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☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 南米旅行記No.8、9(2003年5月24日 Sat.) ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ こんにちは、前々号で「16歳の肌は輝いていた」という表現がありましたが 当時、私は20歳前半でした。年齢的にみてピラールと年齢が違わないので、 おじさんが、か弱い少女を陵辱したと考えないでください。お願いします。 そのときはそれなりに真剣で、このままこの場所に定着しようと思ったぐら いです。 ここ一週間に何通かメールを頂いたのですが、引越しした家にネット環境が 整っていませんのでお返事を送ることができません。ご迷惑をお掛けして しています。 ところで、外国に行くと、日本人にとって「許されない」というものと、よく 出会います。中南米では何があるか書き出してみましょう。 1.オルチャータ(砂糖入りのコメのジュースにシナモンが入っているもの) 2.ご飯をコンデンスミルクで割ったもの 3.フリホーレスのポターへ(ぜんざいに砂糖の代わりに塩を入れたもの) 私も1番と2番は、なかなか食べることができなかったのですが、ラテンで生 活している間に自然に食べることができるようになりました。「食わず嫌い」だっ たのです。よーく考えてみれば、お米に砂糖のコンビネーションは、わたしたち も、御餅と砂糖醤油でこなしているわけです。ですから、ラテンアメリカ旅行で 上記の三つを食べなかった人は、今度行った時にはぜひ食べてください。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ブルへリア(黒魔術戦争)II 無事、嫁の従兄弟を警察に突き出して、裁判の日が近づいてきました。彼の家 族は、私に謝罪に来るどころか、私をキューバから追いだそうと奔走していたの です。「外人がキューバ人の家に住んでいるのは違法じゃないのか。だから、彼は 法律違反している。よって、この国から追放してくれ」というようなことを、弁 護士を使って裁判所に訴えたのです。 こちらとしては、正規のビィザを取得して嫁の家に滞在していたので、問題な かったのですが、その行為が私を、もっと怒らせてしまったのです。彼らの家の前 に行き、「この家族は泥棒家族だから、気を付けたほうがいい」と定期的に大声で 叫んでいました。 そんなある日の午前0時ごろ、若者数人が大声を出して、家の前を通り過 ぎました。玄関を見ると、何か投げられたのか、何かがありました。近づいてみ ると、アヒルの腐った卵が壊れて破片が飛び散っており、何ともいえない臭気が 漂っていました。嫁の母親が卵の殻を見ると、何と嫁の母親、嫁、私の名前が書 かれていました。おそらく、ブルへリアの呪いを卵にかけて、玄関に投げ込んだ のです。 ここで断っておきますが、私の嫁の家族には、キューバのサンテリア(白魔術) 若しくはブルへリア(黒魔術)を実践している人間が多く、私が住んでいた家に もアフリカから来た宗教の大きな祭壇があるのです。もちろん、私のお金を盗っ た嫁の従兄弟の家にもあり、黒魔術戦争が起こる土台が出来上がっていたわけで す。 呪いがかけられた卵を投げ入れられて非常に怒った私は、ハバナでも有名なシ ャーマンに依頼して、呪いのかかったニワトリを彼らの家に投げ入れることにし たのです。 私は、そのとき100羽以上のニワトリを飼っていたのですが、そんなことに 毎日世話をしてきた自分のニワトリを使うのが嫌だったので、クワトロカミオノ (ハバナで一番大きな市場)の動物市塲に行きニワトリを調達、儀式が始まりま した。 なぜか、「サラマリコン」というアラビアの挨拶のための言葉がブルへリアの儀 式で必ず出てくるのですが、このときもその言葉から始まり、鍋に入れられた巨 大な釘や、得体の知れない金属の上に、毟り取ったニワトリの羽を置き、ニワト リの首を切って、滴り落ちる血をかけ、呪文のようなものを唱えていました。 わたしは、その頃、すでに北アフリカやトルコに行ったことがありましたの で、「こいつら、いい加減なことを唱えてやがるんだな。キューバ人の分からない 言葉を繋ぎ合わせて、権威付けにしてやがるんだ」と感じましたが、相手に与 えるダメージのことを考えて、呪われたニワトリを放り投げることを決めたの で、中止をさせませんでした。6500ドルの恨みはきついのだ。それに私が 飛行機事故で死ぬように呪いをかけているという情報が他の嫁の親族から入っ ていたという理由もあったのです。 つづく・・・・ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ワンポイントスペイン語単語 Buenas tardes.(こんにちは) tardesは女性名詞であることをお忘れなく。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ スペイン語ワンポイントレッスン 今日は未来形について説明します。スペイン語では、未来形が二種類あり ます。irをつけるものと、原型の最後尾に文字を追加するものの二種類 です。 irはvoy , vas, va, vamos, vais, vanと活用しますので、原型の前に、Aと人 称ごとに、上記のirの活用した物を付ければいいのです。 例えば、「これから食べるぞ」というのは Voy a comer de ahora.となる わけです。 もう一つのほうをcomer(食べる)を使って説明します。 活用は、comere’ comera’s comera’ comeremos comera’is comera’nとなり ます。 「これから食べるぞ」は comere’ de ahora.となります。結構、簡単です ね。パソコンがスペイン文字対応でないので、上記のようにしか表記でき ませんが、本来アクセントのある文字の真上にアクセントマークを書き ます。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 南米旅行記X @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ グァイアキルから帰ってきて、スペイン語学校に復学しようか、ペルーに行 こうか迷っていた。キトに来て直ぐ、スペイン語学校に通いだしたのだが、二 週間で止めた。グァイアキルにいくために中断していたのだ。 中南米には、安くスペイン語を習える場所が多くあるが、その代表的なのはグ アテマラのアンティグアとエクアドルのキトだろう。キトのスペイン語を習う 相場は、1日4時間のマンツーマンの授業で週US20ドルと格安だ。アンティ グアより少し安い。 当初、住まいはホームスティをしていて、キトのセントロ(中心街)からカミ オネータ(ライトバンを相乗りタクシーにしたもの)に乗って10分ほどかかる 丘の中腹にある新興住宅地だった。ホームスティ料は1日2食付(朝夜)でUS 20ドルとこれも格安だった。 ここに一週間ほど住んでいたのだが、ソファーの下に隠してあった腹巻ベルトの 中から、US100ドルが紛失。その関係でこのホームスティ先からグランカジノ に再度移った経緯がある。家族はフレンドリーで大変いい人たちだったのだ が、お金が紛失したのだから、もう安心して住むことができなかったのだ。 外国を旅しているとき、一番、気を付けなければならないことは、パスポート とお金である。他のものを取られても、これらのものを取られなければ、何の問 題もないのである。現金は紛失すると戻ってこない。トラベラーズチェックは再 発行まで何ヶ月もかかる場合もあるし、連絡が遅れすでに使われていれば、再発 行すらしてくれない場合があるので厄介だ。パスポートも戸籍謄本がなけれ ば、再発行するために、本国に個人情報を紹介されたりして、やはり1〜2週間 はかるく掛かってしまう。それに、いままで旅をしてきた国の思い出が詰まった ヴィザやスタンプを失うのだから、ショックは数倍になる。 100ドル事件は、グランカジノに移ってから、お金が箪笥の引き出しの隙間 に隠してあったと家族から電話があって、解決した。私がホームスティをしてい たとき、居候していた若いエクアドル人が盗ったと言う事であった。普通、ラテ ンアメリカではお金が盗られたり、紛失すれば、殆ど返ってくる可能性はない。 それも最低月給が70ドルのこの国ではなおさらだ。この家族はモルモン教徒で 信仰深いから返してくれたのであろう。とにかく、ラッキーだった。 しばらく、学校に行くでもなく、夜遊びをするでもなく、無駄な時間が空虚に過 ぎていた。 つづく・・・・・ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 南米旅行記XI @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 時の経つのは早いものである。エクアドルに入る時に貰った30日間のツーリ ストカードの期限が近づいてきた。期限が切れる日にイミグレーションオフィス に行くと多くの外国人が列を作っていた。列の殆どは白人である。やはり、欧米 人おそるべしだ。日本が経済大国になり、アジア全体の経済が底上げされたいま でも、世界中を回るバックパッカーの殆どは欧米人なのである。100年以上前 にイギリスで起こった産業革命の威力は凄いものである。 一人で順番を待っていると、大きな声の日本訛りの英語が聞こえてきた。なに げなくそちらの方を見ると、白人二人と話している東洋人が目に入った。日本人 のようなので、声をかけてみるとやはり日本人であった。コロンビアからドイツ 人たちとエクアドルに入って来たということである。 ツーリストカードの延長が何も問題なく終わり、やることがなかったので、彼 のホテルに遊びに行くことにする。ホテルは石畳の細いストリート沿いにあり、周 りの家々は白に統一されて、アンデスの清潔な趣があった。部屋はドイツ人とシ ェアしているらしく、ドイツ人がベットで寝ていた。 彼がいきなり一緒に旅したいといいだした。やはり、海外を旅行していると日 本人が恋しくなるものである。私の夏休みも後2ヶ月しかない。先を急がねばな らないので、彼と一緒に旅をすることにする。 グランカジノに戻って、「薬知智さんも一緒にペルーへ行きませんか」聞く と、「いや、まだキトに残るよ」と答えた。傍目からだと、おばさんに見える例の 女性に穴の毛まで抜かれたらしい。ひょっとしたら、彼も子連れのセミプロと結 婚して南米に暮らしている日本人たちの仲間入りするかもしれないといと思う。 次の日、キトの長距離バスステーションからオンボロバスに乗る、キトの街を 抜けると峻険な山が見えてきた。山頂を雪が被っており富士山に似ているのだ が、標高が2000メートル近く高いので、もっと厳かにみえる。空は快晴、朝 の新鮮な空気が心地よい。 つづく・・・ ////////////////////////////////// ★ このメールマガジンについてのご意見、ご感想について質問等、 ございましたら cubajapo@m3.kcn.ne.jp までメールして下さい。 ////////////////////////////////// ★ 登録/解除の方法 http://www3.kcn.ne.jp/~cubajapo/melmaga.html 「南米旅行記」は、上記のURLよりいつでも登録/解除可能です。 ★ホームページ http://www3.kcn.ne.jp/~cubajapo/ &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& ★ 「南米旅行記」(週二回) 発行責任者 :エドワルド ★ 発行システム Mailax http://www.mailux.com/index.php E‐magazine http://www.emaga.com/ メルマガ天国 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