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工房「多津蔵」は、工芸の館です。 工芸とは、手仕事と考えて下さい。 生活の中で見渡せば、料理・裁縫・工作・書、等などが近いものです。 では、多津蔵の取り組むものは何かと申せば、 組紐・織りもの(裂・布)・房紐・袋仕立て・飾り結び・ 生花の栽培・工芸雑貨等です。 組紐屋が生み出すのですから、道具が対象です。 詰まり、道具を装う事が、テーマなのです。 最近流行の、”根付け紐”等は、一昔前の、懐中時計の紐と同じなのです。 宝石や、高価な貝等を組み込む帯締めや、羽織の紐なども、同じ事です。 変わったところでは、刀剣・武具・階級章等が有ります。 此の様なものは、全てが、衰微した文化なのです。 日本の和の様式を、伝え得る生活は、残念ですが有りません。 お茶も、お花も、お香も、全て、衰退の道を歩んでいます。 今日の情況で、多津蔵を立ち上げ、運営していこうと考える事は、 如何なる展望に基づいているのでしょうか? 皆さんの疑問と、関心に、徒然にお答えしていきます。 否定的な現状の認識だけ、お分り頂けましたでしょうか。 次回を、お楽しみにお待ち下さい。 |