メルマガ:南米旅行記
タイトル:南米旅行記  2003/08/18


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南米旅行記No.28(2003年8月18日 Mon.)


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あいかわらず、北朝鮮による拉致問題や核のことがテレビや新聞を賑わ
せています。

新聞の記事やテレビの報道番組では北朝鮮の民衆は飢え苦しんでいる
と書かれ、栄養失調の子供の映像なども流されています。しかし、我
々一般人には、北朝鮮の民衆が本当に飢えているのかということが分
からないわけです。

私は1994年から1997年までキューバに3年住んでいました。そ
の当時のタイムやニューズウィークには、キューバ人民は飢え苦しんで
いるとよく書かれていたものです。でも、私の周りに住んでいたキュー
バ人はあまり困っているようには思えませんでした。確かに「一ヶ月に
砂糖の配給が何リブラ(パウンド)しかない。肉が何リブラしかないと
か」とか嘆いていましたが、あくまでもソビエトに甘やかされていた時
代と比べて文句をいっていたわけで、このままでは死んでしまうという
ような苦情ではなかったわけです。中南米の標準的なレベルだったよう
に思います。

たいして飢えてない国の人民に対して、飢え苦しんでいるとアメリカ
を代表するような週刊誌に書かれていたのだから、マスメデイアという
のは、その国の宣伝機関であって、真実を語っていないものだなと感じ
たものでした。

ですから、北朝鮮についても大変興味があって、実際に自分自身で足を
運び真実を調べたいのですが、あの国へ行くには大金が必要なようだか
ら無理なようです。だれか北朝鮮に行った人に真実を教えて頂きたい
ものです。
                        エドワルド
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1. 南米大陸XXIX
2. グアテマラからメキシコ経由でアメリカへ

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南米大陸XXIX

私が西海に初めて宿泊した年の前年に、ペンションの創業者、西海氏
は死亡したということであった。彼の生前は、彼を中心に毎日酒盛り
が行なわれ、賑やかだったらしい。西海氏は相当個性が強くて酒癖が
悪かったらしく、西海に泊まった人で、彼を好きになる人と毛嫌いす
る人が両極端であったらしい。酒盛りをしている時など、よく宿泊者
の頭を叩き、喧嘩が絶えなかったそうだ。

「西海さんに会いたかったな」と私がいうと、某一流大学出身の岡山
君が「そうですか。酒癖も悪かったようだし、いないほうがいいですよ」
と返答した。
「そうかもしれないな。もし、彼が生きていたら、俺なんか直ぐに追い出
されちゃうだろうな」
「エドワルドさんと蒲生さんは、いつも女性を部屋に連れ込んでいますか
らね。エドワルドさんは、それも昼間から堂々とやるから、いつもヒヤヒ
ヤもんですよ」
「ホテルに行けばお金がかかるしね。貧乏旅行者の宿命だよ」
「蒲生君は、ジャパンニーズ生殖器だよな。もう、あいつの顔を見ると、
性器に見えちゃうよ。あいつに適う奴は、おそらくいないだろう」
「それが。いま、サンチャアゴ デ チレに凄いのが、二人いるらしいで
すよ。名前はなんだっけ・・・? 小浜教授と富山社長だ」
「凄いんだよな。サンチャアゴで一緒にストリップに行ったんですけど、二
人で踊り子のアソコを舐めちゃって・・・。地元の人間ですらしないのに」
「本当か。それでサンチャアゴのストリップていうのは、面白いのかい」
「そりゃ、凄いですよ。1階から5階までストリップばっかり入っているビ
ルがあるんですよ。システムは一杯US2ドルの飲み物を買ってあげると、男
性が劇場の壁にもたれて、女性がお尻を男性の物の上に押し付けて、腰を回す。
それでこちらはお乳や腰をナデナデして、気持ちいいんですよね。イヒイヒ
・ ・・・。店によっちゃ、それでやれちゃうんですよ」
「ランクでいうと、蒲生君はどれぐらいなんだ」
「現在進行形の旅行者の中では、三番目でしょうね。彼ら三人を南米助平三
羽烏と呼ばれているんですよ。教授は、リビアのカダフィ大佐に似ているん
ですよね。髪の毛なんかパンチパーマを掛けていてチリチリだから、真ん中
から髪を分かれているときなんか生殖器そのものですよ」
「そうか。彼らに会ってみたいな」
「二人とも、日本人に嫌われていますがね。特に女性に・・・。ところ構わず、
女の話をしますからね。あの女のアソコがどうのこうの。それも女性の真ん前
でもですよ」
「それはおもしろい」
「二人とも1000人切りを目指していて、もう600人だか、700人だか
やったらしいですよ。教授なんか、やった子の写真を撮ってアルバムにコメン
トまで書いてあるらしいし、手帳にも人数や女性の具合などを詳細に書いてい
るらしいですよ」
話を聞きながら、まだ見ぬ地とまだ見ぬ人々に、いつまでも思いを馳せてい
た。
つづく・・・・・
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グアテマラからメキシコ経由でアメリカへVI

ミドリさんの発する磁力は強力だった。3人で山へ登るつもりでいたのに、
2人のおまけまで付いてしまったのだ。

5人はボルカン デ アグアの登り口になっているサンタ マリア デ ヘ
ススに着いた。
入山許可証を貰うために登山事務所へ行く途中、二人のグアテマラ人が向こ
うから歩いてきた。二人は何か言葉を発していた。耳を澄まして聞いてみる
とチャオメン(中国風ヤキソバ)、チャオメン、チャオメンと言っている。

そのとき一人の日本人が突然トルテイア(トウモロコシから作ったパン)、
トルテイア、フリーホーレス(金時豆のようなもの)と言い返えした。

グアテマラ人の顔が唖然としていた。チーノをからかうために発した声が、
自分たちの主食の名前で返ってきたから驚いたのであろう。彼らの驚いた
ような顔を見ていると思わず笑えて来た。チーノと言われればいつもい
い気のしない他の日本人も腹を抱えて笑っていた。

「しかし、あのトルテイア、トルテイアというのは最高だったね」
「グアテマラ人の顔を見たかよ」
「泡食ったような顔をしていましたね」
「日本人もチーノと言われて怒ってばかりいないで、ユーモアで切り返
すことを学ばないといけないようだ」
「その点、山口くんは関西出身だからユーモアがあるね」
「でも、山口はちょっと変だけどな。地元の人たちの前で、それも春分の
日(死者が帰ってくるといわれている)に、墓場で、日本の童謡を歌いま
くっていたからな」
山口は春分の日、地元の人たちで賑わうセメンタリオ(墓場)で子供たち
を集めて日本の童謡を歌いまくったのである。声がいいのならまだしもだ
み声で歌ったので、日本の唄と言うのは凄い旋律をもっていると思われた
かも知れない。
「ぼく、そんなに変ですか」
「少し変なだけだ。気にするな。じゅうぶんおもしろい」

少しの入山料を払い、名前とパスポートナンバーをノートに記入して山を登
りだす。グアテマラは北回帰線と赤道の間にある熱帯の国であるが、この辺
りは標高が3000メートルほどあるので、周辺に生えている植物は日本の
ものとあまり変わらないように見える。

男性の足だと6時間ほどで頂上に到達できるということらしいが、
女性(みどりさん)の足に合わせたので10時間もかかった。山頂に着くと
辺りはすでに暗く、雲の晴れ間(高度が高いので雲が眼下に見える)に集落
の灯りが見え、幻想的だ。

山頂にはブロック造りの山小屋が数軒ありそのうちの一つを借り切る。食事
はスープに冷えたトルテイアで味はよくないが文句は言えない。ここは標高
3760メートルの山頂なのだ。便所は山小屋の中にも、外にもなく、野糞
をしなければならない。ラテンアメリカでは地方へいくと便所が完備されて
いないので、野糞をしなければならない場合が多い。メキシコの田舎でも、
家の周りにはウンコがいっぱい転がっている。川沿いで少しブカブカ気味の
スカートを穿いたインディオの女性がいきなりしゃがんでウンコチャン座り
をする。しばらくすると立ち上がって歩き出した後にウンコが残されている
のは圧巻である。それをブタが食べるのである。ブ〜。ブ〜。

綺麗な空気を吸いながらする野糞は最高の気分を私にもたらしたが、空が晴
れ渡っていて星空が見えればもっと良かっただろう。あいにく夜空は雲で覆
われていたので、視線を地面に向けるとそこらじゅうにウンコが散らばって
いた。これこそ本当のウンコの華というのだろうか。気分が悪くなった。自
分のウンコは汚くないのか?

長い夜はみんなでカードなどして時間を潰した。みどりさんが私のお尻を枕
代わりにしてくれたのは嬉しかった。感激〜。でも、それだけだった。残念
無念。

朝起きて火口に下りていくと石がゴロゴロ転がっており、賽の河原のようだっ
た。多くの人が夜明けを待っており、どこにこれだけの人々が宿泊していたの
か不思議だった。

みんなで談笑していると南国の太陽が山影から顔を出した。辺りを黄金色の
陽光で照らされている。まるで、みどりさんと私を祝福しているようだ。幻想
だって? まあいいじゃないの、束の間の幸せを噛み締めさせてくれ。

つづく・・・・・
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