メルマガ:★天使になりたかった私★
タイトル:★ 5 ★ 愛する弟  2003/08/15


★★★★★★★★天使になりたかった私★★★★★★ 5 ★★★★★★★★★
 
 
 
 
 
 
 
私は完璧な「ブラザーコンプレックス」だ。
私は弟、「雅(ミヤビ)」を本当に誰よりも心から愛している。
 
 
ミヤビは私よりも5歳年下。
やっと成人して毛が生えた年齢である。
 
 
「過保護すぎる!」周りのみんなにはそう言われるのだが、
私はミヤビがこの世に生まれてきたその日から本当に大好きで、
「私がこのコを世界で一番幸せにしてあげる!」
初めて会った日そう誓ったくらい、私にとってミヤビは可愛い存在なのだ。
 
 
それは今でもまったく変わらず、マンションで二人っきりで暮らしているほどなのだ。
とはいっても、
二十歳を過ぎた年頃の遊びたい盛りの男の子が
好き好んで姉貴となんて住みたいはずがない!
どう考えても一人暮らし、もしくは実家のほうがまだましであろう。
 
 
そんなことはお見通しだ。
だから、そんな年頃になる前から私はミヤビを手なづけていたのだ。
 
 
私が今のマンションに住み始めたのは8年前。
大学生になりたてのころ。
ミヤビはまだ中学2年生。
親も友達も嫌いになる、ちょうど2次反抗期のころだった。
 
 
そのとき私はミヤビに言った。
「お姉ちゃんと、この家抜け出そう。毎日ミヤビの好きなことしてもいいんだよ」
そしてまた父と母にも言った。
「ミヤビは今反抗期だから、ちょっと親元離れるほうが成長するかもしれないよ。
家にいるとパパにもママにも兄貴にもノリちゃん(姉貴のこと)にも甘えちゃうし。
それに、咲楽のボディガードにもなるから、一緒に住むよ♪」
 
 
ミヤビは生まれたときから、優しい私になついていたし、
うるさい父と母と姉から離れられると、すぐに喜んで私の誘いに飛びついてきた。
 
 
そうして今に至るのである。
 
 
さすがに高校に入るころになると、一時私を避けることもあったし、
好きな人ができると家に帰ってこなくなったり、
初体験を済ませたのか、妙に私によそよそしくなったこともあったが、
最近はもう私から逃げられないと諦めついたのか、
ここ1,2年はおとなしくしている。
 
 
そんな愛するミヤビと、私は楽しい毎日を送っているのである。
気分はまさに、「いつまでたっても新婚生活」である。
 
 
 
 
 

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ご購読ありがとうございます。
咲楽でございます。
 
前回ちょっと暗い話をしてしまいましたので、
今回はホノボノとしたことを書いてみました。
 
それにしても、前回のお話、
私の人間性を疑われたかな・・・なんて不安は正直発行した後ありました。 
今購読していただいている貴重な皆様に解除されちゃったらどうしよう・・・って。
(まぁ、実際解読されたかたもいらっしゃったけど・・・とほほ)
 
でも、こんな私にお付き合いくださいましてありがとうございました。
今後も波乱万丈な人生をつづりますのでどうぞご期待くださいませ。
 
 
 
 
 
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