メルマガ:組紐工芸 工房 多津蔵通信
タイトル:工房 多津蔵  2003/06/10


多津蔵は、薩摩の国に有ります。
南の国なのです。
暖かいのは、気候だけでは有りません。
人も、暖かいのです。
でも、一番暖かいのは、風なのです。
南の其の先から吹き渡る風は、一杯の夢を運んでくれるのです。
風が運んでくれたものには、
食物・織物・陶器・香・茶・鉄砲・キリスト等など、数え切れません。
文化だけでは有りません。
押し寄せる軍隊も有りました。
其れでも、我慢強く耐え凌ぎ、薩摩の文化を作りました。
今では、鹿児島と、大きく、くぐりますが、
薩摩は、其の一部であり、全体では有りません。
薩摩が統治した地域を指して、鹿児島と云うのでしょうか。
いずれに致しましても、薩摩は、南の風を受けて発展をしました。
其の薩摩の中で、多津蔵は、育まれています。
多津蔵の課題に、過疎からの脱却が有ります。
運良く、多津蔵は、若いスタッフに恵まれました。
過疎からの回帰には、
若い人達が、其の地で、生き続けられる事が、求められます。
其の解決の方法が、多津蔵であったのならと、願っていました。
今、多津蔵には、ゆっくりでは有りますが、
確実に、若いスタッフが参加をしてきます。
過疎からの脱却には、少し時間が掛かりますが、
若い人達が住み続けられたなら、間違いもなく、成し遂げられる事でしょう。
多津蔵の挑戦は、未だ、始まったばかりなのです。
慌てず、急がず、ゆっくりと確実に歩みたいと思っています。
過疎からの脱却に、答えは一言なのです。
『生まれた土地で、育ち生きていく。』
この事が、実現できたなら、
多津蔵の存在は、価値の有るものと、評価される事でしょう。
カリキュラムの無い、営利事業体の多津蔵が、夢のような挑戦をします。
お楽しみにお待ち下さい。

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