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NO.33 節 約 もし、それを「節約」と呼ぶことができるとしましたら、 私は、親元で自分の部屋を与えられた時からずっと今まで、努力してきた節約があります。 「スペースの節約」です。 以前、何かの雑誌で「スペースを有効に活用すること」が 家計の中で最も大きな節約であるというようなことを読んだ記憶があります。 確かに家賃にしても、ローンにしても、財産価値で考えても、これほど大きな金額のものは他になく、 仮に、不用品の入った押入れをそれに換算してみますと・・・、 眩暈がおきかねませんね。 数字はともかく、限られたスペースで、すっきり広々と暮らしたいと願うのは誰しも同じです。 ところで、、私たちが「広々とした空間」という時、それは実際の面積だけではなく、 目に見える、感じる広さもとても重要だという気がするのですが。 我が家も狭小住宅に住んで長く、 特に、台所、食事からくつろぎ、来客のおもてなしまで使うLDKの一室は 少しでも広く感じさせたいと、いつの間にか我が家流の基本が何となく出来上がりました。 基本はやはり物を少なく持つことですが、 なくてもよいものは持たないだけではなく、必需品もなるべく兼用するようにしています。 物が減ると戸棚の中も少し余裕が出ます。 まるでパズルのような収納方法は沢山入るかもしれませんが、大雑把な私には不向きなことから、 おおよその場所を決めて、戸棚八分目におさえます。 部屋を狭く感じさせるのは収納家具ですが、特にその高さによって大きく変わるような気がします。 背の高い家具一つと、低い家具二つを比べると、収納量は同じで、高いほうは場所をとらないにもかかわらず、 圧迫感が出る分、部屋が狭く感じるような気がするのです。 そこで、一部を除いて、殆どの家具を目線よりも低く、四方の壁が見えるようにしています。 さらに低い家具の上は電話やテレビの台にもなりえます。 また、家具と家具の隙間にそれ用の家具をはめ込むように置いて、一体感を持たせる方法がありますが、 材質や色が微妙に異なることから、分散してデットスペースというよりは余裕のスペースをとっています。 何かの時、ちょっと物を置いたり、台を置いて、季節の飾りをすることもできますので。 広く明るく見せる効果があることから壁紙の色は白っぽいのが定番だそうです。 カーテンや家具もそれに合わせて、というわけにもそうそう出来ませんので、 手持ちのものにカバーをかけたり、壁に同色の額絵をかけたりなどしてバランスをとっています。 物がはみ出しても、入れ物は増やさないと決めています。 例え箱ひとつでも入れ物を増やすと、瞬く間にいっぱいになってしまうことを知っているからです。 では、また。 |