hebdofrance 23062003 2003/06/23

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タイトル：hebdofrance 23062003 2003/06/23

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ Davide Yoshi TANABE vous presente 　　　　　　　　　　　　　　≪週刊フランスのＷＥＢ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第177号 Tokio, le 23 juin 2003 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ Index (目次）１．ネフェルタリ２．バイブルとコーラン３．シャンソン　ピアフ　「こころから踊った」４．忘れられたフランス人　モノ　「現代分子生物学」５．あとがきフランス語のサイトの文字化けは表示＞エンコード＞西ヨーロッパ言語の順で選択すれば修正することができます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 　　　　　　　　　　　　　　１．Nefertari 　　http://www.osirisnet.net/tombes/pharaons/nofr/nofra.htm 　古代エジプトの女王ネフェルタリの墓のサイトである。Neferとは「美」という意味だそうであるが、ネフェルタリは本当に美人である。世界的美人と言えば、クレオパトラか楊貴妃かとは無声映画の活動弁士の科白（せりふ）であろうが、普通語られるクレオパトラは、クレオパトラ７世のことであり、エジプトにアレキサンダー大王の建設した都市の一つアレクサンドリアに君臨した女王のことだが、クレオパトラはエジプトというよりギリシャである。　ネフェルタリはクレオパトラより遥かに以前、紀元前13世紀のエジプトの女王である。第14王朝ラムセス二世Ramses Ⅱの妻として知られている。胸像はベルリンにあるらしい。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝２．la Bible et le Coran 　　http://www.ifrance.com/pages/livres/sansvoil/f13.htm 　このサイトに限らず、バイブルとコーランを比較したサイトが幾つかある。回教徒にいわせると、モスラムは平和の宗教であると言う。キリスト者の方は方で、キリスト教は「愛」の宗教であり、「目には目を」のユダヤ教ともちがう寛容の宗教であると言う。　しかし、十字軍によるイスラム世界侵略の歴史は書きかえることはできない。またコンキスタドールのアメリカ大陸インディオ殲滅の歴史も塗り替えられない。近くは、イラン・イラク戦争は回教徒間の殺戮戦争であった。　レバノンは70年代初めまで、クリスチャンとイスラムが共存する地上の楽園と言われていた。それが泥沼の戦争に巻き込まれていったのは、パレスチナと隣国イスラエルが原因であった。ベトナム以上にレバノンはライブ・戦争guerre en directeだった。TVメディアが刻々と惨事を伝えていた。しかし、それでも戦争は終わらなかった。むしろ90年代のユーゴスラヴィア・バルカン戦争へとところをかえて戦争が綿々と20世紀後半にあっても続けられたのである。　イスラムが好戦的ではないという人々は、コーランのSourate8.65などを読むがいい。 http://tradition.free.fr/edito01_10.html しかし、この議論は不毛である。何故なら、歴史の中でキリスト者が好戦的ではなかった時代などもまたなかったのであるから。特に好戦的ではなくても、たとえば、先の大戦中のヴァティカンの態度は実に「あいまい」なのである。 http://users.win.be/W0003740/sm/nazisme.html とすれば、やはり、キリスト者がイスラミストを、イスラミストがクレティアンをそれぞれの聖典でもって批判するのは百害あって一利なしといわざるをえない。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝３．Edith Piaf 　　J'ai danse avec l'amour 　Paroles: Edith Piaf. Musique: M. Monnot 1941 {Refrain:} J'ai danse avec l'amour. J'ai fait des tours et des tours. Ce fut un soir merveilleux. Je ne voyais que ses yeux si bleus, Ses cheveux couleur de blond. Lui et moi, que c'etait bon. L'amour avait dans ses yeux Tant d'amour, tant d'amour, Tant d'amour, d'amour. 心から踊った　舞いに舞った　素晴らしい夜だった　とても彼の青い目　ブロンドの髪しか見なかった　彼とわたし　素敵だった　彼の目には恋が　いっぱいの恋が　いっぱいの恋が　いっぱいの恋が　恋が Lui et moi contre lui, Au-dessus la nuit, Tournent dans le bruit. Moi, n'osant pas parler, Le corps bouscule, J'etais admiree. Lui, la musique et lui. Partout l'amour, partout la fievre Et nos corps frissonnants. Moi, la musique et moi. Partout ses yeux, partout ses levres Et puis mon coeur hurlant. 彼とわたし　彼に身を寄せて　夜の上に　噂に苦悩　わたし　敢えて話さず　つき飛ばされた身体　彼　音楽と彼　いたるところ恋　いたるところ熱　震える身体　　わたし　音楽とわたし　いたるところ彼の目　いたるところ彼の唇　そしてふるえるわたしの魂 {Refrain} ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝４．忘れられたフランス人　　Jacques Monod (1910 - 1976) 　　http://www.pasteur.fr/infosci/archives/mon0.html 　モノの名前は、高校の教科書でも「ジェコブとモノのオペロン説」として出てきていると思う。Francois Jacobは1920年生まれ、1996年以来アカデミー・フランセーズ会員である。この二人と1902年生まれのルヴォフAndre Michel Lwoffが 1965年、ノーベル医学賞を受賞している。何れも分子生物学の草分けである。利根川進と立花隆の対談「精神と物質」にモノが登場してきたので取り上げる。　モノ画家の父とアメリカ人の母の間に1910年パリに生まれたが、リセは地中海のカンヌで出ている。伝記叙述は、上に上げたパストゥール研究所のページに譲るが、この生物学者biologisteは後に哲学にも貢献している。その著「偶然と必然 Le hasard et la Necessite」は面白そうである。 http://www.philagora.net/grenier/j-monod.htm 必然を排するところに興味がある。次の読書のリストにいれることにした。　利根川教授の本を読もうとした切っ掛けは、利根川（MIT教授）が日本の大学について発言していて、とくにアメリカの大学との比較で日本の大学を批判しているにもかかわらず、良く読むと、決して国立大学法人化法案に賛成するような論調ではないことに興味をもったからである。利根川教授の発言は殆どいちいちもっともなのだけれども、現在参議院で審議中（審議中断していたようだが）の法案では、アメリカ型学問の自由も「産学協同」も実現できない、むしろ官僚統制型になってしまって、ま、優秀な学者は欧米に流れてしまうに違いないし、学生だって今や日本にとどまらないだろう。利根川教授が自民党などに利用されている印象をえた。その利根川教授が研究分野を選択するにあたって、非常な影響を受けたのがJacob et Monodであった。ジャコブもモノもアメリカに留学しているが、フランスに帰ってパストゥール研究所入っている。フランスには国立大学しかない。利根川教授は、一旦アメリカを離れてスイスに行ったが、再びアメリカに戻って、日本の大学には就職する気もなさそうである。このまま国立大学法人化がされれば、さらさら日本の大学に帰る気も起こらないにちがいない。　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝５．あとがき　列車、それは旅 voyageであった。飛行機、それは移動 deplacementである。「ひまわり」をtsutayaから借りてきてみた。以前に見た筈の映画だったが、全く新鮮な感覚でみた。イタリア式運命 destinを描いた作品だったのだ。イタリア語の仕事が７月初めに控えていたので、頭の中をフランス・モードからイタリアに変える暗示的操作のために借りたテープだったが、本当にイタリアが懐かしくなった。　ソフィア・ローレンは確かにイタリアを代表する女優だ。イタリアには素晴らしい女優が多い。シルバーナ・マンガーノ、ジーナ・ロロブリジータ、クラウディア・カルディナーレ、そして近くはニーナ・モレッティ。　イタリア語の仕事とは、東京地方裁判所での法廷通訳なのだけれども、この容疑者（既に裁判所管轄なので被告）、渋谷のデパートで万引きをした。事実は裁判で争われるが、ともかく盗んだ品物（食料品）の合計金額は僅か3.080円なのである。無銭飲食なら、食べてしまったのだから、ま、本人は一時（いっとき）良い目にあっているわけだが、万引きではね。低額なのに長期留置されている。今日、弁護士と接見にいくのだが、逃亡の虞あるとしても、あまりにも長期の留置ではないか。納得がいかない。なにか異常に外国人に対してこのごろ厳しい警察、検察、裁判所の態度である。　イタリア大使館も冷たい。そ知らぬ顔である。フランス大使館だと、法務部で自国民には弁護士を出してくれる。国選弁護士が悪いとは言わないが、私選弁護士の方がいろいろと拘留中も面倒をみてくれる。イタリアは、本国の警察も裁判所もいい加減だからなぁ。ナポリやミラノの警察には被害者として何回か接触したことがあるけれど、全く誠意なんてない。事務的に調書を書くだけ。スペインもその傾向だ。さすが、スイスは警察も裁判所もしっかりしている。フランス警察もたいしたことないけれど。フランス警察については体験談を本誌で何回か書いた。　6月28日（土)、「脱WTO」のAttac Japonを含んだ会合がある。WTO（または OMC）がどのようなところか、何が世界で進行しているのか、興味のある方は是非オブザーバーとして参加していただけいたい。先週、Attac Japonの人達と外務省に非公式カイロ会談について質問状を出しにいった。担当課長が出てきて、あたりさわりのない話を聞かされた。大臣答弁のようなものである。その後名刺などをくれたので、英文の方にはEmailが書かれていたので、別途質問をメイルした。WTOについてというよりは、何故国会議員秘書の仲介で申し込まれたAttac Japonの面会を受理したのかという質問である。このことはAttac Japonにも訊くことであるが、国会議員が省の官僚とのアポイントに介入してくるのは左右を問わず、僕は胡散臭いと感じたのである。　また29日（日）は「湘南科学史懇話会」である。この紹介は先週もした。「小倉金之助」というこの日のテーマのご仁を知りたいので、僕は必ず藤沢まで行きます。もし読者の方にお会いできれば幸甚です。　本誌で取扱って欲しいテーマ、サイト、人物等がありましたら、ご遠慮なくメイルを下さい。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝発行者：田邊　好美（ヨシハル）　　　　〒　157-0073　東京都世田谷区 e-mail: davidyt@m2.ffn.ne.jp 郵便振替口座　名称　HEBDOFRANCE　番号　00110-2-314176 成城学園前郵便局当ＭＭのホーム・ページは http://members.tripod.co.jp/davidyt/hebdofrance.index.html 次ぎの２サイトをミラーとします。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/9981/ http://davidyt.infoseek.livedoor.com/hebdofrance.index.html ここからＭＭ発行所にリンクし、解除手続きができます。解除は各人が購読を申し込んだ発行所、まぐまぐ、Pubzine等から行ってください。eGroupを除いては僕が管理人ではないため、解除手続きが出来ません。悪しからずご了承お願いいたします。過去ログ(archive)も上記ホーム・ページで全てご覧になることができます。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

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