|
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ 南米旅行記No.22(2003年6月18日Wed.) ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ コメントを控えて、バンバン配信します。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ Index 1. 南米旅行記XXIII 2. チェンマイのゲストハウスII 3. ワンポイントスペイン語会話 4. ワンポイントスペイン語文法 5. カナリア諸島からの遺産IV 6. □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 南米旅行記XXIII 気がつけば、夕食後、毎日カヤオに行くようになっていた。とにかく、混乱し ているペルーでは女性の値段が安い。買春の価格はだいたい靴の値段と同じぐら いだというのが世界共通だと聞いたことがあるが、経済が急激に悪化した国には この比喩は当て嵌まらないと思う。女性と一晩中一緒にいて、US5〜10ドル、 一発やならUS1〜2ドルなのだから、輸入品や製造するための材料を輸入しなけ ればならない靴の値段にペルー人の労働力が追い着かないようである。しかし、 この現象は、貧乏旅行者にしてはありがたいことだ。 日本やアメリカで、ごく数回しか女性を買ったことないエドワルドこと私も、 他の日本人のようにこの買春天国南米に嵌ってしまった。女性に気に入られれば、 セックス料が無料になるのだから、嵌る日本人が多いのも頷ける。冷静に考え てみると、セックス料を払わないということは、服や食料など買ってあげたり、 レストランに連れて行かなければならないのでかえって高くつくのだが、擬似 恋愛を体験できるのだから、もてない男にとっては嬉しいことなのである。そ の擬似恋愛から結婚に進展して南米大陸に根を張る日本人も結構いる。 カヤオのホテルから出てきて、大市塲の前をマリアと腕を組みながら歩い ていると、店の前に大きな塊が巨大なまな板の上に載せられている。よく見て みると、等身大のあの可愛いイルカではないか。ところどころの肉片が鋭角的 に切り取ってあるので、まるで、無機質な箱のようであった。 マリアと西海まで帰り、セニョーラに見つからないように、こそっと三階に 上がる。セニョーラの家族は二階に住んでおり、ペルー人をペンションに入れ るのは禁止だから、ペルー女性を三階の部屋に上げるのに一苦労するのである。 まず、貧乏旅行者に黙っているようにお願いしなければならない。それから、 女性を一階の階段の登り口に待たせて、二階の様子を伺う。誰の気配もしな いと、「Sube rapido(早く、上がれ)」と指示する。最近、ペルー女性を 連れ込んでいた日本人が追い出されたらしいから、もし見つかったらどうしよ うと心臓がうずく。 朝パラから精気を抜かれ、伝家の宝刀からゴムを取り、無意識のうちに部屋 の片隅に放り投げて起き上がり服を着始める。マリアはガーターベルト用のス トッキングを綺麗な足を上に伸ばして一足ずつはいている。まるで、映画 「卒業」のミセス ロビンソンのようで、そのシーンに釘付けになった。これ こそ、究極のエロチシズムだと思った。 二階の気配に気を付けながら食堂へ降りていくと、蒲生君が料理していた。 「朝っぱらから元気だね」 「君には負けるよ。いつも夕食に行かないのは、みんなが出て行った後、女 性を連れ込こむためだろう」 「だれが、そんなこと言っているんだ」 「噂だ。ところで何を料理しているんだ」 「イルカの肉だ」 「あ〜、あのカヤオの市塲で買ったのかい」 「いや、この近所で買ったよ。ペルーではイルカがそこら中で売っているよ。 捕鯨協定なんか、この国には関係ないんだからな」 マリアの肩を抱いて歩く私の頭の中に「捕鯨協定なんか、この国には関係な いんだからな」という蒲生君の言葉と「経済が破綻すると売春婦と泥棒が国 に溢れる」という言葉が反響しあって響いていた。 つづく・・・・ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ チェンマイのゲストハウスII 2日ほど宿泊してお金を返してもらうと、なんと現金がUS500ドルしかない ではないか。他の白人は自分のお金を調べて、全額あったかホット溜飲を下げて いる。 わたしは何とも言えない怒りに襲われて、英語で怒鳴りまくった。「なんだこの宿 は。俺が預けた金が1,000ドルも足らないじゃないか。盗みあがって、ロンリ ープラネットと地球の歩き方に投書して、旅行者が来ないようにしてやる」と白 人旅行者の前で叫んでいるとオーナーが来て、「まあ、まあ、お金を返すけれど、 いまお金がないので2週間ほど待ってくれないか。毎日の売り上げで返すから」 と頼んできた。しかし、こちらとしてはそんな事を言われても、現金を盗られ たという証拠がなかったので、「直ぐ返せ」と喚いていた。するとオーナーが小 切手を14枚ほど切ってくれて「これでいいだろう」と私に渡した。チェック を見ると数字がタイ数字で書かれており読めない。 小切手らしいことは分かるが数字が分からないので不安であったが、証拠ができ たのには違いないので、それを持ってツーリストポリスへ駆け込んだ。 ポリスに説明すると、直ぐに私をバイクに乗せてゲストハウスに直行した。しば らく、事情聴取が行なわれたあと、私がツーリストポリスの建物へ戻って待っ ていると、お金を預ける時に手続きをした男とオーナーがやってきてポリスと話 している。 お金を盗っただろう若い男は私を睨みつけタイ語で何か言っている。それを通訳 するかのようにポリスが「証拠がないんだから半分に負けてやればどうだ」と 訊いてきたので、私は「何を言っているんだ。証拠ならこのチェックがあるよ」 と答えて、日本領事館と話すために電話を借りた。 ポリスは領事館員と電話で話してあと、ゲストハウスのオーナーと短い会話 を交わした。そして「明日お金を返すらしいから、昼にツーリスト ポリスに来るように」と私を見つめた。 次の日、領事館で働く日本人がわざわざ来てくれてUS1,000ドル分のタイ バーツが戻ってきたのだが、厳密に結うと盗られたのはUS1,020ドルで US20ドル損したことになる。ゲストハウスの宿泊代がUS3ドルほどだっ たので、7日分弱のお金を損した事になるわけだ。世界を股にかける私も、 アジアNo1悪評の高いチェンマイのゲストハウスには叶わなかったことにな るわけだ。 おわり あとがき タイではツーリストポリスが英語を話すので、犯罪者は英語を話せる人間を 狙わないようです。日本人は英語が苦手なので、一番標的にされるようで、 特に一人旅が危ないようです。英語が下手という理由のほかに、日本人が すぐに泣き寝入りするといのも標的にされる理由のようです。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ワンポイントスペイン語会話 Encantado de conoserle (はじめまして) エンカンタード デ コノセールレ Me alegro de verle. (お会いできて嬉しいです) メ アレグロ デ ベエルレ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ワンポイントスペイン語文法 形容詞+i’simo=絶対最上級 claro(明るい)→ clari’simo クラロ クラリシモ hermosa(美しい) → hermosi’simo エルモサ エルモシシモ grande (大きい) → grandesi’mo グランデ ゴランディシモ largo(長い) → larguisi’mo ラルゴ ラルギシモ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ カナリアからの諸島から遺産 IV マドリードからタンジェール(モロッコ)へのフェリーが出るアルへシアス 行きのバスに乗る。バスは出稼ぎの黒人(おそらくセネガル人)とモロッコ 人ばかりでスペイン人は乗っていないように思われた。隣に座った年配のモ ロッコ人と話をして退屈な時間を潰した。マドリード〜アルへシアス間は、9 時間もあるのだ。 アルヘシアスの街は10年前訪ねた時と何の変化もないように思われた。バ スを降りると隣に座っていたモロッコ人に荷物を運ぶ手伝いを頼まれた。彼は 巨大な荷物を3つも持っていて、一人では運べないのだ。バスに乗ったとき から、私に手伝ってもらおうと目星を付けていたのだろう。まあ、ここで人 助けをすれば、アラーの神が何か褒美でもくれるかもしれないと思い手助け することにする。 出稼ぎで稼いだお金で買った家族へのお土産だろうと考えるのは旅の素人だ ろうか。おそらく、自分の街へ持って帰って売りさばくのだろう。出稼ぎの お金で商品を買い、その商品でまた一儲けする。合理的な考え方だ。さすが にアラビア商人だと感心する。でも、一緒に入ったカフェテリアで、コーヒ ーの一杯も奢ってくれないのだから、モロッコ商人というのはケチなのかと 思う。おいちゃん、「イスラム教徒の品位を落とすな」とアラーの神が怒って いるよ。 前回、タンジェーからフェスへバスに乗ったが、今回は列車に乗ることに する。列車がフェスの近くに近づいてくると、絨毯ガイドが乗ってきた。絨 毯ガイドというのは、ガイドとして旅行者に近づき、観光スポットを案内す るふりをしながら、絨毯屋やお土産屋に連れて行く連中のことである。連れ てきた客が買い物をすると最低10%ほどのインセンティブを貰えるだろう から、モロッコの平均年収分を一日で稼ぎ出せる可能性があるのである。 初めてモロッコへ来た時にアハメッドというガイドと行動を共にしたが、 彼とは絨毯を買わないが1日3ドルと食事つきで、契約を結んでいたのである。 ガイドが一人話しかけてきたが、「俺は二回目のモロッコだし、絨毯を買 わないよ」と一蹴する。 フェスの街に着くとブルーゲートの傍の安宿にチェックインする。懐かし のメディナを歩いくがほとんどのレストランが閉まっていて、街全体 に活気がない。11月後半から始まるラマダン(断食月)の時期に当たって いたのだ。 街角でタバコを吸っていると、人々の鋭い目がこちらを見ている。それを無 視して吸い続けていると、ある人間が殴りかかろうとしてきた。自分たちの 宗教を冒涜していると思ったのであろうし、朝から何も食べていないので気が 立っていたのであろう。何せ太陽が昇ってから、沈むまで、唾も飲んではいけ ないのである。唾ぐらいは飲んでるよな。 つづく・・・・ ////////////////////////////////// ★ このメールマガジンについてのご意見、ご感想について質問等、 ございましたら cubajapo@m3.kcn.ne.jp までメールして下さい。 ////////////////////////////////// ★ 登録/解除の方法 http://www3.kcn.ne.jp/~cubajapo/melmaga.html 「南米旅行記」は、上記のURLよりいつでも登録/解除可能です。 ★ホームページ http://www3.kcn.ne.jp/~cubajapo/ &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& ★ 「南米旅行記」(週二回) 発行責任者 :エドワルド ★ 発行システム Mailax http://www.mailux.com/index.php E‐magazine http://www.emaga.com/ メルマガ天国 http://melten.com/ 「南米旅行記」は、本サービスを介した情報により発生あるいは 誘発された損害,情報の利用により得た成果、または、その情報自体の 合法性や道徳性、著作権の許諾、正確さについての責任を負いかねます。 &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& |