メルマガ:リハビリ介護の基礎知識
タイトル:♪♪♪リハビリ介護の基礎知識♪♪♪−080号−■起き上がり(4)■  2003/06/04


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  │●│●|リ|ハ|ビ|リ|介|護|の|基|礎|知|識|●|●|
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                                        平成15年6月4日 080号

   毎日1つのリハビリ介護の用語を取り上げコラム風に解説致します。
   忙しく時間に追われがちな在宅や施設などの介護現場ですが、日々の中
   で知識や技術の吟味や確認も大切ではないでしょうか?
   現場で役立つ用語を取り上げて行きたく考えます。

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   No.080 ■起き上がり(4)■
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 長くなりますが、今回を含めあと2回“起き上がり”をお届けします。
 前号の後半で“起き上がり”の介護では・・・・

 (1)【側臥位】を介して行う方法
 (2)【腕の使い方】を最大限有効に行えるよう促す方法
 
 の代表的な2つに絞りこのマガジンなりに分類させて頂きました。
 用語080号では、先ず(2)について解説いたします。

 既にご存知の方も大勢の事だと思いますが“起き上がり動作&介助”は支
 持面積の広さや重心の位置の低さから『おとしより』とってエネルギーの
 要する動作です。

 同時に『介護』をする側にとっても特に介助の多い場合は、起き上がりの
 過程を正確に理解せず強引で力任せの介護を行ったり、介助のタイミング
 を間違えると窮屈な姿勢を強いられ、腰痛などの原因にもなりかねません。

 また、この時『介護者』も苦しい思いをしますが、介護を受けている『お
 としより』も同等に“苦しい(苦痛)”だと理解すべきと考えます。

 ここで、起き上がり動作の過程ついて簡単に説明します。
 健康な我々が日々行っている起き上がりの方法はいくつかのパターンがあ
 るようですが(今回は説明を割愛します)、普通 介護用ベットで臥床され
 ている『おとしより』が行う“起き上がり”は左右どちらかに【非対称】
 に行います。

 つまり、先ず 起き上がる方向に“頭を上げ”次に“腰を捻りながら体を
 起こして”(→ここの部分が大変!)いきます。この時、起き上がる方向の
 “上肢(腕)”を有効に利用します。また、同時に端座位になった時のため
 に両脚(下肢)をベットの外に移動する動作も自然に行われ(その方が腰が
 楽なはず)ます。

 身体を起こすのに一度に色んな事をある意味リズミカルに行っている訳で
 す。しかしながら、身体に障害や衰えを併せ持つ場合、上記のプロセスが
 中々うまく運ばず苦慮するのが普通です。

 特に左右どちらかに“頭を上げる”ことは出来ても“体を起こす”事がで
 きず疲れてしまうケースが多いです。仕方ないからこの部分を全て“介助”
 という流れへ容易に向かってしまっては残念でなりません。

 ここで考えなければならないのが【腕の使い方】(起きる方向の“上肢(腕)”
 の有効利用)です。通常、起き上がる前に起きる側の上肢を体側(たいそく)
 から【30度位】外に開いておく準備が望ましいです。願わくば、腕を使
 って体を起こす時、胴体の捻りによる腰の負担を和らげるためにも事前に
 両脚をベット端に下ろしておけば、更に苦慮は和らぐでしょう。

 これで準備はOKで、これだけでも適切に行えば随分違うものです。
 30度程度に開いた上肢の方向に頭を上げてもらい、ついで体を起こして
 もらう訳ですが、2段階で行います。まず、伸ばした上肢の手のひら全体
 でベット(床)面を押して体を上げ肘に体重(重心)を乗せます。
 続いて肘を伸ばす力で残りの体を起こします。(共に困難な場合は“部分
 的に”手伝いますが思った以上に力を発揮できる場合が多いです。)

 ポイントは起き上がる前の上肢の位置関係です。
 しかし、1つ問題がでてきます。介護用ベットが狭く、上肢が体側から広
 く開けない・・・という事です。次回、この辺の配慮と(1)について解説
 予定です。
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