メルマガ:リハビリ介護の基礎知識
タイトル:♪♪♪リハビリ介護の基礎知識♪♪♪−085号−■間接的情報収集(3)■  2003/06/18


☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆
  ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
  │●│●|リ|ハ|ビ|リ|介|護|の|基|礎|知|識|●|●|
  └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘
  ☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆  
                                       平成15年6月18日 085号

   毎日1つのリハビリ介護の用語を取り上げコラム風に解説致します。
   忙しく時間に追われがちな在宅や施設などの介護現場ですが、日々の中
   で知識や技術の吟味や確認も大切ではないでしょうか?
   現場で役立つ用語を取り上げて行きたく考えます。

=====================================================================
   当メールマガジンへのご要望−ご批評−ご質問がありましたら下記まで
   ●掲示板● http://fc2bbs.com/bbs?uid=15360
=====================================================================

   □今日の用語□          
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
   No.085 ■間接的情報収集(3)■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆
 【間接的情報収集】の続きです。
 前回は『おとしより』との“関係作り”のための基本的な情報を挙げまし
 た。“関係作り”は、どんなにいい介護技術をもっていたとしても適切に
 築き上げないといけない“第1ハードル”です。そのための情報収集は大
 切で欠かせないものと考えます。
 今回は“介護(ケア)”を実践する上で得ておきたい間接的情報について取
 り上げてみます。

 (1)【医学的情報】〇身体面 〇精神面
 (2)【基本的な動作能力】【ADL能力】
 (3)【住環境】
 (4)【社会面】【経済面】
 (5)【家族関係】【その他】 

 何れも大切な項目でケアプランや課題分析の内容を整理しておく必要が有
 ります。当メルマガでは、(2)〜(4)については後の用語で取り上げ予定
 として、今回は(1)について重点的に解説致します。

 病院等では【医学的情報】は豊富です。しかしながら、地域(在宅)や施設
 へ戻ると“情報不足”に悩まされます。
 介護場面で『おとしより』の抱える病気や障害の有無や特徴を考慮せず関
 わる事で“医療過誤”ならぬ“介護過誤”という『おとしより』にとって
 の不利益に及んでしまうのは残念でなりません。

 ポイントは“課題分析”や訪問調査の“かかりつけ医意見書”に書かれて
 いる【病気(診断名)】【障害】等を確認し、担当ケースを受け持つ前に事
 前に備えておく事でしょう。いわゆる“予習”です。

 情報として詳細に書かれている場合も有りますが、逆の場合も少なくあり
 ません。担当時に直接【現病歴】(主たる病気の経過)や【既往歴(きおう
 れき)】(今まで罹〔かか〕った病気)を確認してみるのもいいですし、連
 携する医療機関やケアマネさんに確認するのも大切です。

 捉えておかなければならないのは、介護を行う上での注意点、行ってはな
 らない事の正確な把握です。

 例えば『おとしより』に多い【大腿骨頚部骨折人工骨頭の手術後】の場合、
 ベット上の介護時に骨折側の大腿を強く内側に向けたり、捻ったりは“痛
 み”や“脱臼”の原因にもなりかねません。オムツ変えや衣服の交換等で
 は注意が必要です。

 また【心臓悪い人】(心疾患:狭心症や心筋梗塞の病歴のある人)の入浴ケ
 アにも留意が必要です。コンデションの把握や胸痛の生じた場合の対応等
 も考えておかなければなりません。

 【脳卒中の後遺症】の場合、まひ側の特に下肢がどの位“踏ん張れるか”
 が歩行介護の時の介助にも関わり、まひの程度の確認は重要です。

 その他【糖尿病】では、ちょっとした“ケガ”でも治りにくく、感染もし
 やすい事から、日々の介護でも留意が求められます。

 中でも大切なのは『おとしより』の体力面の把握(用語048〜052の
 バイタルサインを参照)基本的に【易疲労性(いひろうせい)】(つかれや
 すい)という特徴を認識しておく必要があります。

 また、精神面で【痴呆】の程度の把握も大切です。いちばん怖いのが“転
 倒”による骨折です。痴呆の場合、ケースにもよりますが、適切な介護で
 の関わり(介護職、主介護者を問わず)でその反応も激変します。(いい意
 味でも、悪い意味でも・・・) 現状の正確な把握、対応策が望まれます。
 そのためにも、事前の情報収集が大切になります。

 以上【医学的情報】についてのポイントについて簡単に説明いたしました。
 いわゆる“危機管理”にもつながる項目です。この件については、以降の
 用語“リスク・マネージメント”で再度お届けしたく思います。
  ☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆
=====================================================================
 このメールマガジンは、下記のご協力で配信しております。 
 登録・解除につきましては、それぞれの発行システムでお願いいたします。

 ●まぐまぐ
   http://www.mag2.com/m/0000105962.htm 
 ●melma!
   http://search.melma.com/cgi-bin/search.pl?query=m00085098
 ●Macky!
   http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=postcaretech
 ●MailuX 
   http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3E57758C39A20

 ◎バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
   http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000105962 
 
 ★【今日の用語】を明記したバックナンバーは、下記をから  
  http://www.mailux.com/mm_bno_list.php?mm_id=MM3E57758C39A20&p_id=postcaretech98&password=post0903  
=================================================================
 □発行□
  
  マガジン名 ■□■リハビリ介護の基礎知識□■□  
 
  発 行 者 POST企画
     
     〒578-0944  
          東大阪市若江西新町1−7−38
          八戸ノ里グリーンハイツ1F 102
     
          TEL 06-6736-9644 
     FAX  06-6736-9645
     mail caretech@iris.eonet.ne.jp 

 関連WEB ケアテクノのホームページ
     http://caretech.fc2web.com/c-index.htm
=================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。