★　４　★　友哉　① 2003/07/15

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タイトル：★　４　★　友哉　① 2003/07/15

★★★★★★★★天使になりたかった私★★★★★★　4　★　①　★★★★★★ 私は、人を殺したことがある。殺人鬼ではない。罪にも問われてない。でも、心の痛みはとても大きいし、今でも夜中目が覚めることがある。私の無邪気な笑顔で殺された彼を思い出して・・・・・彼、「友哉」と出会ったのは今から10年以上も前のこと、私が中学3年、彼が高校3年の初夏。ちょうど今と同じようなころ、梅雨が明けたのかまだなのか、ハッキリしないジメジメした季節だった。彼は私の兄貴の友達。私に対して友哉は一目ぼれだった。それからよく一緒に遊ぶことが多くなり、枯葉が落ちるころになると、男子校の友哉は私にメロメロだった。友哉はハッキリ言ってかっこいい。通学路でもよく告白され、隣の女子高にはファンクラブができるほどの人気だった。友哉の隣を歩くだけでみんなが振り返る。おまけに、友哉の高校は有名な進学校なので頭もいい。テスト前になると他のことはそっちのけで、私に勉強を教えてくれる。オバカで不良の私にとっては申し分のない男だった。そんな友哉と一緒にいて、始めは私も気持ち良かった。友達には羨ましがられるし、自慢できるし。しかし、友哉の私に対する気持ちが強くなればなるほど私が友哉に対する気持ちはどんどん薄れていき、次第にそれは友哉に対する「反感」へと変わっていくのだった。年末も近くなり、同時に受験も近くなってくる。一生懸命友哉は私に勉強を教えてくれるのにまったく成績の上がらない私。自分のことそっちのけで私といつも一緒にいてくれて、いつも私に勉強を教えてくれるし、疲れると一緒に遊んでもくれるし、会いたいって言うとすぐに駆けつけてくれる友哉。それでいて成績は常にトップ。東大、慶応、早稲田はすべて合格圏内。一緒に街を歩けば、日に日に注目を集め、となりにいる私なんてそっちのけでタレント事務所やモデル事務所にスカウトされる友哉。そんな友哉が悔しかった。彼は勉強できるから大学にだって入れる。最悪それがダメでも、芸能界やモデル界にも入れる。友哉の目の前にはいくつもの道が開かれている。でも、私の目の前は真っ暗。正直、来年のことはまだしも、明日だって見えない。いっそこと、友哉の目の前の道なんて私がつぶしてやる！！サンタクロースがにぎわう楽しい空気の中、私は悪魔に変わっていくのであった・・・ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ご購読ありがとうございます。咲楽でございます。今回はちょっと長くなってしまいましたので次回と２回に分けてお届けしたいと思います。まだ先は続きます。次回は今月中になるべく早く発行いたしますのでそれまで内容覚えていてくださいな♪ P.S 今回が初めてのかた、初回からハードな内容でごめんなさい・・・ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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