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第６章 久々の痴漢 中学生になる。 このときはほとんど決まった数名意外とは話す事はなかった。ただただ毎日が 過ぎるのを願っていた。見た目も暗くて、身なりももはや痴漢さえも近づきたくないよう な感じだった。 気持ち悪いので中学生の頃の写真はみんな破ってしまった。 卒業アルバム以外残っていない。 <どうでもいいが、私は小学校3年から日曜日の朝やっていた音楽番組を見ながら、女の 人の裸の絵 を描いていた。しかも毛までリアルに描いていて、祖母に見られたことがある。なんでそ んなこ としていたのか、いまだに不明> 高校生になる。 何とか頑張ってみんなと話せるようになった。 楽しく毎日が過ぎていった。 冬になる。下校時刻には空がオレンジ色になっていた。 そんな帰り道、全員強制補習授業が終わって帰る。いつもよりも遅い時間で、辺りは真 っ暗だ った。 自転車で帰るのだが、道は遠く、急な上り坂も下り坂もあるのできつかった。なので、 疲れてい るときには自転車を押して登れなければならなかった。 しかし、上り坂と下り坂はつながっていたが、そこまでの道のりが遠いのでもちろん到 着時刻 には真っ暗だった。 真っ暗な上に、マラソンしている人や犬の散歩をしている人がいる。これが怖いのだ。いつど んな痴漢がやってくるのかも分からないため、いつもビクビクしていた。 坂を下り終えて登っていると、上から男の人がやって来た。顔はよく見えない。なぜか 分から ない危機感、恐怖感を感じて下を見ながら自転車をおす。 しかし、私の視界の中にはその男の足が入っているようにしていた。 その男の足は斜めに私のほうへ歩いてきていた。 （気のせいかな・・・でも気のせいでも怖い〜） そんなことを考えている間に男の足はどんどん私に近づいていた。 そして私の真横を通り過ぎた。 （よかった〜気のせいか・・・） ほっと一安心・・・。 （！？） 悪寒が走って振り返った。 「きゃぁぁっ！」 真後ろにさっきの男が立っていて、私のほうに走ってきてスカートをめくり、数秒静止 して走って 坂を下り、逃げていった。 （・・・・ばっ・・馬鹿なやつ・・・。私は黒ストッキング履いててパンツは見えなか っただ ろうに） 心臓はバクバクしていておさまらなかった。 私は気を取り直して坂を登った。 坂を登り終えるとなぜか涙が止まらなかった。 あまりにショックだったため、自転車のハンドルを持つ手が震えていた。 家に帰っても止まらなかった。 家に入っていて泣いていれば何故か聞かれてしまうので、どうにか自転車を止めるとこ ろで涙を 抑えることができた。 家に入ると弟と母が、 「また買い食いでもして遅くなったんじゃないの？」 と、言ってきたので腹が立ってさっきの痴漢のことを思い出して、頭に血が上ってき た。 「〜っ！！」 怒りで２人に怒鳴ろうと思ったが涙があふれてきた。 「どーしたの？」 母の顔が一気にまじめな顔になった。 （ほっといてよ！） そう思い、洗面所に行く。 母も追いかけて洗面所に来る。 痴漢のことを話すと、凄い剣幕で 「今から警察に電話しな！ナイフで刺していいですかっ言いいな！」 と言う。 その言葉に （やっぱりお母さんには言えないな・・・。） と思った。 |