メルマガ:『テーマパークは私の学校』
タイトル:【テーマパークが私の学校@学級通信】No.002 2003/6/30  2003/07/01


★ ★ ☆                 【テーマパークが私の学校@学級通信】
★ ★ ★                      「ちょっとした感動体験!!」
★ ★ ★                      ...2003/06/30  No,002
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==[▼ご挨拶] ===============================================================
 皆さん、こんにちは!!
 【テーマパークが私の学校@学級通信】の香取貴信です。

 この学級通信は、テーマパークが私の学校を登録して下さっている皆さんへ、
 隔週で私、香取貴信が感動したお話や、読者の皆さんからお寄せいただいた心温
 まる感動体験を紹介していこうと思います。

 こうした感動体験エピソードが読者の皆さまのビジネスや人生の参考になります
 ように……!!

 それでは早速第2号いってみよう!!
===========================================================[▲ご挨拶]=======
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「面接に3週間かけて歩ける……!?」
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この話は私の上司の斉藤さんが教えてくれました。

「なぁ、香取、知っている?」
「何がですか?」
「この間、中国の友人から聞いた話で、実際にあった話なんだけどさぁ……」
「はぁ」

「中国に日本のあるスーパーマーケットが出展することになったんだって!!
 そこで、日本の人たちが現地スタッフの採用をするために中国にいったんだよ。
 それで、いよいよ施設の完成も秒読みになってきたから、現地アルバイトの募集広
 告を作って募集してみたんだって、そしたら面接日当日には、たくさんの人が中国
 の各地から面接を受けにきたんだなぁ……」

「あぁ、そりゃぁ中国にはたくさん人がいるから、面接も大変でしょうね」

「うん、その中でとんでもない若い女性スタッフがいたんだって」
「うーん、とんでもないって?」

「それがさぁ、会場までアルバイト面接を受けるために3週間歩いて来た女の子がい
 たんだって」
「えぇっ!! 嘘でしょう!!」

「馬鹿、本当だって!!
 中国でアルバイトの募集しますっていうと、その募集広告が日本で言う市役所とか
 町役場にも張られるんだって、それを見た山奥に住んでいた貧しい農村の女の子が
 面接を受けにきたんだよ」

「マジっですか?」

「うん、その女の子の住んでいる農村っていうのは山奥でな、そのスーパーマーケッ
 トができる都会からは、汽車に乗っても丸1日かかるんだって!!

 そんで、その女の子は役場でその募集広告を見たときに、私が働かせてもらえれば
 自分の両親たちを助けられるんじゃないかと思って、面接に行こうって決めたんだ
 って!!

 でもご両親たちに言っても、受かるかどうかもわからないから、汽車賃とかもらえ
 るわけないじゃん!!それに、絶対に反対されるからと思って、今まで自分で貯めて
 おいたお金を持って村を出るんだよ」

「自分で貯めておいたっていっても、汽車賃をはらったら面接用の洋服も買えなくな
 るしと思って、3週間歩いて行こうって決心するんだな!!」

「でも娘がいきなり居なくなったら、さすがに捜索願いとかだすでしょう?」

「うん、それがその娘のいたところは山奥の農村だろ、俺たちには信じられないかも
 しれないけど、山で熊や虎に襲われることって普通にあるらしいんだ、だから村の
 人たちも居なくなってから周りを探したんだけど、きっと猛獣やなにかにやられち
 ゃったんだろうってあきらめてたんだって」

「それでその女の子は、一生懸命に歩いて歩いて、日が暮れそうになると、道沿いに
 ある牧場とかにいって、家畜の世話をするからその代わりに一晩家畜小屋に泊めて
 もらえないかって頼んで泊まらせてもらって、また歩きだすんだよ。でもうまく牧
 場とかがあれば良いけど、ない時には野宿することもあったらしいんだ」

「……」

「そんで3週間歩き続けてやっと、面接会場がある都会に到着したんだ。
 いよいよ明日が面接だからってことで、ぼろぼろの服じゃ面接受からないと思って
 面接用の洋服を買いにいくんだな、でも、今まで山奥の農村で育ってるから、洋服
 の値段が思ったよりも高かったんだよ。

 それに3週間も歩き続けてるから、お風呂にも入ってないじゃん、だから今まで貯
 めていたそのお金を使って一晩泊まろうと思っても、宿代が高くて、自分が今持っ
 ている所持金では宿と明日の洋服の両方は買えなかったんだ。

 彼女は考えに考えて、面接用の洋服を買って泊まるところはあきらめたんだ。
 それで、彼女は駅に一晩泊めてもらおうと思って、駅長に頼んだんだって。
 そしたらその駅長さんが良い人で、駅のベンチで一晩寝てもいいよって言ってくれ
 たんだ」

「駅のベンチをかしてやるって、どこがいい人なんですかねぇ。駅長室でも貸しやれ
 ばいいのに!!」

「まぁまぁ、それで駅に最終の汽車が到着して駅が閉まると、その駅長さんが石鹸を
 持って駅の中にあるトイレの水道使っていいよって渡してくれたんだって。
 彼女は凄く喜んで、お礼を言ってその水道で体を洗って、駅のベンチで寝て翌日、
 買ったばかりの洋服を着て面接に現れたんだ」

「でも、なんで彼女が歩いてきたのがわかったんですか」

「ちょうど現地スタッフと一緒に日本人も面接に立ち会ってたんだよ。
 そこで履歴書を見た通訳が、汽車でも丸1日掛かるような遠いところから来てくれ
 たんだと聴いて、『汽車で1日もかけて面接を受けに来てくれてありがとう』って
 言ったんだ。

 そしたら彼女から、汽車には乗らず歩いてきたって聴いてびっくりしてわかったん
 だって!!そして彼女の足もとを見てみると、ボロボロの靴を履いていたから彼女の
 住んでいた農村に連絡をとってみたら、確かに3週間前から居なくなってしまった
 ってことで、本当だって言うのがわかったんだよ。

 担当者は自分の会社の面接に3週間もかけて歩いて着てくれるなんてって感動して
 、彼女を採用したんだって。
 もし自分だったら、スーパーのアルバイトの面接に3週間歩いて行こうと思うか?
 俺にはできないなぁって思ったよ」

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私はこの話を聴いてビックリしてしまいました。
まさか、今のこの現代に隣の国で本当にこんなことが起こっているなんて……です。
面接に3週間も歩いて行くなんて、もし、面接で合格しなかったら……。

今自分に与えられている仕事があっても、文句を言っていたりする自分は、中国の彼
女から比べれば凄く幸せな環境だと感謝しなければいけないなぁと考えさせられまし
た。

もう一度「白さん」から教わった「就職することはゴールじゃなくて、スタートなん
だよ」と言う言葉をおもい出しました。

■編集後記****************************************************************■
 本日で専門学校の前期の授業が終了しました。
 学生たちへのプレゼントということで、佐賀屋さんにも登場してもらい、佐賀屋
 さんの夢やこだわりについて話してもらいました。

 学生のみんなはこれから夏休みにいろいろな施設へインターンシップということ
 で現場にでるわけですが、今から目を輝かせていました。さすがに佐賀屋君は凄
 いなぁと思いました。

 そして佐賀屋君がアメリカに行っていたときの写真や映像などをまたまた編集し
 てくれたビデオを見て、夢をあきらめない情熱にふれ目が輝いていたのが印象的
 でした。

 今後も皆さんの周りで起こった感動体験がありましたらこれからもどしどし聞か
 せてください。学級通信として、感動をみんなで共有しましょう!!

 そのほかにも、ご意見やご質問、聞いてみたいことなどありましたら何でも結構
 です。お気軽に下記までご連絡いただければ幸いです。よろしくお願いします。
 
 それでは次回は通常通り【テーマパークが私の学校】で7月7日(月)にお会い
 しましょう!!
  
 mailto:shuu@aurora.ocn.ne.jp
 URL http://www.shuu.co.jp/Guestbook/Guestbook_frame.htm

◆【テーマパークが私の学校】が単行本になりました*************************◆
  
 おかげ様で8万部!!
 『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』
                香取貴信・著 定価:本体1200円+税 こう書房

◆SHUU研究所の発行しているMailMagazineです*******************************◆
 隔週 月曜日発行 【テーマパークが私の学校】
 隔週 金曜日発行 【レジャー施設ウォッチング】
           弊社研究員にが、実際に行って見てきたこと、感じたこと、
           隠れた楽しみなどをお伝えします。
 
 それぞれのメールマガジン紹介とバックナンバーはこちらです。
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■このメールマガジンの楽しみ方********************************************■
 筆者である私は、恥ずかしいのですが、中学・高校時代は「ヤンキー」でした。
 そんな私でも、テーマパークでアルバイトをするようになり、そこでの教育や指導
 をとおして、現在レジャーサービス業で教育や運営などのお手伝いをしている株式
 会社SHUU研究所に勤務することが出来ました。
 
 現在の自分がこうしていられるのも、その時の上司や先輩から受けた教育や指導、
 時には愛の鉄拳(笑)が私を育ててくれたからだと思います。
 
 現在お仕事などで部下を持つ上司の方や、これから部下を持つ方、また、教育のご
 担当の方やお子さんをお持ちの方などに、教育といってもたくさんのアプローチが
 あることが紹介できたらと思います。
 
 ちなみに本メルマガに登場する人物の名前はすべて仮名です。
 (似てるけど……笑)
 
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