メルマガ:週刊フランスのWEB
タイトル:hebdofrance 26052003  2003/05/26


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                              Davide Yoshi TANABE
                                 vous presente

              ≪週刊フランスのWEB≫
                    第155号
                                          Tokio, le 6 janvier 2003

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Index (目次)
        1.平和の祈り
        2.未婚の母(父)
        3.火星人
        4.シャンソン ピアフ
        5.あとがき

フランス語のサイトの文字化けは
表示>エンコード>西ヨーロッパ言語の順で選択すれば修正することができま
す。

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1.Priere de la paix
  http://viacrucis.free.fr/prieres/francois.html

 取り上げる「平和の祈り」とはアッシジの聖フランシスコ、イタリア語はサン
・フランチェスコ、フランス語ではサン・フランソワSaint Francoisである。日
本でフランシスコと呼び習わされているのは、ポルトガルやスペインの宣教師の
影響に違いない。ちなみに、カリフォルニアにサン・フランスシスコがあるが、
これは当然スペイン語起源。英語では本来この都市の名前は別としてSaint
Francisである。
 「アッシジの聖フランシスコ」というのは、聖人としてアッシジのフランシス
コ、フランシスコ会の創設者である聖フランシスコが最も有名であるけれども、
その他にも聖フランシスコがいるからである。

 この祈りが、平和の祈りとして有名になったのは、しかし、聖フランシスコ
(1181-1226)の時代ではない。20世紀に入って、1912年、フランシスコ会会報に
載り、丁度第一次世界大戦に突入しようという時期であリ注目を集めた。さらに
1945年アメリカの国会議員がサン・フランシスコで演説の中に引用、世界的に有
名になった模様である。ということは、大戦の経験・反省がこの祈りを復活させ
たといえるであろうか。最近はローマ教皇も唱えているようだ。

 クリスチャンにとって祈りは、神との「対話」である。天神様に行って、受験
祈願、成田山では交通安全を祈るとのは訳が違う。神意を問うだけでもない。内
的dialogueなのである。

 サイトの祈りは、恐らくラテン語からのフランス語翻訳であろう。多少翻訳に
よって差異があるが、解釈が変わるほどの差異が認められなかったので、上記の
サイトの訳のみをのせた。
 

 「平和の祈り」のラテン語版を探したのだが、見つからなかった。この祈りの
イタリア語は次にある。
http://www.ananda.it/it/help/sf_prayer.html
アルゼンチンのサイトだが、スペイン語では、
http://www.concordia.com.ar/Homenajes/sfasis.htm
また、日本語では
http://village.infoweb.ne.jp/~fwge4836/heiwaora.htm

 しかし、「平和の祈り」は

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2.Monoparent
  http://www.femiweb.com/psycho/questions_reponses/sans_pere.htm

 未婚の母fille mere 最近は mere celibataireとも言わず、monoparentという
のだそうである。父親は必要がないという、とり方によっては、女性の強さをあ
らわすよりも、女性の側のエゴがあるようにも思うが、モノパランとして認知さ
れてきているようだ。これは未婚の父も含める言葉である。結婚しない、そうし
た制度にとらわれたくない意思であるが、生まれた子供にとっては迷惑なことも
あるのではなかろうか。

 しかし、両親がいたからといって子供が常に幸福である保障もない。多くの両
親が離婚する世の中であり、子供にとってどちらか一方の深い愛情があれば、そ
れだけで不幸から免れることもあろう。

 時代も社会も変わり、以前のような形、即ち私生児とか非嫡出子という表示が
日本の戸籍でも書かれなくなった。良いことである。フランスでは未婚でも父親
または母親が認知をして出生届をすればよく、母親の出産に当たった第三者が出
生を届けることも出来る。その場合、3ヶ月以内に母親が認知をしないと、子供
が養子として他人の手に渡ってしまうことも法律上あるようだ。
http://www.mairie-marseille.fr/vie/services/demadm/etatciv.htm
(マルセイユ市の出生届の例)

 いずれにせよ、ここで問題としているのは、積極的に女性が婚姻を拒否して子
供を出産する場合である。これを僕はモラルの問題とはしたくない。あくまで個
人の選択の問題である。生まれてくる子供には余程丁寧に説明しなければならな
い。しかし、未婚の母となるのは、こうした積極的な選択の場合だけではない。
犯罪的なケースもある。複雑な事情が背景にあることもあろう。要は社会的に子
供が犠牲にならないような仕組みが必要である。

 サイトはいわば身の上相談のページであるが、fille-mere問題はフランスでも
まだまだ難しい問題であるようだ。
 
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3.Martien
  http://www.nirgal.net/folklore.html

 マルスMarsは火星。martien(発音例外でマルシィアンと読む)は火星人。た
だ、語源的には、ギリシャ神MarsからmarcやMarcoも英語のMarkも火星もきてい
るようである。

 僕が子供のころ、よく叔母がいじめっ子たちからかばってくれた。いじめっ子
たちは叔母を「かせいじん」と呼んだ。初めどうして叔母が火星人なのか分から
なかった。後に、それは「加勢」と「火星」をもじった言葉であると判明した
が、小学生に「加勢」なんて知る由もなかった。

 ところが、火星に宇宙船が飛ばせる時代になって、火星には生命がない、あっ
ても微生物程度でヒトのような動物がいそうにもないので、宇宙人の住む場所が
ずっと遠くなってしまった。月に兎はいないし、詩的な世界ではなくなってきた
のである。

 そこで、一時(いっとき)、かってもっと夢があった火星に思いを馳せるのも
いかがと思って選んだのがこのサイトである。


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4.Edith Piaf
  Faut pas qu'il se figure
    Paroles: Michel Rivgauche. Musique: Georges Moustaki   1961

 このピアフ・シリーズはまだ半分にも達していない。これらの詩の翻訳は、歌
われるために訳していない。ただ、大まかに、しかし、従来元のシャンソンとは
全く違うものが、メロディーだけで歌われてきているため、一体元はどのような
歌詞であったのかをつかむためのものである。歌うためには別途翻訳しなおさな
ければならないことを注記する。

 今回はムスタキの作曲である。

Faut pas qu'il se figure
Que je vais me jeter dans ses bras
Sitot qu'il va venir vers moi
Et lui crier : "Je suis a toi.".
Faut pas qu'il se figure
Que je vais rester medusee
Sitot qu'il va me regarder
Pour essayer de m'impressionner.
Faut pas qu'il se figure
Que moi je n'attendais que lui
Pour lui avouer tout epanouie :
"Tu est mon ciel, tu es ma vie..."
Faut pas qu'il se figure
Qu'il fera toujours ce qu'il voudra,
Qu'il a gagne quand il est la
Et qu' j' suis perdue s'il n'est pas la...
...Mais qu'est-ce qu'il fait, il est en retard !
V'la l'ascenceur... premier... deuxieme... troisieme... quatrieme...
Et s'il v'nait pas ?...
Non ! Ca j' crois pas !
Mais qu'est-ce qu'il fait ? Trois heures et quart !...
Ah ! L'ascenceur... premier... deuxieme... troisieme...
Ca y est...On va sonner...
On a sonne... Il a sonne... Tu as sonne...
Enfin ! Je savais bien...

彼がわたしのところにやってくるなり、その腕に飛び込んで 「あなたのもの
よ」なんて叫ぶと思わないで わたしの気を引きつけるために彼がわたしをみつ
めたら わたしが呆然とするなんて思わないで 「あなたはわたしの全て、わた
しの命、、、」なんて 彼に喜びを告白するために 彼しか待っていなかったと
思わないで 彼がいつもしたいほうだい いれば彼が勝ち いなければわたしの
負けだなんて 思わないで、、、だけど 彼のすることなすこと 遅すぎるの!
 エレヴェーターだわ 二階、、、三階、、、四階、、、五階、、、で、彼が来
なかったら?、、、嗚呼! 来ないわ! 何してるんだろう? 3時15分よ
!、、、嗚呼、エレヴェーター、、、、二階、、、三階、、、四階、、、止まっ
たわ、、、ベルを鳴らす、、、ベルを鳴らした、、、あなたベルを鳴らしたの
ね、、、やっぱり! そうと思ってたのよ、、、

Faut pas qu'il s'apercoive
Que soudain, depuis qu'il est la,
Je sens que je lutte contre moi
Pour pas me jeter entre ses bras.
Faut pas qu'il s'apercoive
Que j' fais semblant de plaisanter
Et que je n'ose pas le regarder
Parce que mon coeur va eclater.
Faut pas qu'il s'apercoive
Que j' suis heureuse a en mourir
Et que je sais plus d'vant son sourire
Si j' dois pleurer ou si j' dois rire.
Faut pas qu'il s'apercoive
Que je ferai toujours ce qu'il voudra,
Que j' suis perdue s'il n'est pas la
Faut pas... Faut pas... Faut pas...
Oh ! Mon amour !
...Si tu savais...

彼が来てからというもの 彼の腕に飛び込むまいと 自分に言いきかせているな
んて 彼が気付いてはいけない 胸が張り裂けそうだから 彼を見ないようにし
て 冗談で誤魔化しているなんて 彼が気付いてはいけない わたしが死ぬほど
幸せで 彼の微笑の前に 涙していいのか笑っていのか もうわからないなんて
 彼が気付いてはいけない 彼の望むままをわたしがいつもする 彼がいなけれ
ばわたしが負けだなんて 彼が気付いてはいけない 駄目よ、、、駄目よ、、、
駄目なのよ、、、嗚呼、わたしのあなた!、、、あなたがそれを知っていた
ら、、、

Michel Rivgauche(この詞の作詞家)をサイトで探したら次のアドレスに当たっ
た。サイトは、Charlotte Rampling(歌手)のものであるが、このページの本文
の末尾、右手にあるextrats videosをクリックするとRivgauche本人も出てきて
いる。
http://www.incamusic.com/page.cfm?id_article=1&page=INCA
Realplayerによるダイレクトアクセスは、
http://www.incamusic.com/medias//charamplingvideo01.ram
ピアフが意識されているが、Ramplingの解釈である。アルバムはComme une
femme。

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5.あとがき

 東京吉祥寺のMKさん、本年1月末に続き、カンパありがとうございました。

 本誌先週号で、本誌が「まぐまぐ」のお勧めサイトMMとして紹介されたと書い
た。結果は驚異であった。その前の週まで1300部であったものが、たった一週間
で700名の新しい読者を迎えた。パブジーン等を合わせて3.400名になってしまっ
たのである。「まぐまぐ」の宣伝力はききしに勝る。上場でもするときは株を買
うといいかもしれない。パブジーンで「有料誌」に選ばれたときは120部程度の
増加であった。発行部数が増えても宣伝を僕のMMにはいれない方針は変わらな
い。過去に発行されたものについては、本誌ホーム・ページで見ていただきた
い。
 また先月、九州の読者HM氏が、バックナンバーを全て印刷されて個人蔵の本に
まとめて下さった。光栄である。ホーム・ページの今週号にその写真を載せた。

 アルジェリアの大地震。痛ましいことである。犠牲者は日に日に増えている。
今度の日本の対応は迅速で嬉しい。直ぐに救援隊を送った。アルジェリアは90年
代にいわゆる原理イスラムでテロに荒れた国になったが、最近多少落ち着いて、
といってもまだテロが国のあちこちであり、最近ではヨーロッパの観光客がサハ
ラで拉致され、その一部が今月半ばアルジェリア軍によって開放されたばかりで
あったが、その中で、果敢に地震被害地救済に向った日本は多いに評価されてい
い。
 首都アルジェも被害にあったようである。建物が古く、地震に弱いといわれる
が、瓦解した多くの建物はHLMといわれる急増する都市集中人口をまかなう郊外
の建物と思われる。確かに「白亜のアルジェ」といわれた1900-1920年代のフラ
ンスが都市計画をした市の中心街も被害にあっているようだが、郊外に比べれば
軽微であろう。1962年独立以来のメンテナンスには欠けるところが多々あった。
しかし、メンテナンスには膨大な費用とまた技術が必要である。木と紙で出来て
いる日本の家屋とはちがう。しかも、フランス時代、60万の人口を想定して都市
計画されたアルジェに数百万が集中したのである。地中海でも最も美しい街アル
ジェである。1日も早い復旧を祈る。僕もアルジェリア大使館に協力を申し込む
つもりである。医者でもないし、救急隊の心得もないが、アルジェリアは僕の第
二、第三の故郷である、何らかの協力をしたい。だが、本誌を読まれる方々よ、
ゆめゆめ赤十字経由などは考えてくだされるな。日本赤十字では、貴方のお金の
10%しか現地に届かない。万一、救援したいというむきには、ご相談致された
く。場合によっては今週臨時号で動静を伝える。
 アルジェのニュースは
http://www.elmoudjahid.com/
この新聞はもとは政府の御用新聞のようであったが、近時民主化しているようで
ある。僕は、早速「連帯solidarite'」のメッセージを送った。

 この地震でスペインのマヨルカ島も被害にあっている。マヨルカもまたカルメ
ンとの始めての出会いの場所であり、カラ・ドール村はどうしたかな、と気がか
りである。マヨルカについてはいつか書こう。ドラマティックであった。

 先週金曜日は、明治公園(千駄ヶ谷)で労働組合系の有事法制反対集会があ
り、その後マニフ行進をした。
 当日日比谷では、総評系の別のデモがあったそうである。どうして一緒にしな
いのだろう。組合の支持政党が違うから別れ別れに抗議集会をする。これでは連
帯などは成立たない。しかもNPO系は末尾に追いやられる。何故まざりあってデ
モ行進をしてはいけないのか。
 有事法制は国民の90%が賛成しているという世論調査があるそうだが、僕だっ
て軍隊の暴走を、政府の専制を規制する憲法を補足し具体化する有事法制は必要
だと思うが、現在参議院で審議されている政府提出有事法制法案には反対なので
ある。
 この日3万人が集ったらしい、僕にはそんなに多くの人が来たとは見えなかっ
たが、これがマイナーなら分裂集会なんて、ナンセンスだ。ひな壇で社民党の土
居たか子や共産党の議員が演説したが、いつもの調子で、いくら叫んでも対案が
ないから、またやる気のない国会審議もみているから説得力がない。演説が終わ
るとさっと帰ってしまう。何故マニフの先頭に立って僕らと一緒に行進しないの
だ。
 明治公園からに日比谷公園まで歩いた。かなり距離があった。この時、赤坂離
宮の前を通った。広いんだね。車で前を通ったことは昔あったけれど、こんなに
広いとは。
 調べてみると、ここは赤坂離宮とは言わず東宮御所というらしい。一部が赤坂
離宮そのもので、今迎賓館となっている。地名も元赤坂で赤坂ではない。迎賓館
の明治末期の建築的価値、文化財的価値は別として、似非西洋建築は当時の皇太
子にも評判が悪かったらしいが、外国賓客をこんなところに泊めても「こけおど
し」にもならない。
 それはともかく、東宮御所というからには東宮(皇太子)が住む所、こんなの
いらないね。憲法で天皇制が規定されているから、僕は憲法は改正しなければな
らないとおもっているが、その前に那須や伊豆にも御用邸があるし、第一京都に
御所もある、元赤坂も皇居も国民に明渡して欲しい。ビルばかりの東京になるの
も嫌だから、汐留(東京新橋のすぐ横)の開発みたいにしないで、緑は残したい
けれど。
 それにしても疲れた。雨が降らなかったのが不幸中の幸いか。

 神戸の小学校の生徒たちを無差別に殺害した宅間守被告に対し検察が死刑を求
刑した。この報道で、凶悪確信犯に死刑は当然とのメディアの論調は、あまりに
も単純で感情論に走っている。死刑廃止を求めてきた論者に対し、被害者の親た
ちのことを考えれば当然で減刑など論外というのだ。死刑が完全に因果応報、復
讐の道具に使われている。検察は今回被害者家族に極めて同情、正義の味方とし
て振舞っている。死刑廃止論を雲散霧消させる意図は明らかである。裁判所が、
この事件の背景を綿密に検討することを望む。宅間守被告が冷酷無比、悪辣非道
の極悪人だとして、では何故宅間がかくの如き犯罪を犯したのか、原因を自白さ
れた個人的動機ばかりでなく、社会的要因を含めて総合的に解明すべきである。
弁護側が、犯行当時は心神喪失か心神耗弱状態だったという主張は弱いと考えら
れる。宅間被告は弁護士にあてた最近の手紙に「もっと大量殺人をやっておけば
よかった」とつづっていたというから、尚更である。
 北朝鮮の脅威を梃子に、有事法制法案をごり押しする政府と死刑廃止を敵視す
る検察とは表裏一体である。

 ある読者が座右の銘として久須本文雄の「寒山拾得(かんざんじっとく)」を
上げていたので鴎外の「寒山拾得」という小説の方を再読した。さらに、井伏鱒
二の「寒山拾得」も読んでみた。やはり、鴎外のほうが禅に通じそうだ。説話と
して面白い。鱒二の法は、二人の主人公、わたしと佐竹とが寒山と拾得になって
いない。大分線が細いな、と思われた。久須本文雄の本はとても厚い。何しろ
りょきゅう(漢字は「門構えに呂」と「丘」)の寒山詩集の全訳だから厚いので
ある。そろそろと読んでみる。

 一方ジョン・ダワー「敗北を抱きしめて」(上下)も読むことにした。これは
2001年に日本語に英語から翻訳されたときに相当話題になったようだ。今でもか
なり読まれているようで、世田谷区の図書館に14冊あるが、半分以上が貸出し中
であった。日本の戦後史をアメリカ人が書いている。

 来週からフランスのエヴィアン、ミネラル・ウォーターで知られるあのエヴィ
アンでG8がある。Attac Franceの反対運動などでかなり荒れることが予想され
る。G8の意義はもはや僕はないと思うのだが、たとえ中国をいれてG9としても、
何故工業国だけが集ってこそこそと世界を支配しようとするのか。おそらくこん
どのエヴィアンで一番迷惑しているのはスイスのジュネーヴではなかろうかとお
もう。スイス人としてはダヴォスだけでお祭り騒ぎは沢山だろう。
 エヴィアンは普段温泉の町、カジノの町として静かなしかし高級なリゾートで
ある。僕はゴルフができないが、ゴルフ場のレストラン、カフェはよく利用し
た。スイスより安いからである。カジノは対岸のディヴォンヌ(やはりフラン
ス)の方がいい。水は、以前書いたように、レマン湖に近いから飲まない。ヴォ
ルヴィックやコントレックスが僕の好みの味だ。
 いずれにせよエヴィアンが最後のG8となるように期待する。東京でもG8反対の
マニフをAttac Japonが6月1日にする。

 今日26日は、癌で亡くなった僕のアルジェ時代の友人K君の誕生日であった。K
君の思い出も、大分以前に書いた。カルメンもK君の名前が覚えられなくて、
「vingt-six mai」と呼んでいた。だから彼の誕生日が僕にも記憶されたのであ
る。K君と中古のオースティン・ミニででかけた旅のことは生涯忘れないだろ
う。
 
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