「青い瓶の話」 No.41 2003/06/05

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タイトル：「青い瓶の話」 No.41 2003/06/05

―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■■■ 青い瓶の話 ■■■ ■■■ 薔薇の原価。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2003年 6月5日号 No.41 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「ベトコン」・渡邉裕之 ○「バイク」・三浦貴之 ○「島原旅記」・松川勝成 ○「緑色の坂の道」 ○青瓶 2481 ○青瓶 2482 ○「夜の魚」（yoru-no-uo）　北澤浩一 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「ベトコン」・渡邉裕之　突然、妻が「やめて、やめて」といってテレビを消してしまう。　妻がリモコンを置いてソファに座り直している。きっと、宜保愛子の顔が見たくないのだ。　宜保愛子が霊や死後の世界を伝えることができるのは、あの人の霊的能力というよりは顔のせいではないか。皮膚が薄いのか骸骨の形が浮き彫りになっている。顔を一瞥するだけで、やはりどんな男も女も容貌地位名誉関係なく、死んでしまえば骸骨の世界になってしまうことを納得させてしまう顔。あれなら死後の世界の実在も認めよう。あの人の霊的能力というものだ。　奥崎謙三もそんな顔だった、と前に映画で見た俺は思う。戦時中の責任を問うべく元上官に発射したピストル、あるいは天皇に向かい打ち込んだパチンコ玉。その行動力にも驚いたが、顔を見て納得した。戦友であった骸骨を顔面に浮き上がらせた人だった。　そういえば昭和30年代の日本では、あんな顔をした女や男によく会ったもんだった。暑い夏の坂道で、大きな自転車を押している骸骨顔の男を見た。物干から潜んで覗いてみると中華料理屋の店員に薄い乳を吸われている骸骨顔の女を見たこともある。　ああいった人たちが見えなくなったのは、いつのころからか。宜保愛子とか奥崎謙三とか特殊な人だけの顔になってしまったのは、いつからか。　テレビの代わりに女性雑誌をぱらぱらめくっていた妻が、「あーっ、先週連れてってもらったレストラン、出ているよ～」といった。華やいで大きく甘えた声を出して。　アパートで出前をとる夫婦はいやらしい男と女であった。出入り口に重ねられたドンブリは退廃そのものであった。　時が流れ店屋物、食堂、牛飲馬食……、その果てに肥満児の高校生の俺がいた。あれはいつのことだったか。夜、白い肉の朝丘雪路を見ようとした肥満児の俺は、テレビで骸骨を顔に浮かび上がらせた男を見てしまう。痩せた人だった。ボインとはまったく無縁のガリガリの若い男が、やはりアジア人のまったく似合わぬサングラスをかけた男に蹴りとばされて強い日射しの南国の広場にころがり出てきたのだった。　高校生の俺はそいつの仲間を知っていた。一昨々日、テレビで見ていたのである。その人たちはモグラのような色のシャツとズボンの若い男と女で、カメラの前で、あっと思うまもなくモグラのような土の巣穴にモグラのように潜っていくのだった。　カメラもそれを追いかけ土の中に入っていた。地下にはものすごい数のトンネルが掘られており、信じられないくらいのたくさんの部屋があった。その一室の光景を俺は忘れない。薄暗い部屋の隅、ぼんやり照らされた光の下、通信機に向かって何かを静かに話している、まだ若い宜保愛子のような女の人。　ソファに寝転がって妻が雑誌を差し出す。その姿は出会った頃のアパートを思い出させる。子どもなんていないみたいだ。実際には、２階の部屋に大学生になる娘がいて、妻は今、その姿を見たくないのだ。　なぜ、そうなの？　陽気で楽しいことをし続けてきたのに、なぜ、あなたは楽しく食事をしてくれないの？　受け取ったのは娘がとっている雑誌。ベトナム特集。あの広場だった。　しばられた男は中央に連れ出された。突然、巨大なアメリカ男が横から出てきた。サングラスのアジアの男から痩せた男を奪うような形になった。そして、痩せた男のこめかみにピストルをあて打った。アメリカ人は人を殺すのではなく、骸骨を破壊するために打っていた。　しかし、宜保愛子の地下からの通信はいつまでも続く。若いアジアの娘は決してそれを忘れない。渡邉裕之:hiro-wa@qa2.so-net.ne.jp ライター ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「バイク」・三浦貴之　５月でバイクに乗り始めて１０年が経った。　自分が乗り続けてきたことよりも、その存在を問いかけてみる。　僕にとってバイクとの対話は、自分との対話なのだと思う。　行き先を決めてみる。それは自分ができることを判断して形にしてみる事。　その目標へはいつたどり着けるのか。そのためには何が必要か。　時には冒険もするが、自分が乗りこなせない領域へ手を出すことはない。　タンクをポンと叩き、不調なバイクに、おまえはいつ直るのかとたずねた。　放っておいても直るハズがない。そうやって自分を正す。　乗らなくても生きていくことはできる。ただ「活きて」いるかはわからない。　バイクは、自分を造るひとつの要素なのだ。三浦:t_miura@mbi.nifty.com 青瓶デスク ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「島原旅記」・松川勝成　レンタカーを借り空港を後にすると、海が私たちを迎えてくれた。　長崎空港は海上に位置している。窓をあけ青い風をうけると心なしか気持ちが安らいだ。諫早に出てうなぎを食べる。妻が以前寄った店で古いたたずまいが好ましく思えた。私と出会う前の彼女はここで何を想い、何に希望をもって生きていたのだろうか。微笑む相棒の顔は私には、何よりの馳走である。　海沿いの国道を下り、妻の故郷へとむかう。変わってしまった、変わっていない、と止めど無い妻の解説をＢＧＭにハンドルを握った。　三年ぶりの道は私にとっては変哲のないただの田舎道だが、彼女にとっては過去と現在をつなぐ生糸のごときしめやかな、嬉しく、切ない路なのだろう。　街に入って最初に妻の亡父の墓に参った。　観光スポットでもある、ねはん像を敷地内にもつものの寺は閑散として、ただ風向きによって鼻腔をかすめる線香の香りが我々以外の参拝者の存在を知らせてくれる。　華をもとめる妻を少し待たせて商店街で買ったワンカップ酒を亡父の墓前にささげると妻は呆れたような目で私を見つめたが、すぐに、ありがとう、と云った。カップのふたを大事にポケットにしまった。生前会えなかった亡父と私をつなぐものが以前から欲しかった。酒飲みには酒飲みの仁義があるのさ、ねぇ、お父さん。胸中でうそぶき、私は境内の楠の木の若々しい枝をみあげた。青い空の右端に白い霞みが一条、漂っていた。　私と結婚して五年、妻の住んでいた家を放置しており、それは庭の木々の反乱とはげた戸板の色と、閉じ込めた空気の重さと共に私たちを迎えた。　今回、妻は想うところがあったのか、家の処分をおもいたち、私を伴って帰郷した。それは、単に動産、不動産の処分と云う意味合い以上に、亡くなった前夫を自身から解放してあげる儀式のようなものだったと思う。　合流した母と姉は、亡き前夫の肉親であり、本来、私とは微妙な関係である。しかし、妻と共にお母さん、お姉さんと呼ばせてもらっており、先方も新しい息子として迎えてくれている。　前夫の遺品を三人が整理する間、私は力仕事以外は、居間で読書をしてすごした。奥からときおり笑い声や、音ではなく気配でくぐもった感じが伝わってきたりしていた。ふと目にした本棚に無造作におかれた三枚のピックを手にとった。最後に息をひきとられたと云う居間の梁を見て、もらっていいかい、と声をかけると本棚の上のほこりが一瞬揺らいだような気がした。目をつむり眉間におしあてたピックを財布の中に忍ばせた。　お母さんが作ってきたおにぎりを食べ一服すると、午後も作業は続けられた。ご近所さんや、お世話になる処分屋さん、不動産屋さんも、旧知の仲の方ばかりでひとしきり前夫の想い出話で目を潤ませていた。おかしな話だが、皆が前夫が亡くなる前に私と会えば、きっと気が合っただろうとまじまじと私と妻の顔を見比べていた。妻は少し困ったような顔で応対しているが、私も素直にそのような気がした。前夫の所蔵していた本やカセットのタイトルを観ていてそう思った。　二日かけてどうやら処理の段取りもついた。あと数日滞在し手続き、契約などを遂行する妻を残し、月曜日の午前、私は帰京し会社に直行する。露天の温泉から海がみえた。暮れかかる赤紫色に点々と漁火が見え隠れしていた。　湯で顔を洗いながら、瞼に浮かぶのは、くれぐれも幸せになるように、と赤い目を何度も瞬かせた、前夫のお母さんの顔だったり、妻が絹の袱紗に大事に包みお返しした位牌だったり、かけられたままの前夫愛用の皮のジャンパーだったりした。そのどれもが不快感の欠片もなく、私の胸で静かに蹲っていた。たくさんの人々に愛されていた妻の過去を垣間見て、責任感よりも旧い型の８ミリで撮った暖かなショートムービーを観るような想いがした。　その想いを胸に、翌朝、一人で空港への国道を走った。　数日後、羽田に妻を迎えることになっている。きっと清々しい顔をして戻ってくれるのではないだろうか。私は、そのとき、きっと泣いてしまうだろうと確たる気持ちを抱えながら、一人、都会の喧騒の中で妻を待ち、すごしている。松川勝成:keimidori@hkg.odn.ne.jp 会社員 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○緑坂水の底。 ■　雨の音が聴こえた。　一日睦みあっていると、浅い水の底にいるようにおもえた。残像について。 ■　一般に、妙齢の女性にとってのマイルストーンというのは以下のように分類される。　初めての男。いった男。更にの男。種の男。　先日、妙齢後半の女性と電話で話していたら、概ねのところでそんなものね、と笑った。　笑いには含まれたものがあり、余白というのは勿論あるのだろう。 ■　内容について詳細に書くことはしない。　途中、さまざまな経過というのはあるのだが、次がみつかるまでの感傷のことを「残像」という。　そんなにロマンチックなものではなさそうだ。白南風。 ■　夜になって風が吹いた。　樹の揺れる音がする。　リズムがあり、くりかえしている。　薄い酔いが躯の表面に浮かんできて、いつもより暖かい。　この奥にはまだ夜があるのだろう。横顔。 ■　何もしないでいる時、喋るという程のこともなく言葉に答えている時、呼び止めて振り返る時、無防備なそのひとの横顔がみえる。　それから正面を向き、表情が覗ける訳だが、ほんの僅かに過ぎていった横顔の風情が記憶に残る。　カップをつかむ指。立ち止まり何処かを眺めるかたち。　なんでもない姿なのだが、妙に安心できるなりをしているひともいる。　たいてい、そういうひとは不思議な色気を持っている。男でも女でも、上質の少年のような気配を滲ませている。 94_atari ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 青瓶 2481 長い旅を続けていると、何処なのかを忘れる。夢も古びてくる。 ■　雨の渋滞、あるいは人気のない地方の二級国道を流しているとき、この言葉が浮かんできた。数年前のことだ。　明るい午後のオフィスなどでは、安っぽいとも、寝言とも言えよう。　低くエアコンをかけ、窓を薄く開けている。間欠のダイアルを指で触る。　最近の車はAピラーが太く、首を傾けないと曲がり角で視界は開けない。 ■　毎年この季節、私は仕事場にこもり、作品の画像を仕上げていた。　撮影は三日で終るとする。本数で35本とか50本。仮にそんなものだとしよう。　デジタル化から画像の選択、加工修正。デザインのテンプレートに流し込んでゆく。当初はB0サイズ。リサイズして350dpiのA4サイズ。横幅550ピクセルのjpg。　Webで公開できるまでには、実をいうと数ヶ月という時間がかかる。　今触っているのは、99年に撮影したNYの画像である。　あるメーカーと共同の企画があり、そのために過去の作品集をリニューアルすることになったのだ。　フィルムは気を使って管理したつもりでも、知らずに微細なゴミがつき、専用のクリーナでも取り切れないものが残る。当時のポジ・フィルムは、今ほど粒子が細かくなく、大きなサイズで取り込むとざらついても見える。　何も考えず、ゴミ取りをこつこつとする。　マウスの裏にあるシリコンを、何度も爪で研ぐ。 ■「文章を紡いでゆくことは、虚空から薔薇の花束を掴み取るようなものだ」　と書いたのは、確か吉行さんであった。　こんなことをして何になるのだ。いやいや、そう捨てたものではないかも知れないぞと。　仕事場の矩形のスペースから一歩も出ず、ただPCに向かう。　昼間のルーティンを片付けながら、一方で夜なべ仕事を続ける。　当たり前のことだが、評価を狙っていると良いものはできない。かといって自分だけ分かっていても仕方がない。　そういったバランスをどこで取るのか。今までどうやってきたのか。　わからないのだが、風景や女の腹のひろがりが浮かぶ。　鬱の熊が、横に座ってこちらを眺めている。 03_06_03 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 青瓶 2482 成熟について。 ■「横浜ホンキー・トンク・ブルース」という曲がある。　俳優の原田芳雄さんが歌っているものだが、作詞は同じく俳優の藤竜也さんである。名曲だ。　15年20年近く前か、丸目のマークⅡのセダンに乗っていた頃、世田谷区八雲の近くで屋台のラーメンを食べた。私はまだ若造で、格好をつけて黒いタイなどをしていた。「この先のスポーツセンターによく藤さんがくる。ベンツに乗ってね。健さんも時々見えるよ」　おそらくは第三京浜を飛ばしてのことだろう。　藤竜也さんはその頃、煙草の宣伝で鍛えられた背中のラインを見せていた。　顔は覚えていないが、そのラーメン屋のおやじは、確かに昭和三十年代に現役だった風情をしていた。おやじはメルセデスとは言わなかった。　健さんは日活には出なかったが、三京の近く、あの辺りに棲まわれている。 ■　そのスポーツセンターは見かけなくなった。広い駐車場があったが、随分前に大きなスーパーに変ったような記憶がある。　第三京浜を横浜方面に抜けるとき、始めに多摩川の視界が広がる。「川向こう」という言葉は今ではあまり使えないが、違う密度や構造の町にゆくのだという気分は残っている。　何を食べようか、食べまいか。　ニュウ・グランドホテルの二階にあるクロークには、髪の長い女がいた。　ランチのローストビーフをそういうものかと食べた後、両切りのピースを買う。　クロークの女が、マッチはありますかと聞いてきた。　点けてくれるのかい。と返せば、五時を過ぎたらと応える。　どうってことのない、間の抜けた話だ。 ■　皮ジャン　羽織って　ほろほろほろ。　山下公園の傍、既に車を停めておくことはできない。　パーキングのメーターはいつの間にか取り払われている。　何処へ停めろっていうんだ、公園の駐車場かよ。　リアガラスにヘルを並べていない所轄のPCが、うろうろとしている。　交通機動隊とは違って、動きが鈍い。　君ら、赤灯をつけていてもウィンカーを出さないと道交法違反だぜ。　そう口にしてから、彼らが年下だろうことに気づいた。 03_06_03 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「夜の魚」一部 vol.30 十八　渇く 3. ■　桟橋の中に入った。　鍵をかけ忘れた柵があって、横に動かして車を入れた。　人影はない。「この曲、聴いたことがあるわ」　オーケストラの演奏でクライマックスに近づいていた。曇った音は録音が古いせいだけでもない。音をすこし大きくした。黙って聴いている。「なんだか、自由への渇望って感じの演奏ね」　葉子は人の心を読む。こちらが気付いていない偶然の出来事の意味を探る。カセットを持ってきたのはフトした弾みで、棚の端にあるものを選んでみた。それがフルベンだったのだ。演奏は一九五○年くらいのもので、当時のヨーロッパは大戦の痕が生々しく残っていた。ドイツはふたつに割れ、戦争の危険すら濃厚にあったという。「わたしね、ローラって本を読んだことがあるのよ」「フライパンで母親に焼かれた女の子の話」「口も耳も、みんな不自由なの」「ボランティアを始めた頃、読んだの」　幾分かは嘘が混じるのだろう。　しかし、別の意味を考えることにした。自分も焼かれているのだと示唆しているのかも知れない。半ば嘘が混じり、半ば切実で、その間を葉子は忙しく揺れている。揺れに耐えられなくなると、自分を物として扱おうとするのかも知れない。「君は、マゾか」「え」「マゾッ気が強いだろう」「うん」「安心するのか」「わからないけど、そうかも知れない」　サディスティックな部分も強いことはわかっている。並の男以上に冷静・確実に車や銃を扱うこともできる。頭の中には残酷な思い付きが浮かぶことも度々あるに違いない。「じゃ、寝ようか」　ひとくぎりついたような気がした。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●本日のウダツ・渡邉さんの本作品は、小説的な構成をしている。ということは、本当のことが全て書かれているという訳ではない。表現とは大体そういったものですね。・ところで、青瓶MMでは原稿を募集中。気軽なものから、ちょっと気合を入れてみたというようなものまで。書いてみるとまた変るものであります（北澤）。 ●読者のウダツ(by BBS) ・「みみこ」よかったです（注：青瓶40号）。特に最後の一行でぐわんと引っ張り込まれました。泣いている青い魚　ってなんていいんだろうと思います。・十河さんのお勧め映画で見ていないものの中で「恋する女たち」は特に見たいです。「秋津温泉」も見てみたいけれど＞女は男を待ち続け、男は救いを求める時にだけ女を訪れる。・・・やれやれ。・地に足がついてない。自分がそうなんだ。って密かに自覚するのは、みごとに地に足がついている友人と飲んだりしたとき。そういうふうにしかできない。ということ(平たく言うと）を選択して過ごしていると、少しその友人の地続きの面からは浮いているような気はします。逆に時々潜っちゃったり。でも自分の地面があれば・・って自己弁護したりして。で、私の体質から言うと、緑坂の「やすらぎについて」と「肩口」に魅かれます。「あなたが夢想するよりも、世界の方が動いている」うう。ぎくり。月に2回は希望(青瓶読者 yo-ko)。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●プレス的ウダツ(by BBS 抜粋) 「第６回並河座展」のお知らせ 2 戸越乱読堂 > 　どういう類の展覧会なのでしょうか。「並河座（なみかざ）」は1993年に都営のカルチャーセンター「都民カレッジ」での笠木絵津子氏の「コンテンポラリーアート入門」講座の受講生が笠木氏の指導を仰いで創設した表現者集団「笠木組」を前身としている。4年間「笠木組」として世田谷美術館でグループ展を開き、その後笠木氏が制作活動に専心したいと言うことで離脱し、グループ名を「並河座」に変更、現在に至る。　同人は10数名。今回の出品者は8名。　同人のプロフィールは男女ほぼ半々で、年齢は30歳代から70歳代まで、専門の美術教育を受けた者が三分の一程度。技法は書、絵画、陶芸、立体、パフォーマンス、インスタレーションまで多様。一時は本気で演劇をやろうとしたこともある。　グループ内ではお互いの発想、技法を盗む（までもない、誰でも教えてくれる）のは自由で、この考えがグループのお家芸のコラボレーションを生んだ。過去には上野の東京都美術館で同人10人での公開コラボレーションで1800×7200のアクションペインティングを行った。・まぁ、見に来てください。一般的にグループ展は先生が同じか、美校の卒業同期とか、家族など何らかの共通因子を持っているので幅が狭くてつまらないのですが、うちはとってもアナーキーです。飽きさせません。呆れさせるかもしれないけれど。問い合わせ→戸越乱読堂:fabulousboy@anet.ne.jp http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00065121/?phase=view&id=152 （関連URLなど）女性のみなさま、遊びにいらして。(青瓶デスク平良)。 BBS：http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00065121/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■「青い瓶の話」 2003年 6月5日号 No.41 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― □編集長:北澤浩一:kitazawa@kitazawa-office.com □デスク:榊原柚/平良さつき/三浦貴之 □「青い瓶の話」BBS：http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00065121/ 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