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タイトル:Daily Drama Express 2003/05/20 顔(6)  2003/05/27


===================================================== 発行部数   10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/05/20 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 顔
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 平野瑞穂(仲間由紀恵)
 西島耕輔(オダギリジョー)
 神崎加奈子(京野ことみ)
 内村秀夫(海東健)
 今村真一(近藤芳正)
 七尾友子(田中律子)
 本間英一(升毅)
 亀田賢 (矢島健一)
 佐藤勇三(河原さぶ)
 相田咲子(黒坂真美)
 小松浩二(田中哲司)
 朝倉ちあき(立川絵理)
 石田満男(大林丈史)
 中嶋しおり(水橋貴己)
 中嶋健二(甲本雅裕)
 鶴田猛 (益岡徹)
 樋口京子(余貴美子)
脚  本 高橋留美

あらすじ  『秘密の暴露』
犯人しか知り得ない事実を自白することを言う。もしそれらの事実が
新聞・テレビ等で報じられていた場合、その自白は証拠能力を失って
しまうことがある。


 駐車場で男がもみ合った末に腹部をナイフで刺される。刺した男は
慌てて逃げて行く・・


 加奈子(京野ことみ)は射撃大会で銃弾を的の真ん中に撃ちこむ。

 加奈子が射撃大会で準優勝を獲得したお祝いとして、瑞穂(仲間由
紀恵)、七尾(田中律子)、樋口(余貴美子)、朝倉ちあき(立川絵
理)が加奈子を囲みレストランでお祝い会をする。
 ビールで乾杯の後皆口々にお祝いの言葉を言う。

 寮への帰り道、瑞穂は加奈子の様子に何かを感じる。加奈子は「警
察辞めようかなぁって思って」理由は、射撃で賞をとっても、警務課
ではやりがいが無い。瑞穂の似顔絵の才能は役に立つが、射撃では役
に立たないから、と。


 『ダム建設予定地 立入禁止』の看板の側で、鶴田(益岡 徹)は、
第一発見者から犬を散歩させている途中に犬の行く手の川の側でナイ
フを発見したと聴き込みをしていた。


 広報課に課長(近藤芳正)が、東都日報の新聞を手に「また東都日
報のスクープだ」と厳しい顔で入って来た。
 記事には”凶器の登山ナイフ発見”の文字が躍っていた。先週の
”山根殺害”の第一報も、”山根がダム推進派の栄神建設との関係”
をスクープしたのも東都日報だった。課長は「まずいですよ」と考え
こむ。


 捜査一課では、捜査員全員の携帯を没収し送信履歴の確認、更に夕
べは全員本部に缶詰状態で外部との連絡は不可能。「なんで、捜査陣
しか知らない情報が朝刊に載っているんだ!」一課長(升 毅)は激
高する。 皆沈黙する・・


 記者室にやって来た東都日報の内村(海東健)は「それは言えない
ですよ〜努力している姿を見せるのは僕の美学に反しますからねぇ〜」
とは他の記者を煙に捲く。

 記者室の様子を広報課から覗いていた今村課長は「これ以上東都日
報に好き勝手に書かれたら、捜査妨害になりかねません。うちの誰か
が東都日報に情報をリークしている可能性があります。内村記者を徹
底的にマークして下さい」と他の課員は忙しいからと、瑞穂へ内村の
監視を命ずる。他の課員の顔色を確認し瑞穂は、 「了解しました内
村記者を徹底的にマークします」と宣言する。


 「捜査一課に異動?」加奈子は正式の辞令はまだだが、七尾係長の
配慮で捜査一課に異動になったと瑞穂に報告に来る。射撃の腕が買わ
れたから、と瑞穂は加奈子の手をとり自分のことのように喜ぶ。「正
直言って瑞穂の方が先だと思ったから・・」と戸惑いながらも加奈子
も喜ぶ。

 取調室で、亀田(矢島健一)は容疑者のダム建設反対の中心人物高
校教師の望月 渉(宮本大誠)を取調べていた。望月は、職場の学校
にまでやって来て中傷のビラをまいたり、ありとあらゆる嫌がらせを
する山根を憎んでいた。その夜は山根と話合うために会った。妻は嫌
がらせが続いて体を壊して入院。相手がヤクザのため、護身用で家に
あった登山ナイフを持って行き、口論になり、咄嗟に持っていたナイ
フを出し山根の胸に…刺したのは事実だが、殺そうとは思わなかった。
ナイフは建設予定地の川沿いの崖下に捨てた。と自供した。

 取調べを終え、意気揚々と捜査一課に戻って来た亀田は「高校教師
だけあって、最初に認めたら後はすらすらすらすらと・・」得意そう
に一課長(升 毅)に報告をする。望月は山根を殺害後、家に帰って
手を洗い、車でナイフ発見場所に捨てに行ったと供述。山根と同じO
型の血液が凶器のナイフから検出。「後は裏付けの物証だな、望月の
勾留期限は後3日」一課長も亀田に激を送る。

 亀田班に「昔っから口の軽い犯人には碌な奴はいないって言うから
な〜」「推進派にはめられたってこともあるんじゃないか?」佐藤
(河原さぶ)と鶴田は言う。


 そこへ「おはようございます」と、加奈子がダンボールを抱えて捜
査一課に入って来る。一課長は「配属は鶴田班だ」と鶴田に命ずる。
初耳らしい鶴田は驚き、尾崎(品川祐)は加奈子の荷物を快く持つ。
加奈子は鶴田に役目を聞くが「電話番でもしとけ」と冷たく言われる。


 記者室で真っ赤な派手は服を着た、長谷川マキ(松本莉緒)が「珈琲
どうぞ」と内村に愛想良く珈琲を手渡す。内村の噂は兼ねがね聞いて
いて、同じ職場に来れて嬉しい。チャンスがあれば、今いるローカル
紙では無くて東都日報のような大きなところに移りたい。「君の実力
をみてみないとね」「決して期待は裏切りませんから」と媚を売る。


 女子と男子、お互いの音が筒抜けのトイレで、加奈子は瑞穂と何時
になったら女子専用になるんだろうね。と話ていた。瑞穂は加奈子の
捜査一課でのことを聞こうとするが、電話番しかしていない加奈子は、
瑞穂の仕事に話を振る。そこへマキが来て、二人の間に入り、化粧直
しを始める。内村を誉めながらマキが手にした香水の香りを瑞穂が
「いい香り」と誉める。「専門店で自分用に調合してもらったから、
世界で一つしかなく、名前がないの。婦警さんは毎日男性に囲まれて
幸せね」と言うマキに、何かを思った瑞穂は「マキさんちょっとお願
いがあるんですけど…」

 トイレから出るときに「任せてそういうの得意だから・・」と瑞穂
に約束する。そこへ男子トイレから出て来た西島(オダギリジョー)
と尾崎に鉢合う。すかさずマキは「あの、みなと新聞の長谷川マキで
す。一課の西島さんと尾崎さんですね。日が浅いからお話伺いたくて
・・」と西島と尾崎に笑顔で名刺を配る。尾崎は愛想良く接するが、
西島は冷たくあしらう。西島が先に出て行こうとするとマキが周り込
み、西島の曲がったネクタイをさりげなく直す。「お食事何時でも
O.K.ですから」と言い残し、マキは去る。「いや、全然違うわな」と
西島は瑞穂と加奈子の方を向いて言う。

 「男ってなんでああいうのに弱いわけ?」「別に意味なんて無いん
じゃない?」「何怒ってるの?」「怒ってないよ」瑞穂は目をつりあ
げて加奈子に答える。


 内村が先に来ていて座っているテーブルに、瑞穂とマキはやって来
る。「君が食事に誘って来るなんて」「たまには記者の方と親睦も必
要だと」マキは「平野さん内村さんと2人きりで会いたかったんです
って。じゃあ私お邪魔だから」と帰って行くマキの後を追い瑞穂は
「話が違います」と言うが、マキはエールを送って去って行く。

 「やっと2人きりになれたね」と言う内村に曖昧に笑う。


 その頃加奈子は、捜査一課ですることもなく座り、鶴田班の面々が、
容疑者の望月の車のタイヤの土の鑑識結果を鶴田に報告しているのを、
黙って眺めていた。


 瑞穂らはBARへ場所を移し、内村は「前から聴きたいと思ってたん
だけど、君はどうして婦警なんかやってるの?」”なんか”という言
葉がひっかかった瑞穂は逆に内村に「どうして新聞記者なんかやって
いるのか?」聞く。内村の答えは瑞穂と同じ天職だと思ったから。
 瑞穂は次に「テキーラダブル」を注文する。

 AM1:14  隣で眠り込む内村を眺め、瑞穂は時計を見る。


 翌朝、東都日報の朝刊には”凶器発見現場の土、望月容疑者の車に
付着”の捜査陣しか知り得ない情報が躍っていた。瑞穂は課長に内村
と1時30分過ぎまで一緒にいて、朝刊に間に合う時間に記事を送っ
ている時間はなく、他の誰にも情報を受けていた時間も無かった。と
説明する。課長は悩む。


 捜査一課では、鶴田が新聞を読みながら加奈子にお茶を入れること
を命ずる。そして、鶴田の机の上にある雑然と置かれた資料の束を指
し、「この資料全部、コピーして、分類して、資料室に保管しておけ。
一枚残らず大切な捜査資料だ。文房具の書類とわけが違うぞ」と加奈
子に資料整理を命ずる。

 その夜加奈子は夜遅くまでコピーをし、資料整理をする。


 「まだ頑張るの?」「もう少しまとめてから帰ります」「お先〜」
記者室に遅くまで残っていた内村は、まだPCに向かっているマキに
声をかけ先に帰って行く。

 AM1:12 記者室にはマキがまだ残っていた。その様子を確認し、
瑞穂は広報課から出る。すると廊下でコピー用紙を大量にかかえた加
奈子とばったり会う「加奈子〜元気?寮でも、時間帯違うからなかな
か会えないね。山根の殺人事件どうなの?順調?」「外部の人には、
言えないことになってるから…」加奈子は自分は何も知らされていな
いことを隠し、瑞穂に取繕う。
 西島が資料の催促を加奈子にしに来た。加奈子は急いで戻って行く。
瑞穂は西島に「加奈子、雑用だけじゃなくて、仕事もちゃんとできる
人です。やる気もあります」「組織は出来ることを出来る人にやらせ
るだけだ。今のあいつに何が出来る」瑞穂の驚いた顔に「俺に言うな
よ・・」とやりきれない顔をして西島も戻って行く。


 広報課で考え事をしている瑞穂に西島との会話を聞いていたマキは
「女性が警察でやっていくのは大変ね。平野さん以前は鑑識にいたん
でしょ?出世したくないの?」と声をかけて来た。出世とかには興味
は無いし、今の広報の仕事も大切。と言う瑞穂に「そういうの疲れな
い?そうやって、本音隠して生きて行くの。私はいつも思うの。人生
は一度きり。ほしいものは手段を選ばず手に入れたものが勝ちだと」
瑞穂は反論し「ほしいものがあれば、努力して手に入れるべきだと思
います。しかし手段は選ぶべきだと思います」「さすが警察官。どこ
まで行っても規則の上ね。あなたみたいな真面目な人はきっと友達の
恋人を好きになっても、指を咥えて見てるだけでしょ」「友達は大切
です。嫌いになるようなことはしたくありません」「多分あなたと私
ってコインの表と裏ね。永遠に見てるものが違うみたい」「そうかも
知れませんね」

 広報課から出るときにマキは「この前、内村さんと巧く行った?ま
た何かお役に立つことがあったら言って。じゃあ」と出て行く。


 取調室で亀田は「以前からダム建設反対運動で嫌がらせを受けてい
た、山根弘と口論になり持っていた登山ナイフで山根の胸を指し、出
血しさせ凶器の登山ナイフはダム建設予定地の崖下に捨て隠匿をはか
った。間違いはないか?」と望月に確認し、供述調書に署名・拇印を
させる。


 朝、鶴田が厳しい顔で捜査一課に入って来て「望月が供述を否認し
た」と鶴田班に知らせる。亀田班の面々も捜査一課に戻って来て、
「勾留期限最終日に否認しやがって、望月の野郎〜」と悔しがってい
た。鶴田は亀田を呼びつけ、机の上に広げてた東都日報の新聞を指差
し「秘密の暴露は成立しない。良く読んでみろ。結果的におまえらが
望月から引出した自供は、望月が勾留される前に全部新聞の記事にな
っている。つまり犯人の望月しか知り得ない事実じゃないってことだ。
望月の自供だけが頼りだったのにな、ここに来てひっくり返されると
は。物証は裏付けにしかならない。これじゃあいくら調書を提出して
も検事から突っ返されるだけだ。どう考えても公判はもたんだろうな。
恐らく望月は強制的に無理矢理署名捺印させられたって、言い張るだ
ろうな。その前に記事のことが一番に問題になるだろうな」と説明す
る。これで望月は釈放。「誰が情報を漏らしたんだ」と怒る。

 望月は県警の正面玄関から堂々と出て行く。


 瑞穂は東都日報を何紙も眺めて考えていた。


 捜査一課長に、鶴田と亀田は「再度携帯の送受信、メールの履歴を
関係者一同調べましたが内村宛の記録はありませんでした。念のため
2人一組か複数で行動させましたが、誰も東都日報の内村と接触した
ものはいません」それでも、情報を流した奴がいるはず。と疑う一課
長に鶴田は「課長、課の捜査員の中にそんなことする奴がいるとは考
えられません」「いや、うちの捜査員じゃないこともありうるな」


 記者室から何者かが添付ファイルを送る。

 突然尾崎がPCを覗きながら驚きの声を上げ、西島を小声で呼ぶ。
西島が尾崎のPCを覗くと、メールの添付ファイルに、加奈子と内村
が楽しそうに話している姿が写っていた。部屋に入って来た鶴田もそ
のPCを覗き驚く。そこへ何も知らない加奈子が「おはようございま
す」と明るく入って来る。

 加奈子は鶴田に取調室へ呼ばれる。鶴田は厳しい顔で、加奈子に内
村との関係を聞く。


 長閑な山間部にある望月の家に瑞穂は捜査一課長と共にやって来る。
手土産を持ち、一課長一人家の中へ入って行き、瑞穂は外で待ってい
る間に、庭でおもちゃで遊んでいる子供、望月雄太に声をかける。子
供の周りにある、たくさんのおもちゃのことを瑞穂は聞き「おじちゃ
んに買って貰った」と言う子供に、人相を聞き似顔絵を持っていたメ
モ帳に描き出す。


 瑞穂が県警へ戻って来ると、加奈子が怖い顔をして「瑞穂、私と内
村さんが一緒にいたこと鶴田警部に話したのあなたね。あなた、内村
さんをマークするって言ってたわよね?一課では私が内村さんに山根
殺人の情報を教えたってことになってるの。嫉妬してたんじゃないの
私に。自分より出来の悪いと思ってた私に先を超されて悔しかったか
ら、チャンスだと思ったんじゃないの。内村さんと一緒にいたのは事
実よ、でも事件のこと何も話てない。本当は私が辞めればいいと思っ
てるんでしょ?」「本気で言ってるの?」「そうよ」加奈子は怒りを
瑞穂にぶつけ足早に去って行く。

 自販機の側で途中から聞いていた西島に瑞穂は「内村さんにリーク
したのは加奈子じゃありません。記事は加奈子が異動する前から出て
ました」「俺にはどうだっていいことだよ。今さら情報を流した奴捕
まえても意味がない。上のメンツの問題だ」帰ろうとする西島の腕を
捕まえ「今、課長について望月の家に行って来ました。望月の子供が
家に良く来る”おじさん”のことについて話してくれました。この男
です」瑞穂の描いた似顔絵は、殺された山根にそっくりだった。


 県警の会議室で、瑞穂と西島は推理をまとめる。望月の子供は殺さ
れた山根に好意を持っている。おもちゃの数からいって、かなり前か
ら望月を訪ねていたはず。望月の女房は長期入院中で、高校教師の望
月の給料だけではきついはず。そこにつけ込んだのが、山根だとした
ら…


 カウンセリング室で、樋口は部屋の掃除をしながら「辞めたい」と
いう加奈子に、「私は引きとめないわよ。私は、一日一回は辞めたい
って思ってる。だけど今辞めたら後悔する。今辞めたら誰かの思うつ
ぼよ。自分の非を認めたことになるでしょ?今のあなたに出来ること
は、どんなことがあっても自分を信じること。それだけよ」加奈子は
自分を見失っていたと深く反省する。


 部屋に尾崎がやって来て、瑞穂と西島の推理の裏付けの報告をする。
ダム建設反対派の一部に望月から裏金がばらまかれていた。口が堅か
った反対派の人達も、殺人が絡んでいると知って口を割る。奥さんの
高額な入院費の出所も山根。山根のバックには黒崎組と栄神建設がい
る。その上には県会議員。後は、望月と山根の関係の証明。そのため
に、望月の家へ行くことを決める。


 加奈子がトイレで手を洗っていると、亀田組の二人が「所詮女はお
喋りだからなぁ、記者に上手く誘導されて、無意識にぺらぺら喋った
んじゃないのか。この先が思いやられる・・」と加奈子に聞こえてい
るとも知らずに、話をしていた。


 瑞穂は西島と二人で望月の家へやって来る。「山根に恨みを持って
る人間は他にも沢山いるでしょ?もう勘弁してもらえませんかね?」
西島が質問をしていると台所でお皿の割れる音が…瑞穂が見に行くと、
子供が皿を落としていた。危ないから・・と子供を台所から出す。台
所は洋服が丁寧にたたまれていたり、どことなく綺麗。瑞穂は壁にか
かった、一枚の花柄のエプロンを見つけ臭いを嗅ぐ。 「後は私がや
りますから」背後に来ていた望月に思考を中断される。


 二人が県警に戻って来ると、加奈子が「私どうかしてた、ごめんね」
と謝って来た。隣にいた西島も「自分の火の粉ぐらい自分で払わなき
ゃな」と言う。「私自分で疑いを晴らしたい。私に罪をかぶせて、の
うのうとしてる奴は許さない」

 会議室に入った三人は情報を整理して推理する。望月の家に行った
ことで、瑞穂は一つの確信を得た。だが、どうやって情報を得たのか
がわからなかった。
 瑞穂の推理は、望月が山根をやったのは金がらみ。殺人自体が衝動
的か計画的かはわからないが、その後は計画的。望月が一度自供をし
て、勾留期限の最終日を狙って一転犯行を否認。そのためには犯人し
か知り得ない事実を記事にする新聞が必要だった。それを次々とスク
ープしているのが、東都日報。内村じゃなくても記事は送れる。望月
の共犯者が仕組んだ計画。記事を内村さんの社に送った人物は女性。
それも内村さんの身近な女性。
女性と聞いたとき、加奈子が「あそこしかない…」


 トイレで尾崎と西島が芝居を打つ。「真犯人が早く捕まって良かっ
たですね」「そうだなこれで望月は晴れて無罪放免だな」
 女子トイレに誰かの影が…


 記者室に”真犯人ついに逮捕”の見出しの記事を書くマキの姿
が…・それを広報課から盗み見をしている瑞穂と加奈子。


 翌朝、新聞を手にマキは望月の家にやって来る。そこには、西島、
瑞穂、加奈子そして望月の姿が…

 「もう終わりだマキ」「先生黙ってて」どうしてわかったのか理由
を聞くマキに瑞穂は説明する。
 この家の台所のエプロンにマキの香水の臭いが残っていた。それを
聞いたマキは、”真犯人は釈放された高校教師”の見出しが躍る東都
日報の新聞を落してしまう。マキは、誰もいない深夜の女子トイレに
潜んで、刑事たちが話す情報を内村さんが書いたふりをして東都日報
の編集部へ送った。今回は違ってた。書いたはずの記事とは違った。
そこへ内村がやって来る「君の実力は充分見せてもらったよ。今まで
全部俺の手柄にしてもらって、おいしかったよ。だけど、昨日編集長
のアドレス変えたんだよ。君は報道を利用して事実を捻じ曲げようと
した。報道に命をかける僕としては見逃すわけにはいかない」

 西島は望月を促し、車に乗るために歩き出す「自分の元教え子を巧
く共犯に利用したもんだな」その西島の言葉に「先生じゃない。私が
全部考えたの」「マキもういいんだ」「こんなとこで師弟愛か」「私
と先生は恋人どうしよ」

 そのやりとりを聞いて瑞穂は「これが、どんな手段を使ってでもあ
なたが欲しかったものですか。ほしいものを本当に手に入れていたら、
あなたのように自分を見失ったりしない。こんなの愛なんかじゃあり
ません。本気で愛されているのならあなたを巻き込んだりなんかしな
い。あなたも望月を自首させていたはずです。自分を見失ったら、本
当に大事なものが見えなくなる。ほしがるのは簡単です。それが本物
かどうか見極めるのは自分自身です。本物は決して裏切りません」
 西島は加奈子を促し、加奈子はマキの腕をとり車に乗せる。瑞穂は
マキの姿を目で追っていた。


 捜査一課で皆にお茶を配る加奈子。そこへ鶴田の電話が鳴る。「す
ぐ捜査員を派遣します」と電話を置いた鶴田は、阿部刑事に加奈子を
連れてガサ入れの応援要請に行ってくれと命ずる。初の捜査一課での
仕事らしい仕事に、加奈子は驚き、また「頑張ります」と言い、阿部
の後を走ってついて行く。


 県警の屋上で西島が煙草を咥えていると瑞穂が「西島さん、マキさ
んのこと、好みだったんじゃないですか」「うん、悪くは無かった
な…・妬いてるのか?」「妬いてほしいんですか?」「おまえに嫉妬
されてもなぁ…」「…長谷川マキと望月の関係もあっけないものでし
たね」「人間の関係なんて信じるほうがどうかしてる」「でもどうか
してるのが人間じゃないですか。信じて裏切られてまた信じることが
出来るのが人間だと思います」「それは裏切られたことがない奴が言
うことだ」「裏切られたことがない人なんてこの世にはいないと思い
ます」
 西島が瑞穂の方を向くが、瑞穂は西島に背を向け帰って行く。


寸  評  こんなに捜査に貢献しているのに、瑞穂ではなくて、加奈子が捜
査一課に配属になりました。加奈子が瑞穂に思い込みをぶつける場面。
例え仲が良く、自分を見失ってても、あの言葉はないんじゃないか。
もし、自分があんな言葉を言われたら、とっても傷つく。それでも、
人を信じることが出来るのは、聖人か鈍感のどっちかじゃないか・・
瑞穂の言っていることも理解出来ても、感情がついて行かない。海の
ような広い心を持ちたいものです。 来週は加奈子が暴行を受け、西
島が打たれて階段から転げ落ちていました。階段から落ちているのは
スタント無しなんでしょうか?そして佐野史郎が登場します。また瑞
穂の過去が徐々に明かになってきそうで、後半期待が持てそうです。

執 筆 者 田村(tamura_d@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 早いもので5月も最終週となりました。来月我が社はボーナスが出ます。昨
年同様我が社もボーナスが大変少ないですけど「もらえるだけまし」と前向き
に思ってます。(田村)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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