メルマガ:論よりでまかせ!
タイトル:論よりでまかせ!  2003/07/24


==========================================でまかせ編集委員会=======
         論 よ り で ま か せ !
      2003/7/24       第165号 (発行 不定期)
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==========================================教育コラム&情報誌=======

■塾講師のゆたさんが、子どもたちの話題や本音、日常経験した不思議な
出来事などを綴ったエッセイ集です。

INDEX ・でまかせコラム
          「小さなギャング」
      ・言葉の小窓
       「留守」
      ・教育weekly    
           ・今日の一言
             「指導のノウハウ」
           ・みるみるわかる
       「基礎は本当はむずかしい」
           ・まなびウォツチャー 
          「健康生活アラカルト」
           ・お知らせ 
         掲載原稿募集
           ・編集後記

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           今日のコラム
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「小さなギャング」

 ひさしぶりにこの夏5年生の国語を担当しています。その教室の5年生
といえばギャング(!)が多いことで有名です。元気のある授業は私の理
想ですので歓迎すべきことなのですが、ほとんどの場合、にぎやかな授業
というのは、授業内容のことでにぎやかなのではなくて、授業以外の話題、
つまり私語でにぎやかなことが多いのです。
 私はそのクラスを担当することがわかったとき、まずこの点を子供たち
に理解させなければいけないと思いました。

 授業の初日です。
 早くも、教室の外にいても、教室の中のにぎやかさが伝わってきました。
教室に入っていくと子供たちは一瞬静かになりました。
 それはそうです。いつも授業を担当している先生とは違うおっちゃんが
入ってきたのですから。

 しかし、その静けさもつかの間、がやがやしゃべり始めました。私のこ
とに対して興味をもって騒がしくなるのはまだいいのですが、友達同士の
会話にいそしみはじめました。私の様子は意にも介さないという雰囲気で
す。

 私ははじめ、席を固定することにしました。新しいクラスの授業を担当
するときは子供の名前を覚えるために必ずするのですが、今回は話友達の
席をばらばらにする意味もありました。
 通常授業の担当の先生から、遠い席の友達とも話し始める、ということ
は聞いていたのですが、席を変えることで子供たちに私の考えを理解させ
るつもりでした。

 さっそく授業のテキストの問題を解かせることにしました。問題は一生
懸命するようです。ただ一分もたたないうちに、問題の確認を友達通しで
始めました。

 そら、来たぞ!私は思いました。にぎやかな授業の定番のせりふは次の
言葉から始まります。

「〜ちゃん、今何番やってる?」「2番の答え、何書いた?」

 今回も始まりました。当然のことですが、首だけ動くのではなく体も動
きますから、足は机の外へ出ます。
 声も小さな声で言うのではなく、普通の会話です。
「これは強敵だぞ!」私はそう思い、最初にくぎをさしておくことにしま
した。

「まず、姿勢を正しなさい」
「わからないことは友達に聞かなくてもいいから、空白であけておいてく
ださい」
「先生も真剣にみんなに教えますから、問題をするときは真剣に取り組ん
でください」
「友達の迷惑になることはやめなさい」
以上の4点を子供たちに約束させました。 

子供たちも負けてはいません。
「全部、分からなかったらどうするのですか?」
私は答えました。
「それは分からない、というのではなく、サボリ、と言って、大ばか者の
ことをさします」
 他の子供は発言した生徒をひやかしました。

 子供たちは再び問題に取り組み始めました。一度確認したくらいでおと
なしくなるとは思えませんが、とりあえずスタートです。

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           言葉の小窓   
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「留守」

 外出して不在のことを「留守」といいますが、考えてみればおかしなこ
とばだとおもいませんか?
 「留守」の「留」はとどまること、「守」はまもることですから、家に
いなければできません。

 もともと、「留守」とは、主人や家人の外出中、居残って家を守ること
をさしました。それがいつの間にか、不在のことをさすようになったので
す。

--------教育weekly------------------------------------------------
過去1週間の教育関係の話題を掲載しています

■成績良くてキレやすい子は誰か 名前書かせ、クラスで読み上げる
                        −−福井の中学教師
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200307/17e/055.html
■社会全体で子どもを見守ろう−長崎・幼児誘拐殺人事件
http://www.kyoiku-press.co.jp/990903/t990903.html
■「13歳以下も少年院」を検討 森山法相
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200307/17/012.html
■オホーツク数学ワンダーランド、地元住民に公開(北海道)(7/23)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/02a/20030723wm01.htm

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           今日の一言
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「指導のノウハウ」

 大阪府教育委員会が「学力不足」による分限免職処分第一号の教師を出
しました。その教師は「他の教員に比べて、指導力が劣っている自覚はな
い」と話しているそうですが、2次関数の問題が解けないなど基本的な学
力不足があったそうです。
 「教師」というもの、学力だけではなく指導力がいちばん問題にされる
でしょうが少しかっこうが悪いですね!

 都教委も大学生の教育実習を1年にするプランをもっています。学力も
そうですが、指導のノウハウを身につけてほしいですね!

-- みるみるわかる ------------------------------------------------

「基礎は本当はむずかしい」

 誰もがやさしいのが基礎で、応用はむずかしい、と思っていますが、本
当は基礎がいちばんむずかしいのです。
 例えば、中1の時に習う一次方程式。

 導入で必ず掲載されているのが以下の方法。
   x−2=4
   x−2+2=4+2
      x=8

 今まで方程式のホの字も知らない子供に、左辺=右辺だから、両辺に同
じ数(2)を足せばいいなんて説明してもわかるわけがないのです。子供
たちにとっては、A=BはAとBが同じではなく、Aの次の段階がBとい
う感覚しかありません。

 どうせなら、=をはさんでジャンプすれば符号が逆になる移行を暗記さ
せることです。上記の考えは方程式でxの値がミスなしに求められるよう
になってからでも遅くありません。

====== まなびウォツチャー ======================================

「健康生活アラカルト」
 昔、誰もがしたことのあるラジオ体操のページです。ラジオ体操の正し
い仕方や、歴史など、なつかしい方も多いのではないでしょうか。
 私は今でもラジオ体操の歌を歌えますよ。

 http://www.kampo.japanpost.jp/kenkou/radio/

-- お知らせ ------------------------------------------------------

「掲載論文募集」
 論よりでまかせ!」に掲載する論文を募集しています。下記の3つのコ
ーナーです。「掲載希望」と書いて、お送りください。
 
 「教育コラム」、「言葉の小窓」、「みるみるわかる」

  下記までメール
  newfinenight@wakayama.email.ne.jp

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             編集後記
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 いつも「論よりでまかせ!」をご購読いただきありがとうございます。

 夏休みに入って子供たちのラジオ体操が始まりました。今年は育成会の
地区長をしているものですから、初日に子供に放送の仕方を教えなければ
なりません。

 放送はボタン二つでOKなのですが、肝心のラジオ体操が問題。
子供たちはほとんどラジオ体操を知らないのです。私の次女に聞くと、小
学校でも教えてくれないといいます。

 ゆとりの教育もいいですが、学校もせめてラジオ体操くらいは教えてほ
しいですね!

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○電子メールマガジン「論よりでまかせ」2000/04/01創刊
発行元:でまかせ編集委員会
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