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タイトル:Daily Drama Express 2003/06/19 動物のお医者さん(10)  2003/06/26


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/06/19 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 動物のお医者さん
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 西根公輝(吉沢悠 )
 菱沼聖子(和久井映見)
 漆原教授(江守徹 )
 西根タカ(岸田今日子)
  西根たか・少女時代(吉野 きみか)
 菅原教授(草刈正雄)
 二階堂昭夫(要潤 )
 嶋田小夜(加賀美早紀)
 清原  (高杉瑞穂)
 阿波野 (平井理央)
     チョビ(声)(柊留美)
     ミケ (声)(山本圭子)
     ナレーター (キートン山田)


脚  本 横田 理恵
 深沢 正樹
 古沢 良太
 江頭 美智留

あらすじ      27「間違いだらけの講座選び」
 H大学獣医学部では、3年生が所属講座を決める季節。 どの講座
も 三年生を獲得するのに必死で、必要以上に親切になる。 希望学
生の数は、講座の将来に影響するのだ。 菱沼もお菓子を持って 勧
誘して廻っている。 菱沼のいる公衆衛生学は、希望学生の数で 昨
年最下位だった。 

 学生の第一希望が 廊下に張り出される。 病院を希望しているの
は、公輝と二階堂の2人だけ。 公輝の志望理由は 獣医になりたい
からで、二階堂の理由は、他の講座より ネズミに会う機会が少ない
からだという。 公衆衛生学を志望しているのは 小夜だけだ。 

 病院で 話し合う漆原と助手。 どの講座も 定員2人と決まって
いるが、あと2回の志望調査の絞り込みで、病院の希望者もいなくな
るのではと心配しているのだ。 昨年、公衆衛生学と最下位争いをし
ていた病理学が 一番希望者が多いのは、ただコンパと温泉で つっ
ているかららしい。 

 漆原が 客寄せのため、南の島ツアーを組んだ。 一週間滞在で、
費用はただ。 病院希望の3年生が 増え出す。 あまりの豪華さが
 いつもと違うので、公輝は疑う。
 公輝 「罠じゃないか?」

 病理学教授「1月6日にあった事は 伏せておくように。」
 廊下でのヒソヒソ話を 公輝たちが聞いてしまう。 菱沼によると、
獣医学部の新年会のあった1月6日に 剖検が持ち込まれた。 剖検と
は、亡くなった動物を解剖して、死因を突き止める事だ。 剖検が持
ち込まれると、デートもアルバイトも無くなってしまう。 そして、
病理学講座では その剖検がつきものらしい。 

 剖検の事が発覚し、病理学を志望していた学生が 病院に流れ出す。
 そうなると、公輝たちの病院志望が危うい。 病院の競争率が う
なぎ上りで 16人も希望しているのだ。

 たくさんの学生を呼ぼうとしている病院だが、実際には、2人しか
取れないのだ。 おととし病院に入った岡田は、 大根の早食い競争
で勝って 所属講座を決めた。
 
 講座について相談する学生たち。 二階堂は、はじめから志望して
いる公輝に残れと言い、公輝は、二階堂にと 互いに譲り合う。
 二階堂 「ネズミと共存してでも、お前と一緒にいる。」

 不利な菱沼が、おととしの南の島ツアーに参加した岡田に、その内
容を聞き出す。 宿泊は、ホテルではなくテント。 食事は 釣りに
よる自給自足。 青い海があるが、サメもいるので泳げない。 標本
採集は 毎日昼も夜も続く。 そして、標本ターゲットは ジャング
ルの中のネズミ。

 熱が冷めた学生たちは いっきに病院から離れた。 結局 学生同
士の話し合いで 各講座2人ずつに決まった。

 ネズミが心配な二階堂が 漆原に尋ねる。 
 二階堂「万が一 具合が悪くなったら、行かなくてもよいですか?」
 漆原 「今年は南の島ツアーはしないことになった、金がかかるし
ね。 ・・・たぶんね。」
 意味深に答える漆原だった。



   28「漆原の秘密!?」
 菅原が、漆原に失くされた資料を 病院で探している。 失くした
当の本人は ケロッとして座ったまま。
 菅原 「君は、責任を感じて 探す気はないのか?」
 漆原 「プリントアウトすれば 済むだろ。」
 そこへ、漆原の妻から 電話が入る。」
 漆原 「・・・一時間後に。 じゃ。 ・・・あっ まずい。」
 漆原は、病院にいた公輝たちに散らかった部屋の片づけを命じ、ど
こかへ慌てて 出かけていく。 片付けなくていいんじゃないかと言
う二階堂や菱沼たちに対し、公輝は言った。
 公輝 「漆原先生は、奥さんに叱られたら そのストレスを仕事で
はらす気がします。」
 それもそうだと、片付ける一同。
 
 病院の待合室に、漆原を訪ねてきた美女がいる。 偶然、居合わせ
たタカ。 美女の訳ありの様子を いぶかしく見守る。

 片づけた碁石の中から 口紅が出てくる。 さらに、本の間から 
美人の写真を見つける。 漆原の奥さんも美人だけど、この写真の人
物ではないらしい。 そこへ、タカがやって来る。
 タカ 「いわゆる愛人ですね。 ・・・近くに来たものですから、
きみてるさんの大学を一度見ておこうと思って。」
 写真の裏には『マリ子 1993年初夏。』 
 菱沼 「この口紅も マリ子さんへのプレゼントなんでは?」
 助手 「皆さん、見なかったことにしましょう。もう10年も前の事
ですから。」 
 タカ 「いいえ、昔の事ではないわ。その女性なら、さっき待合室
で見かけたもの。」
 驚く一同。 後、30分で奥さんが来る。 愛人と奥さんが 鉢合
わせしてしまう。 2人を会わせない様、陣頭指揮を取るタカ。その
姿は妙に張り切っている。
 片づけるうち、今度は 壁に書かれた「ウルちゃん マリ子」の 
相合傘の落書きを 見つける。 「ウル」とは 漆原? 
 タカ 「これを書いたのは マリ子ね。」

 美女 「漆原先生は いらっしゃいますか? お留守でしたら、こ
こで待たせて頂きます。」
 タカ 「この写真はあなたですね。 この本に挿んでありました。
 この口紅も ご存知ですね。」
 美女 「まあ、懐かしい。 あの落書きも残ってたのね。」
 全く動揺しない美女。 タカの言うように 漆原の妻と対決する気
なのか?   
 美女 「奥様が見えるの? ちょうどよかった。 奥様にご挨拶し
たいので。」
 一同が激しく動揺する中、平然と言ってのける美女。

 そこへ漆原の妻が 受付けに来ているとの連絡が入る。 漆原も 
花束を抱えて帰ってくる。
 漆原 「・・・待たせちゃったね。 外で会う時の 妻との約束で
ね。」
 初対面のタカに気付き 挨拶しようとする漆原。
 タカ 「のんきに挨拶している場合ではないでしょう。」
 漆原 「紹介しよう、漆田マリ子さん。 ここの卒業生だ。 同窓
の漆田君と結婚してね、私が仲人をしたんだ。」
 写真が入っていた本は 漆原が返し忘れた漆田の物で、口紅は 化
粧品会社に就職したマリ子が開発した商品サンプルだった。 「ウル
ちゃん マリ子」の相合傘も 全てが納得いく。
 この騒動、全ては無責任なタカの一言から生まれた勘違いだった。



   29 「さよなら、平九郎(へいくろう)」

 大学の廊下で、盛大にガレージセールをしている清原。 ガラクタ
ばかりの中に 光り輝く薄型テレビ。 昨年の福引で当たった品だ。
 何事かと思いきや、アメリカのへの一年間の留学が決まったのだ。
 菅原の推薦で、くじ運のいい清原が合格した。 清原の飼い犬 平
九郎は、検疫が面倒なので 日本に置いていくと言う。 しかし、預
け先の実家の犬との折り合いが悪いのが 心配だ。 平九郎は大型だ
が、とてもおっとりした犬なのだ。

 清原が、仲間 皆に ガレージセールで残った物をプレゼントする。
 皆に上げたものは バドミントンのラケットなどのガラクタなのに、
公輝には 最新型の薄型テレビ。 けちな清原が 何故? 皆が欲し
がっていた品を 欲しがっていない公輝に渡すのは何故? この違い
は 何なのか?

 二階堂 「大変だ。」
 黒板に、『平九郎にもエサをやって下さい。 期間→無期限』のメ
モ。 いつものメモに 「無期限に」が 追加されている。 実家に
帰省した清原。 もしや、清原は もう平九郎を置いていってしまう
のか? 仲間たちは、普段から動物たちの世話を助け合っている。 
学校に連れてきては 餌やりを誰かに頼んでいた。 その責任者に 
公輝を指名したのか? 高級テレビをプレゼントしたのは、平九郎の
世話を 公輝に頼みたかったからなのか?
 公輝 「平九郎の意思はどうなんだろう?」
 二階堂「窮屈な実家にいるのがいいのか。 今までどおり学校での
んびりするのがいいのか。」
 平九郎「えと・・・よくわかんない。」

 公輝は、二階堂と 平九郎を家に連れて帰る。 タカに許しを請う
が、庭を跳びまわっているヒヨちゃんに やられるのではないのと 
心配される。 
 タカ 「ま、いいでしょう。 遊んであげるのは、私。 餌をあげ
るのは、きみてるさん。 守るのは チョビですからね。」
 ミケやヒヨちゃんの攻撃から 甲斐甲斐しく平九郎を守るチョビ。
 西根家の生活に馴染んでいく平九郎。

 公輝は、漆原に 現在の飼い主は公輝なのかと 確認される。 平
九郎の予防接種が済んでいないのだ。 高額な医療費。 持ち合わせ
が無い公輝はつけにしてもらう。 その時、大きなスーツケースを引
きずって 清原が現れる。 
 二階堂「いいのか? 一度はお前を捨てた奴だぞ。」
 平九郎「ワン。」
 引き綱を引いていた二階堂を振り切って、清原に駆け寄る平九郎。
 清原 「平九郎。 一緒にアメリカに行こう。」

 清原 「平九郎がお世話になりました。」
 二階堂「お前、迎えに来るなら来ると 言っとけよ。」
 西根家に礼を言いにきた清原によると、犬付きで受け入れてくれる
ホームステイ先を見つけてきたのだと言う。 老夫婦の家なので、番
犬になると言う触れ込みで。 しかし、おっとりした平九郎は 番犬
にはならないだろう。
 タカ 「詐欺になるわね。」
 それでも、みんな 清原と平九郎の嬉しそうな様子を 一緒に喜ぶ
のだった。

 結局、薄型テレビを清原に返した公輝に 漆原が言う。
 漆原 「君、つけが残っているよ。 チョビと併せて18,900円。 
こういう事は きちんとしなさいね。」
 公輝は、平九郎の予防接種や薬代を 清原からもらうのを忘れてい
たのだ。
 二階堂「お前、またかよ。」
 チョビ「ま、温室育ちですから。」


寸  評  来週で最終回。 とうとう、公輝たちの進路が 決まりました。
 公輝は、信頼されるいいお医者さんになれる事でしょう。 清原は
 その事を見通して 平九郎を預けたのですね。 清原は アメリカ
留学まで ゲットしてしまいました。 それぞれのらしい生き方を 
極めていますね。

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 とうとう 次週最終回となってしまいました。 感慨深いものがあります。
 本当に楽しいドラマでした。 
 初めてで こんな楽しいドラマを担当させて頂けて 本当にありがたいです。
 あと、一週 頑張ります。(飯塚)

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