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タイトル:非公式情報 第71号  2003/07/31


---| 非公式情報 :マスコミが報道しない事実|----
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OSPとAEIの関係

By STRANGELOVE

アメリカの対イラク戦争は事前に予測した通りの展開になっている。開戦前、アメリカ軍の制服組もこの戦争が「ソマリアやチェチェンのような不正規戦になる」と見通し、「イラクを最新兵器で攻撃してサダム・フセインの親衛隊を壊滅させても問題の解決にならない」と考えていたのだ。(拙稿『ブッシュ政権の内幕』、月刊『世界』2003年2月号)

プロパガンダを駆使してアメリカを戦争に引きずり込んだのがOSPという小さな情報機関だということは何度か、本ニューズレターでも指摘した通り。CIAやDIAなどの分析に不満を持ち、自分たちが描く世界観に合致する情報を提供する機関を必要としていた人々が設立したものだ。

新組織の創設で中心的役割を果たしたのがドナルド・ラムズフェルド国防長官とポール・ウォルフォウィッツ国防副長官。OSPの局長となったアブラム・シュルスキーはシカゴ大学でウォルフォウィッツと同じ教授の下で学んでいる。両者の思想的な基盤は『ユダヤ系ナチ』とも言われる同教授によって築かれた。不思議なことに、日本のメディアはこの教授を無視している。(あえて名前は伏せる。)

ウォルフォウィッツやシュルスキーと同様、この教授から学んだひとりにアラン・ブルームという人物がいる。このブルームの学生だったのがウィリアム・クリストル。その父親、アービング・クリストルも問題の教授を信奉していた。

一般に、このグループは『ネオコン』と呼ばれている。彼らが活動の拠点としているのがAEIだということは日本でも報道されている。このシンクタンクが設立されたのは1943年のこと。巨大企業の代弁者としての役割を負っていた。

リチャード・パールやアービング・クリストルのほか、リチャード・チェイニー副大統領の妻リン、ビル・クリントン大統領に対する偽情報攻撃でも重要な役割を果たしたニュート・ギングリッチ元下院議員、ロナルド・レーガン政権の時に国連大使としてソ連攻撃の最前線にいたジーン・カークパトリック、同じ時期にCIAのプロパガンダ専門家と組み、偽情報を流してソ連を攻撃していたマイケル・リディーンなどもAEIの研究員だ。

1960年代からAEIは政府の要職に研究員を送り込む工作を積極的に展開するようになったようだ。より直接的に政府をコントロールする必要性を感じたのだろう。ちなみに、1960年代のアメリカ大統領は次の通り。

ドワイト・アイゼンハワー(1953 - 1961:中東や中南米で破壊工作を展開)
ジョン・F・ケネディ(1961 - 1963:任期途中に暗殺)
リンドン・ジョンソン(1963 - 1969:ベトナムに本格的軍事介入)
リチャード・ニクソン(1969 - 1973:ウォーターゲート事件で辞職)

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---| OPC:米国の極秘テロ組織 |-------------------------------
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特別レポート「OPC:米国の極秘テロ組織」(600円)の販売が開始されました。
【内容】
第2次世界大戦後、アメリカには要人暗殺やクーデターを一手に引き受ける極秘チームが存在した。OPCである。1950年10月にCIAの中に潜り込むが、その後も破壊活動、秘密工作をOPC人脈は続けた。英国のある学者に言わせると、CIAはこうした人脈が隠れ蓑に使ってきたにすぎない。この特別レポートを読まずにアメリカの戦後史を語ることはできない。

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