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タイトル:非公式情報65号  2003/06/20


---| 非公式情報 :マスコミが報道しない事実|----
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テロを必要とする国々

By STRANGELOVE

未だにアメリカ政府は『テロとの戦い』を宣伝している。が、本当に彼らはテロリズムを根絶しようと思っているのだろうか?

支配システムを維持するためにテロリズムを必要とする国家がある。例えば、正義感の強い某国の亡命者がいたとする。その亡命者を巧妙にコントロール下に置き、この人物の人脈を利用して敵対勢力につながる武闘派に接触、シチリアのマフィアあたりから資金が出ていると思わせ、客船を襲撃するように仕向ける。客船がハイジャックされると、その国は敵対勢力の『テロ行為』を非難するキャンペーンを展開、軍事作戦や人権弾圧の口実として利用する。

アメリカ政府が『テロとの戦い』を言いはじめたのは1970年代前半。この話は本ニューズレターでも紹介したことがある。ベトナム戦争が終盤を迎え、SALT(戦略兵器制限交渉)に米英両国首脳が調印した頃のことである。

当時のアメリカ大統領はリチャード・ニクソンだが、同政権の内部に「CIAのソ連分析が甘すぎる」と考えるグループが存在した。そのグループで中心的な役割を果たしていたのがヘンリー・キッシンジャーだとされている。彼らは『ソ連の脅威』を強調するための分析チームをCIAの内部に設置した。『チームB』とか『Bチーム』と呼ばれているグループだ。

実は、このチームの中に現国防副長官ポール・ウォルフォウィッツも含まれていた。しばらくの間、休眠状態だったBチームを稼働させたのが1976年にCIA長官となったジョージ・H・W・ブッシュ(現大統領の父親)である。

1979年になると同グループはイスラエルの情報機関と『国際テロリズム』に関する会議を開催し、「テロリズムの黒幕はソ連だ」とする宣伝を大々的に開始した。

1980年代に入り、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が銃撃されると「黒幕はソ連の情報機関だ」とする話をCIAのプロパガンダ専門家が広める。が、途中で犯人とイタリアの情報機関との関係が発覚したこともあり、竜頭蛇尾に終わった。

そして現在、イラク攻撃を実現させたことで有名になった『ネオコンの情報機関』、OSPがウォルフォウィッツの下で活動している。CIAやDIA、さらにSIS(通称MI6)といった米英の情報機関の分析を封印して『イラクの脅威』を盛んに宣伝していたが、その根拠とされた『証拠』の信頼性は崩壊状態である。

イラク戦争の第2幕、つまりゲリラ戦が今、始まりつつある。こうした動きに対応するため、米英軍はレジスタンス掃討作戦を開始した。第1幕目ではクラスター爆弾が大量に使用され、5000名から1万名のイラク市民が殺されたとする推計が公表されているが、対ゲリラ戦は非戦闘員の犠牲をさらに増やし、占領軍に対する市民の憎悪を膨らませ、ゲリラ戦は激しくなる。

イラク攻撃前、ペンタゴンの制服組が懸念していた通りの展開になってきた。日本政府は事態の深刻さを認識しているのだろうか?

---| Website開設 |-------------------------------
Kassiopeias Report
<http://members.aol.com/Kassiopeias>
『勝てば官軍?』(2003年6月4日)
イラク攻撃の理由にされた『大量破壊兵器』が未だに見つからず、偽造文書を利用、虚偽の情報を流して戦争の道へ国民を導いた米英両国政府の責任を問う声が高まってきた。

---| OPC:米国の極秘テロ組織 |-------------------------------
<http://great.mailux.com/mm_search.php?sh_mm_id=MM3D8ADF9051062>
特別レポート「OPC:米国の極秘テロ組織」(600円)の販売が開始されました。
【内容】
第2次世界大戦後、アメリカには要人暗殺やクーデターを一手に引き受ける極秘チームが存在した。OPCである。1950年10月にCIAの中に潜り込むが、その後も破壊活動、秘密工作をOPC人脈は続けた。英国のある学者に言わせると、CIAはこうした人脈が隠れ蓑に使ってきたにすぎない。この特別レポートを読まずにアメリカの戦後史を語ることはできない。

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