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多津蔵の挑戦は、過疎からの脱却を掲げています。 だからと云って、都会化を夢想しているのでは有りません。 大都会でも、商店街の崩壊は、深刻な問題なのです。 結局は、大型店しか生き残れない宿命が、押し寄せているのです。 この事は、地方では、更に、進んでいます。 過疎地の現実は、此の生き残りサバイバルが、究極の状況なのです。 自動車が無いと、生活も出来なく成りつつあります。 而も、隣の町まで、買物に出掛けるのです。 自分の町だけでは、生活が完結できないのです。 可笑しな話なのですが、過疎の町では、当たり前に成っています。 言い換えるならば、地域共存体が崩壊をしているのです。 この事が、全ての問題の根本なのです。 自分の住む町で、生活が完結できない事は、不幸なことなのです。 ところが、住民は、競うかの如く、近隣の町の安いものを、自慢し合うのです。 其の事が、地域経済を疲弊させている原因である事など、知る由も有りません。 町づくりの意識が無いので、町は、更に、力を失い、若年層の喪失となり、過疎化に拍車が掛かります。 こうした悪循環を、どこかで断ち切らない限り、町の再生は、有り得無いのです。 では、どのようにしたのなら、再生出来るのか? 難しい課題が、一杯有りますが、直ぐに取り掛かれる事は、若者の定住です。 其の為には、若者が携わって行ける仕事が、必要なのです。 だが、現実は、其の仕事が無いのです。 多津蔵の挑戦は、此の雇用の創設なのです。 |