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タイトル:Daily Drama Express 2003/07/24 Dr.コトー(4)  2003/07/31


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/07/24 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル Dr.コトー診療所
局  名 フジテレビ
放映日時 木曜22時
キャスト 五島健助(吉岡秀隆)
 星野彩佳(柴咲コウ)
 原剛利 (時任三郎)
 西山茉莉子(大塚寧々)
 原沢咲 (石田ゆり子)
 内つる子(千石規子)
 安藤重雄(泉谷しげる)
 和田一範(筧利夫)
 星野正一(小林薫)


脚  本 吉田紀子

あらすじ  南国の青空の下、杖をつきながらひざの悪い一人の老女が小高い
神社の急な坂道を登って行く。蝉しぐれの中、汗をふきふき、年取っ
た体にはキツイが、おふだを手に帰って来るその顔はうれしそうだ。
途中、茉莉子(大塚寧々)とばったり出会う。
 ――安部広子(白川和子)は一人暮らし。東京で代議士秘書をして
いる息子が”先生”を連れて、今日久しぶりに島に帰って来ると言う。
おふだはその息子に渡すためのものだろう。その母心を聞き、茉莉子
はふと本土にいる息子のことを考える。

 さて、その頃コトー(吉岡秀隆)は、くしゃみの嵐に困り果ててい
た。どうやら夏カゼをひいてしまったらしい。患者からは 「内さん
にせんじ薬、もらってきてやろうか?よく効くから」と心配されてし
まう。”カゼがうつって病気になって、ここに来られなくなったら大
変”と、訳のわからない患者同士の会話にけげんな顔をする和田(筧
利夫)と彩佳(柴咲コウ)。と、突然 「こんにちはー!うわー!か
んげきぃー!!すっごいなあ!」 と元気のいい女性(木村佳乃)が
土足で勝手に、ずかずか診察室まで入って来る。彩佳たちのことなど
気にもかけず、コトーを見つけるや否や 「五島せんせーい!東京で
お噂お聞きしてましたあ!!」 と首に飛びついて、コトーのマスク
越しにKISS!!すかさずカメラのシャッターを切る和田に思わず
ポーズを決めてしまうコトー。マスクについたキスマークが鮮やかだ。
女性は”ゆき”と名乗り、コトーに「咲先ぱいから」と耳元でささや
いて、原沢咲(石田ゆり子)からの手紙を渡す。このやたらなれなれ
しいゆきのせいで彩佳はご機嫌ナナメ。

 同じ頃、港では村長はじめ役場職員の星野(小林薫)、漁労長の安
藤(泉谷しげる)らが、代議士芦田雄一郎(竜雷太)とその秘書安部
純一(井澤健)の到着を待ちわびていた。安藤はスーツに白長ぐつと
いうチグハグないでたちで代議士のことをこき下ろすが、芦田が到着
すると、思ったとおりころっと態度が変わる。
 芦田は島民の前では「いいところだ」とお世辞を言ってイイ顔をす
るが、実は一刻も早く”用事”を済ませて東京へ帰るつもりだ。少し
の間だけと芦田にきつくたしなめられ、純一の実家に立ち寄るが、芦
田は母の広子が用意した土産の岩のりを 「のりなんか他から高級品
が届く」 とはなから受け取る気がない。後ろ髪ひかれつつも立ち去
ろうと、純一が車をバックさせた時、脇に立てかけてあった古材が倒
れ、ちょうど家の中から出て来た広子にあたり、よろけて転んでしま
う。車を降りて駆け寄る純一に、講演会の打ち合わせがあるから時間
がないとせかす芦田。けがをしたが、広子は息子のため早く行くよう
に言いきかせ、朝神社でもらって来たおふだをやっと手渡す。

 夜になり、講演会の打ち合わせと接待が始まる。合間に純一は実家
に電話するが、母が出ないことが心配でたまらない。純一が、芦田の
言う”巨大プロジェクト”を正直に”ごみ処理場建設”と説明し始め
たために、安藤たちは芦田につかみかかるが、芦田は”リサイクルセ
ンター”と名前を変えて、”イイ話”と島民に持ちかける。

 ――接待が終わった安藤は「居酒屋まり」で食事中の漁師仲間たち
に、芦田の言う”巨大プロジェクト”がつまり、ごみ処理施設の誘致
であることをあかす。
 「そんなことしたら、この島の魚を買う人がいなくなる!」 と漁
師たちは動揺するものの、月20万円の保証金の話に心が動く。
 カウンターで息子タケヒロと一緒に黙ってそれを聞いていた原剛利
(時任三郎)はついにキレて、 「漁師が漁しないでどうするんだ!
あんたらにはプライドがないのか!」 「きれい事、いってんじゃね
えよっ!」 と安藤とつかみあいになる。タケヒロは怖くて震えてい
る。
 「けんかするなら飲ませないよ!!」
 茉莉子の鶴の一声で何とか騒ぎは収まる。…と、そこに1本の電話。
子供の声?もしかして…!茉莉子はカウンターの奥に隠れて、 「リ
ュウ?もしもし?」
 …だが電話はそれきり切れてしまう…。

 芦田は、母親のことで頭がいっぱいな上、明日の講演会の原稿がう
まく書けてない純一を叱り飛ばす。 「いいか。選挙に勝つためには
カネだ。この利権は必ず取る。納得するように書き直せ!おまえの代
わりは5万といるんだ!」

 翌朝、彩佳が出勤すると、驚いたことにもう既にゆきが来ていて、
スープを作っているところだった。昨夜コトーは高熱に倒れ、たまた
ま訪れたゆきが介抱したらしい。不信そうな彩佳に 「芦田ゆき。私、
コロラド医大卒の新米医師です」 と明るく自己紹介するが、先を越
された彩佳は不満を隠し切れない。
 「先生!!」
 その時、診療所のドアが勢いよく開いて、純一が母を背負って入っ
て来る。片足が青黒く変色してものすごく腫れている。昨日純一が訪
ねた時、倒れた古材に刺さっていた古くぎを踏んでしまったのを黙っ
ていたのだ。ゆきはこれを見て、感染症で肺血症を併発している、マ
ニュアルどおり今すぐ足を切断するしか命を救う方法はないと彩佳に
言う。戸惑う彩佳、その時 「どしたの?」
 ――飄々としたその声に振り向くと、目覚めたコトーだった。足の
切断と聞いて、ひざからくず折れる純一は自分を責めて泣きじゃくる。

 しかしコトーは壊疽組織の切除だけで済むと、ゆきの診断をあっさ
り覆す。
 「切るなんて、やめましょう。――この人は一人暮らしで片足を失
ったら生活出来ない。僕は、医者にマニュアルなんかないと思ってる
!……僕らは病気を診るんじゃない、人を診るんです…」
 アメリカではだの、マニュアルではだのと反論していたゆきだった
が、結局渋々納得し手術を手伝うことになる。そしてゆきは、ただの
事務員の和田までもが大事な戦力としてオペに立ち会うのを見て唖然
とする。

 手術が始まった。廊下で一人待つ純一に、星野が講演会に行くよう
声をかけるが、事故があった時に母親を見捨てた自分を後悔して純一
は行かないの一点張りだ。
 「――僕が、本当にやらなきゃならないことは、コトー先生のよう
に、人の役に立つことなのに…」 「早く偉くなって、みんなの役に
立つ政治家になれ。一番の親孝行だ。おまえは島の、期待の星なんだ
から」

 幾たびかの危険をくぐりぬけて、手術は無事成功、足も切らずに済
んだ。手術直後でまだ朦朧とする広子だったが、純一が握りしめた手
を急に振りほどいて、早く仕事に戻るよう諭す。純一は、星野ととも
に講演会会場に急ぐ。
 ゆきは、あの芦田雄一郎が自分の父親なのだと打ち明ける。
 「父は純一さんをきっと許さない。この島に父は、巨大なごみ処理
施設を誘致しようとしてるんです」 「!?」 驚くコトーたち。

 同じ頃、茉莉子が原に、今すぐ船を出して欲しいと頼んでいた。
 「会いたい人がいるの。電話で声聞いちゃったから…」
 しかし原は、今から用事があるときっぱり断る。あきらめて港を後
にする茉莉子。

 砂浜で海を見つめるコトー。それを後ろで見ている彩佳、和田にゆ
きが言う。 「あんな父が嫌いで、アメリカ留学しました。進路で迷
った時、離島で頑張っている、学閥からも先端医療からも離れ、たっ
た一人でもがいている医師がいると聞きました。それを教えてくれた
のが、咲さん――コトー先生の彼女」 それを聞いてほっとしている
和田。
 ゆきは大きく息を吸い込むと、コトーに聞こえるよう、精一杯の大
声を出した。
 「先生は私の理想です。あたしを、ここに、置いてくださーい!!」
 驚く和田と、それ以上にショックを受けている彩佳。コトーは開い
た口がふさがらない。

 講演会会場は島民で満員だ。そこにあわてて駆けつける純一と星野
を冷ややかに一瞥し、芦田は演説を始めた。漁業は先細りで、この島
には未来がないこと、本当に必要なのは”リサイクルセンター”…う
なずきながら聞く安藤。後ろには原が腕組みをして聞いているが、突
然真正面から大股で芦田に近づいて行く。漁師仲間たちが止めに入る
が、それを振り切って壇上に上るや、芦田を払いのけてマイクを取り、
 「みんな、聞いてくれ!だまされるな!!こいつはな…」
 原が言いかけたその時、芦田は脂汗をにじませながら、わき腹を押
さえて倒れこむ。会場は騒然となる――。


寸  評  今日は山場なんでしょうか、一話完結ではありませんでした。そ
ういえば戦隊ものなんかは、商戦のため、お盆前とクリスマス前に山
場を作ってるんだそうですが、同じようなものなんでしょうか。毎回
毎回あら事件!はい手術!コトー先生見直されてはい終わり!ってパ
ターンでは、見る方が飽きちゃうから4回目でちょっくら…ってこと
かな。
 でも、このお話はとてもうまく出来ています。コトーの成長だけで
はなく、今日本のどの地域でも抱えている問題(少子高齢化、過疎、
政治不信、シングルマザー・ファーザーなどなど)をうまく絡み合わ
せている気がします。
 ところで、このドラマ、オールロケーションなんでしょうか?スタ
ジオ収録って、茉莉子の店と、診療所、原家の内部ぐらいかも。おお!
HP見てみよっと。

執 筆 者 三森(anponhana@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 梅雨があけましぇん!予報では暑さが後にずれ込むのだそう。つまり8月末
から9月の残暑がキビシーってことね…。子供たちはなーんもすることがなく
って、ひまでひまで…。1年坊主はごろごろころがってて掃除のジャマだし、
兄ちゃんは「今日の昼飯、なに?」と食い物にはしつこい。まるで、たいした
趣味も友達もなくって、家では邪魔者扱いで、買い物頼めばいらんもんばかり
買ってきてしまっておかあちゃんに叱られる、定年退職直後のおとうちゃんみ
たいじゃねーかよっ(私事)!50年早いっつーの!!(三森)

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