあそういうことです。

執 筆 者 三森(anponhana@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 夏バテです。何で?今までバテたことないのに。やっぱし歳のせいでしょう
か?ひとつ言えるのは、春頃から収入が減って、食生活が貧しくなったこと。
きっとそれだな。早く再就職しなくては。でも、焦りばかりが先に立って、実
際動きが取れない私。
 職安で、これはと思った職業訓練の説明を聞いたら、半年間、月から金の毎
日、朝から夕方まで学校に通わなければいけないとのこと。…はあぁ、だめじ
ゃん(思い切り脱力)。子供もいるし、半年間収入なしは厳しすぎ。あっさり
あきらめて、自力で頑張ることにします。(三森)

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発行元:ドラマ研究会
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