メルマガ:素敵な暮らしをあなたに
タイトル:NO.32  節 約  2    2003.6  2003/06/04


家電販売店で、まるで物置のような大型冷凍冷蔵庫を見るとき、
その大きさだけでなく、こんなに大きな冷蔵庫を必要とする家があることに驚きと感動すらします。
いつも満たしておくだけの経済力、それを消費する家族のにぎやかな食卓、
おもてなしの機会も頻繁にあるのでしょうか。
とにかく、ここに入るおびただしい数の食品の管理ができる優秀な主婦がいる家であることは確かでしょう。

冷凍冷蔵庫は「魔法の戸棚」ですね。
ここに入れた食品はとりあえず新鮮な状態でいてくれるような感覚があり、
ドアを閉めたとたんに安心して中の状態を忘れがちです。
気候の変化や来客があったりでお料理の予定が変わったりしますと、
出番がないまま、気付いた時には、すでに数日が経過しているなどということにもなるのです。
それでもドアを閉めてしまうと再度忘れ去られ・・・・・。

我が家の冷凍冷蔵庫は、今時は、夫婦二人用とか単身者用として展示されている大きさのものです。
清涼飲料水の類は殆ど置かないにもかかわらず、家族三人にはやはり狭めといえます。
種類にもよりますが数日分の食品でほぼいっぱいになってしまいます。
これからの季節は果物を冷やすのに難儀するほどです。
それでも、見落としや使い忘れなどで、最後まで使いきり、食べきることができないことが時々あり、
その時、決まってある事を思い出し辛くなります。

犬養道子著「人間の大地」という本をご存知でしょうか?
もう20年も前に発行されたものですが、ここに出てくる数字は多分そう大きくは変わってはいないでしょう。
「世界には、ひとりひとりが二千数百カロリーを毎日食べて十二分に賄っていける食糧がある。
もしも、世界の25%の先進国が75%の食料を金にあかせて買い込んでしまわない限り。」
私たちは彼らの分まで余分に手に入れて、75%の人々を飢えさせていることになります。
無駄をしないこと、それは節約するというよりも、あまりにも当然のことではないかと思っているのです。

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。