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☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆ ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │●│●|リ|ハ|ビ|リ|介|護|の|基|礎|知|識|●|●| └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ ☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆ 平成15年5月20日 071号 毎日1つのリハビリ介護の用語を取り上げコラム風に解説致します。 忙しく時間に追われがちな在宅や施設などの介護現場ですが、日々の中 で知識や技術の吟味や確認も大切ではないでしょうか? 現場で役立つ用語を取り上げて行きたく考えます。 ===================================================================== 当メールマガジンへのご要望−ご批評−ご質問がありましたら下記まで ●掲示板● http://fc2bbs.com/bbs?uid=15360 ===================================================================== □今日の用語□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.071 ■手のケア(3)■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆ 今回は【手浴】の注意点についてこのメルマガなりに考えてみたいと思い ます。【手浴】のケア自体、積極的に導入したいものですが、前回の用語 070でお届けしたように手の状態があまりにも不良の場合は導入が難し くなるケースも少なくありません。 【手浴】は“手の衛生”を保ったり、温浴により新陳代謝を高め“冷え” や“痛み”或いは“しびれ”“関節の動きの悪さ”等に好作用が期待でき ますが、下記の場合は注意しましょう。 ◎皮膚(ひふ)の病気 様々な皮膚の問題が考えられます。(フェースシート等で確認) また、基本的に『おとしより』の皮膚は弱々しくデリケートなもので、 やさしいタッチが望まれます。毎回の導入前には手を含め他の部分の細 部にわたる皮膚状態にも注意を払いましょう。心配なら連携する医療サ ービスに確認が望まれます。 ◎知覚(ちかく)の低下 【手浴】の温浴の温度は38〜40度という記載が多いようです。 温度は『おとしより』により好みもあるかもしれませんが、著しく熱い お湯での導入は好ましくないのは周知の事だと思います。 考えなければならないのは“皮膚の知覚の低下”です。 脳卒中の【半身まひ】のケースでは、熱い−冷たいの感覚が完全に脱出 (感じ取れない)場合もあり“やけど”には要注意です。頚椎症(069 に登場)等の【しびれ】への導入にも留意が必要です。 ◎半身まひ、四肢まひ これらは“中枢性のまひ”(脳や脊髄が損傷されたケース)と呼ばれ、手 の状態も過酷なケースが多いのが実際です。 070で記載した【冷え】【痛み】そして【過緊張】【関節の動きの悪 さ】【拘縮】などがすべて同時に生じている状態です。 “衛生的”にも状態が悪く、細部を良く観察すると“あかぎれ”の様に 【ただれ】が生じていることも少なくないのです。 この【ただれ】が生じているケースは程度によっては、医療的な処置が 優先され【手浴】導入の弊害になります。半身まひのケースには【ただ れ】が起こりやすい事を念頭に置き、予防的な早期の関わりが必要かと。 ◎関節の動きの悪さ、拘縮 通常【手浴】は、寝た状態(仰臥位)やギャッジベッド座位(背もたれ位) 或いはベット端や椅子での座位等で、洗面器に手を入れてケアを行いま す。しかしながら、手を含め他の関節(肘や肩)の【関節の動きの悪さ】 【拘縮】により洗面器に手を入れる事さえ困難なケース、【痛み】等で 苦痛を伴うケースもあり、導入に当たって弊害となることも少なくあり ません。工夫も必要ですが、連携するリハビリ関係者と日頃から積極的 に接して方法をお聴きするのも一手です。 ☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆ ===================================================================== このメールマガジンは、下記のご協力で配信しております。 登録・解除につきましては、それぞれの発行システムでお願いいたします。 ●まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000105962.htm ●melma! http://search.melma.com/cgi-bin/search.pl?query=m00085098 ●Macky! http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=postcaretech ●MailuX http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3E57758C39A20 ◎バックナンバーはこちらでご覧いただけます。 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000105962 ★【今日の用語】を明記したバックナンバーは、下記をから http://www.mailux.com/mm_bno_list.php?mm_id=MM3E57758C39A20&p_id=postcaretech98&password=post0903 ================================================================= □発行□ マガジン名 ■□■リハビリ介護の基礎知識□■□ 発 行 者 POST企画 〒578-0944 東大阪市若江西新町1−7−38 八戸ノ里グリーンハイツ1F 102 TEL 06-6736-9644 FAX 06-6736-9645 mail caretech@iris.eonet.ne.jp 関連WEB ケアテクノのホームページ http://caretech.fc2web.com/c-index.htm ================================================================= |