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★★★★★★★★天使になりたかった私★★★★★★ 2 ★★★★ 初めてシンナーを吸ったのは、中学2年のときでした。 もし私に子供が出来たら 絶対にあんな経験はしてほしくはないけど、 でも、私は経験したことを後悔はしていません。 当時あまりマジメではない私は、 一緒に遊んでいた友達ももちろんマジメとは言えませんでした。 というよりはむしろ、世間で言う「不良」というものでした。 授業は出ないし、遅刻、早退、無断欠席はあたりまえ、 いつもみんなの授業の邪魔ばかりしていました。 そしてそんな私の一番の友達は、高校生の不良グループ。 同級生の友達はせいぜいタバコや万引き、ケンカ、 カツアゲぐらいの悪さしかしなかったのに対し、 高校生の友達はそれに加え、バイク、車、乱交、 売春などに手を出していたので、 幼い当時の私にとって、それがすごく大人に見え、 そんな彼らに惹かれていたのです。 私はけっこう弱虫なので、 彼らのしている悪いことに手を出したりはできませんでしたが、 いつもそんな彼らの後ろを追いかけ、 自分も強いつもりになっていました。 そしてそんな彼らから教えてもらったのが、「薬」です。 はじめはみんなが何をしているのかわかりませんでした。 暗い部屋でカラの袋を口に当てていたり、 タバコに何かの粉をつけていたり、 注射器を取り出していたり。 そのうちみんな人間じゃなくなってきて・・・・ 「単なる精神安定剤」と私は聞きました。 そして、一番軽いものを試してみました。 はじめは頭がガンガン痛くて、イライラしてきて、 その日の夜は眠れませんでした。 次の日、当たり前のように私の手はみんなと同じく シンナーに伸びていました。 その日は2回目のせいか、 私はみんなと同じ気分になることが出来たような気がします。 すごくフラフラして、フワフワして、 なんだか気持ちよくて・・・ いつもよりも陽気に笑いました。 ニコニコ笑いました。 何をしていても、何をされても機嫌が良く、気持ちよく、 いつもよりもすべてが楽しく感じました。 「やっぱりお前の笑顔は天使のようだ」 同じく陽気になった周りのみんなが私を見てそう言いました。 でも、その時の私は決して天使なんかじゃなかった。 あれは、天使の笑顔なんかじゃなかった。 悪魔の笑いだった。 そう。 そのとき、私の中には確実に悪魔がいたのだから・・・ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ご購読ありがとうございます。 咲楽でございます。 こんな不定期なメルマがにつきあっていただきありがとうございます。 まだちょと書きなれないので 変な文章も多いと思いますが、 末長いお付き合いをお願いいたします。 このあとがきも おもしろいものを書けるように頑張ります!!あはは・・・・ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ |