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===================================================== 発行部数 8 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2003/04/22 (Tue) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.火曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 火曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 顔 局 名 フジ系 放映日時 火曜21時 キャスト 平野瑞穂(仲間由紀恵) 西島耕輔(オダギリジョー) 神崎加奈子(京野ことみ) 内村秀夫(海東健) 今村真一(近藤芳正) 七尾友子(田中律子) 本間英一(升毅) 亀田賢 (矢島健一) 佐藤勇三(河原さぶ) 相田咲子(黒坂真美) 小松浩二(田中哲司) 朝倉ちあき(立川絵理) 石田満男(大林丈史) 中嶋しおり(水橋貴己) 中嶋健二(甲本雅裕) 鶴田猛 (益岡徹) 樋口京子(余貴美子) 脚 本 高橋留美 あらすじ かすみ銀行 増淵支店の前。車の中で、瑞穂(仲間由紀恵)は CONTAXカメラで写真を撮っていた。 AM10:08 今村広報室長(近藤芳正)は、「まだですかぁ〜」カメラを持った 瑞穂は「まだです。お客さんが後一人…」「予定の10時を過ぎてるん ですよ〜」お客が帰った銀行の前に、一人の老人が銀行の中の様子を 伺っていた。瑞穂は車から降り、老人に声をかける「申し訳ありませ ん。この辺で警察のちょっとした訓練があるんです。良かったら移動 していただけませんか?」「年寄りは、邪魔だから、どけってこと か?年寄りは退散するよ。だけど自分の考えで退散するんだ。あんた ら警察の命令じゃなくてさ」 老人に銀行の前から退いてもらい車に戻った瑞穂は無線で「平野で す。決行して下さい」と。 訓練開始: AM10:10 かすみ銀行 増淵支店で「ありったけの金を詰めろ!」2人のマス クをした黒づくめの男が銀行から逃げて行く。行員が慌てて、オレン ジボールを投げるが、犯人には当たらない… 無線では、犯人は2人組は東に向け逃走中 AM10:15 かすみ銀行 増淵支店にパトカーで、亀田班が到着する。すぐに鶴 田班も到着。いつものように口論があり、それを見ていた瑞穂は"く すっ"と笑ってカメラを向ける。 AM10:15 かすみ銀行 北山支店 半透明のお面を被った2人組が銀行へ押し 入る。一人が銃をかまえ、一人が行内へ灯油をまく。 車の中で待機していた瑞穂らへ、無線が入る。『…強盗事件発生。 訓練はただいまをもって中止する。繰り返す、本件は訓練にあらず。 強盗事件発生本件は訓練にあらず…』 「うっそぉ・・」 捜査一課長室 捜査一課長の本間英一(升 毅)が事件のあらましを説明する。 「かすみ銀行北山支店の強盗は10時15分、我々の到着と同時に押し入 っている。犯行現場は増淵支店から車でとばしても30分はかかるとこ ろです。捜査車両が増淵支店に終結してるのを知っていたかのような、 計画的な犯行だ。訓練を事前に知っていたのは銀行内部は支店長だけ」 「それより肝心なのは開始時刻から10分遅れで始まったことじゃない の?」「それを知っていたのは、あの現場にいたものだけです」鶴田 (益岡 徹)は「あの場にいた全員が怪しいってことか」と。「各班 は現場の北山支店だけでなく、かすみ銀行の内部も洗って下さい。解 散」鶴田班の佐藤(河原さぶ)は、立ち上り部屋から出て行くときに 「こりゃぁ監察官のおでましだな」と不吉なことを言う。 記者室で、東都日報の内村(海東健)は、『捜査大失態!』と見出 しを書く。、隣で記事を書いていた臼井(渡辺憲吉)は内村の記事を 見て「あんまり飛ばし過ぎるとしっぺ返しがくるよ〜」 そこへ瑞穂が入って来る。内村の側を通ったとき、「平野さん、現 場居たんだって?話聴かせてよ」しかし、瑞穂は返事もせず「各社に お知らせします。本日午後4時より記者会見があります。よろしくお 願いします。」瑞穂の後から記者室へ今村室長が入って来て、瑞穂の 耳にささやく「海老沢監察官(山崎一)がお呼びです」その会話を、 内村は聞いていた。瑞穂が部屋から去ると、室長は内村の記事を覗き、 「東都日報さん、一週間の出入り禁止にして下さい。後の方はよろし くお願いします」 臼井は「来たねぇしっぺ返し」と内村に言う。 瑞穂が呼ばれた部屋に行くと中で海老沢監察官が待っていた。 「君は訓練の日時を何時知った?」「一昨日の午後です。室長から 聴きました」「他に誰に話したか?」「…事前に通りかかった年配の 男性に、訓練があるので退いてほしいと伝えました。他にはありませ ん」「現在付き合っている人はいるか?」「えっ?あの・・いません」 「過去には?」「…あの、、答えなくてはいけませんか?」「答えた くなければ答えなくても良い」質問が終ると、ファイルを見ながら海 老沢は瑞穂の広報課に来るまでの経緯を確認するように読み上げる。 「君は警察官好きか?」「婦警の仕事に誇りを持っています」「答 えになっていない。…最後に君は今日の強盗事件に関わっていないと 誓えるか?」「はい。誓えます」 かすみ銀行 北山支店での事情徴収 尾崎(品川祐)は「確か、犯人の特徴を覚える係がいたんです が・・」その係の女性行員は「あっというまに入ってきて床に伏せる ようにいわれたから…」西島(オダギリジョー)は「しょうがないよ ね」と助け舟を出し、身長の質問をする。「入って来るときは覚えて ないけど、出て行くときは180cmくらいだと思います。出口の観葉植 物と同じくらいだと思いましたから・・」他の行員も180cmぐらいだ と、口をそろえるが、一人木村(本郷弦)だけは、「俺は170cmだと 思います。銃をつきつけられたときに、そう高くないな?と思ったか ら。だから僕と同じ170だと思います」西島の方を向いて証言すると、 なぜか西島がにやりとする。その様子を海老沢観察官のするどい目が 光っていた。 警務部へ書類を届に行くと、加奈子(京野ことみ)らが心配そうに 寄って来た。「瑞穂、瑞穂、ちょっと、監察官にに調べられたって?」 「訓練開始の合図したの私だし」「でもぉ、あんなにタイミング良く 強盗が入ったってことは、うちの誰かが関係してるってってこと?」 「それはわからないけど、確実なのは、開始時間が遅れたことを知っ てる人だってこと」 警務部の七尾係長(田中律子)は、「お喋りは そのくらいにして早く仕事に戻りなさい」と注意する。 そこへ、警備課の林捜査官(三木さつき)が資料を届けに入って来 た。「どうでした?監察の方?」「警察に入って10年以上経つけど、 監察官に調査受けるなんてはじめてよ。事前に訓練の日時知ってるの は全員調査受けてるみたい」瑞穂の方を向き「あなたも受けたんでし ょ?酷いこと言われなかった?気にしないの監察官なんて人を疑うの が仕事なんだから。でも参ったな、私と深井巡査のこと監察官、なぜ かはもう知ってたのよね」 林と深井巡査が付き合ってたことに一同 驚き「確か七つぐらい年下ですよね?」林は「狭い世界のことだから、 人に言わないようにして来たんだけど誰かもらしたのね。私は仕方な いんだけどね。彼には関係のないことなんだけど。何言ってるんだろ うね、皆には関係のないことなんだから」 西島と北山支店の行員の木村が喫茶店で話をしている。西島はオレ ンジジュースを飲みながら木村の話を聞いている「やっぱり言えない でしょうね。合コンで一緒だったなんて。僕の方がもてもてだったな んて」西島は「もてもて?関係ない。強盗に入られた銀行に、知り合 いがいたこと自体が問題なんだよな…ついてねぇなぁ」 その様子を誰かが写真を撮っていた。 監察官の部屋で 「お断りします。個人のファイルをお見せすることは出来ません」 「ご自分の職務を良く考えていただきたい」「考えたうえでお断りし ます」「問題のある警察官はいずれ何か大きな失態をしでかす。その ときが来てからでは遅いんです。もう一度お願いします。西島耕輔の ファイルを提出していただきたい」「警察官とはいえ彼は私の患者で す。私には患者を守る守秘義務があります。ご期待にそえず申し訳ご ざいません。失礼します」立ち上がり、去ろうとした樋口へ「見せる ファイルがないんじゃないですか?あなたは、まだ西島耕輔のカウン セリングにかかっていない」「その手にはかかりませんよ?監察官」 カウンセラーの樋口京子(余貴美子)は複雑は顔で、部屋を後にする。 捜査一課では、課員が話をしていた「北山支店の木村怪しいと思わ ないか?」「他の行員が犯人の身長180cmと言ってるのにあいつだけ 170cmなんて。同じ銀行だし、増渕支店の誰かと通じてる可能性はあ るな」 西島が一課へ入ってくる。鶴田は立ち上がり「西島。今すぐカウン セリング室へ行ってこい。課長命令だ。行ってこい」 カウンセリング室へやって来た西島は、樋口の前に不服そうに座っ ている。 樋口はPCの画面をみながら、「警視庁で暴力沙汰で報告されている だけで3件。すべて相手は事件の被疑者に対して、うち1件が重症で 謹慎の後カウンセリングを受けるという条件で本部へ来た」「いちい ち言わなくていいじゃないですか」「条件全然満たしてないじゃない。 西島さんちゃんと向き合いましょう。あなたの問題に」「問題ないで すよ」「問題ない人が、いくら凶悪犯でも瀕死の重症負わせないでし ょ?」 西島は樋口の説得にも応じず、「仕事がありますから、失礼 します」と部屋から出て行ってしまう。 寮の林の部屋に瑞穂は呼ばれて入って行く。荷物が片付けられた部 屋を見て「林さん引越しですか?」先に来ていた加奈子が「結婚する んですって」「こうなったら変な噂立てられる前にちゃんとした方が いいって、深井さんとも話しあったの、今が丁度潮時かなって」瑞穂 と加奈子が「おめでとうございます」とお祝いを言う。 ケーキの用意を始める林に、瑞穂は「林さんはこの寮に入ってから、 っていうより警察官になってから、私の憧れだったんです。前の防犯 課にいらしたとき、非行少年を補導した後もその子と親の間に入って 面倒みたり、相談に乗ったり、普通やろうとしても、なかなか出来な いなって思ったんです」「あの頃はまだ若かったから理想に燃えてた のよね〜お茶入れてくるね」加奈子は手伝いに林と一緒に台所へ行く。 その時に倒れた鞄から、幸せそうな、林と深井の『東京モーターショ ー』へデートに行ったときの写真がはみ出していた。それを瑞穂は眺 めてから鞄へ戻す。 「お待たせ〜」3人でささやかなお祝いをする… 亀田に呼出された鶴田は1枚の写真を見せられる。西島とかすもり 銀行の木村の写った写真だ。怒った鶴田は亀田の胸ぐらをつかみ壁に 叩きつける。「ただのお友達かもしれないしな。おまえがなんとかす るんだな」亀田はそう鶴田に言う。 県警の中庭で、鶴田が西島に写真を見せて捜査をはずすと宣告して いた。疑われていると思った西島に「ばかやろう。おまえが怪しいん なら俺が取り調べてるよ。ばかやろう。こんな写真とられやがって」 2人が別れた後には写真が落ちていた。その様子を見ていた内村は 写真を拾う。 捜査一課では、鶴田班が悔しそうに「亀田班が、増淵支店の支店長 と女子行員を任意同行した。支店長の相沢と遠藤という女子行員は不 倫関係にあったそうだ」と噂する。 瑞穂は、任意同行された遠藤と、廊下ですれ違う。その顔を見たと きに、何かを思い、広報室に戻りスケッチブックに絵を書き出す。相 田(黒坂真美)に「またやってるよ・・」とつぶやかれる。室長は 「問題を起こさなきゃいいんです」 夕方、瑞穂は似顔絵を持って、人を探していた。 『遠藤製作所』と看板のかかっている工場へ入っていくと、訓練の日 に銀行前にいた老人、石井(左右田一平)がいた。石井に、遠藤の写 真を見せ「孫娘だよ」「やっぱり、顔の輪郭とか目の辺りが似ている なって思って。お孫さんのこともう知ってるんですね?」「警察は勘 違いしてるんだ。相沢っていう支店長はな、女ぐせが悪くて他に酷い 目にあってる子もいるんだ。うちの孫娘はあいつに騙されて、その上 子供まで中絶させられたのに犯人扱いしやがって。自分の勤めている 銀行に強盗の手引きするような子じゃない。それだけは断じて言える。 あの日、どうしても相沢に一言言ってやりたいと思って銀行の前まで 行ったんだが、あの子の立場を考えたらどうしても中に入ることがで きず、そうしたらあんたが来たんだ。頼むあの子を助けてくれ。あの 子何も悪いことしてない」瑞穂は石井に懇願される。 捜査一課では、亀田班が任意で取り調べている2人は誤認の可能性 がある。。と話ていた。 喫茶店で、内村は木村と会っていた。 「あの日内部監査が入る予定だったんです。強盗が入らなければ監 査があるはずでした。あの事件で延期されたんです」木村の話を興味 深そうに聞いて、一枚の写真を見せる。「この刑事さんと、どういっ たお知り合い?ここだけの話、誰にも言いませんから…」そう言って、 写真の上に、封筒に入ったお金を乗せる。 瑞穂はまた監察官に呼ばれていた。 「君は林警部捕とは同じ寮だったな。今までに林から金の無心を受 けたことがあるか?」「いいえありません」「では、この2人の関係 を以前から知っていたのか」そう言って見せられたのは、昨日林の鞄 から出て来た林と深井の写真だった。「深井のアリバイは調べた。こ の写真は今朝匿名で送られて来た」 廊下で座っている林を見かけ瑞穂は声をかける。 屋上へ上がると林は「結婚だめかも?結婚は諦めてくれって、彼か ら言われたの。非番の日、彼が競輪に行ってたの、監察官にばれてた の。やっと幸せになれると思ってたのに…馬鹿ねいい年してこんなこ とぐらいで…」 捜査一課に一人残っている西島のところへ瑞穂が入って来た。 「勝手に入ってくんなよ」「交番勤務の深井巡査の借金の額を調べ て下さい。多分ヤミ金融から借りていると思います。今回の事件にか かわっているかもしれません。深井巡査の付き合っている人が訓練の 開始時間を知っていました」「時間を…そいつが強盗に開始時間をリ ークしたってことか?」「多分 そうだと思います」「言っただろ。 俺は捜査からはずされてる。事件のことなら鶴田さんに頼め」「その 人のために、西島さんに協力してもらいたいんです」「そいつ、うち の人間か?」「通常捜査になったらその人仲間の前で逮捕されてしま います」西島はドアを開け「断る。人助けは向いていない。出てけよ。 もう用は済んだろ」しかし、瑞穂は出て行こうとしない。 「西島さんは好きな人はいますか?私には憧れてる先輩がいました。 その人自分を見失っています」「そいつを助けることが出来るのはそ いつ自身だ。他人がとやかく言って解決できる問題はないんだよ」 「私もそう思います。でも、きっかけは必要なんです。どんな人でも 間違えるときはあると思います。でも、立ち直るきっかけがあれば軌 道に戻れると思うんです」「…なんでおまえさぁ、そうやって他人の ことに首をつっこむわけ?そんなに手柄たてて鑑識に戻りたいか?」 「違います」「だったらひっこんどけよ。おまえも監察にマークされ てるんだろ?自分の首をかけてまでやるようなことじゃない」「彼女 は私の尊敬する警察官です。その人。助けたいんです」 瑞穂の真剣な眼差しを見て、観念したように西島は「はぁ どうや って?相手も警察官だ。証拠も無いのに素直にやりましたというわけ ないだろ」「方法なら一つだけあります」 「話って何?」瑞穂と西島の待っている取調室に林が入って来る。 瑞穂は西島を紹介し、「海老沢監察官に深井さんと一緒に写っている 写真を送ったのは林さんですね?答えてください」「その前に説明し て平野さん。これはいったいどういうことなの?」 「林さんが深井さんのことを知られたといったのは訓練のあった 4/20です。でも、監察官は昨日の4/22匿名で送られてきた写真で2人 の関係を知ったといっていました。監察官に送られてきた写真はあな たが送ったものですね?あなたは、自分たち2人が付き合っているの を、まるで誰かが話したかのようにふれまわったんです、監察官の耳 にはいるように。でもそれだけでは不安で監察官に写真を送った」 「深井のギャンブルがばれて困るのは私たちだし、それをわざわざ監 察官に写真を送ってふれこむなんて、馬鹿げているでしょ?」「その 不利になるようなことを逆に利用したんです。強盗事件の容疑をわざ と自分たちにむけ、その上で自分たちのアリバイを実証した。捜査を そらせるのが目的だったんです」「これ以上あなたの思いこみに付き 合ってる暇はないの」林は西島の方を向き「刑事ならもっとまともな 捜査しなさい」部屋から出て行こうとする林の背中に向かって「深井 さん車好きだったんですね。東京モーターショー。最後に楽しい思い 出だったて言ってました」今まで黙っていた西島は「深井ははきまし たよ」「林さん。どうしてあんなことしたんですか?」 「あなたにはわからないでしょうね。若くて、まだこれからいくら でもチャンスがある。普通の会社なら30過ぎて結婚しなくても適当に 過ごしていけるんでしょ。でも警察は違う。ただでさえ女の居場所な んてないのにマスコット的な存在が終ったら、お荷物扱い」「でも深 井さんのことは本気で好きだったんですよね?」「わからない。彼が 好きというより結婚っていう場所に逃げ込みたかったんだと思う。も う疲れちゃったのよ。仕事にも一人でいる孤独にも。彼じゃなきゃい けないってことはなかった。でも私には彼が必要だったの。私の逃げ る場所は彼しかいなかったから…彼がギャンブルで借金つくってヤミ 金融に、一千万の借金があるって知った時に、丁度かすみ銀行の訓練 を知って、これで彼を助けられるって思ったの」「計画を考えたのは あなたですね」「そうよ。彼は私の指示がなきゃ何も出来ない人だか ら」「強盗班は?」「彼が競馬中に知り合ったちんぴらよ」「訓練の 開始時間を知らせたのは」「私よ・・」 西島は携帯を取り出し、電話をする。「林捜査官がはきました。重 要参考人として深井巡査を確保して下さい」その会話を聞いていた林 は、瑞穂の方を向き「はぁ 騙したのね」 その頃、鶴田班の尾崎と阿部が交番へ向かい、「深井・・」に接触 していた。 「どうして私が深井の自供を信じると思ったの?」「誰も本気で信 じられなくなってると思ったから、自分自身も。人は誰だって孤独で す。年齢や立場なんて関係ない。でも自分に負けたらお終いじゃない ですか?」「10年前の私なら今のあなたと同じこと言ってたわね」 「本当は信じてほしかったです。せめて人を好きになった自分の気持 ちだけでも…。私は、林さんを心から尊敬していました。」 西島の携帯が鳴り、部屋から出て行く。電話で尾崎が深井の確保を 報告して来た。 「私を逮捕しなさい」「出来ません。自分を取り戻せるのは自分だ けです。自首して下さい」林は部屋から出て行く。 新聞記事には『主犯は警察官!銀行の内部犯行!』の大見出しが、 臼井が内村に「出入り禁止としは、抜くの早かったじゃない?」「転 んでもただでは起きないのがうちらの仕事」と満足げ。 捜査一課では「深井と石橋は競輪で知り合ったらしい。どっちもギ ャンブルで相当借金をかかえてた。石橋はその穴埋めの横領が、内部 監査で発覚するのを恐れて監査妨害をするために、強盗を引き入れる 手筈をつけたんだ」「だから身長が180cmだといって、わざと他の証 言をしたのか?」「他の行員も競争心にかられて同意した」「木村だ けが正しいこと言っていたんだな・・」 鶴田班の皆は、「でもうちの林警部捕だったとはねぇ〜」「なんか 身内が絡んだ事件って後味悪いっすね〜」 佐藤は立ち上がりかけに 「後味の良い事件なんてねぇよ」と言って部屋から出て行く。そこへ 亀田が入って来る。すかさず鶴田が「おやおや、亀田さんお疲れさま ぁ〜」と誤認逮捕のことで嫌味を言い出す… また、瑞穂は監察官に部屋へ呼ばれる。 海老沢監察官は「平野巡査。自分が何をしたのかわかっているのか ?」「警察官として当然のことをしたと思ってます」「違う、君は職 場を放棄し命令もされていないのに職務以外の仕事をした。職務既定 違反で報告をする」監察官の言葉をじっと聴いていた瑞穂は「監察官。 罪を犯した警察官はどうなりますか?」海老沢は深く椅子に深く座り なおし、「一度でも警察官を志たものは必ず立ち直る。私はそう信じ ている。 以上だ」 瑞穂は椅子から立ち上がり、頭を下げる。部 屋から出て行こうとするときに「平野 君は警察官好きか?」「はい。 好きです」瑞穂は即答する。 取締室へ向かう西島は監察官の面談から戻って来た瑞穂に「首にな ったか?」と話かける。「残念ながらまだです」そこへ、取締室へ入 る鶴田が「西島!何してる取締り始まるぞ」その会話で瑞穂は西島が 捜査に復帰したのを知る。「あたり前だろ、俺がいないと始まらない だろ。俺は容赦しない男だからな」「それを聞いて安心しました」瑞 穂の言葉を聞いてから、西島は部屋へ入って行く。 寸 評 西島とかすみ銀行の行員の写真を見たとき、絶対銀行関係の人は 犯人じゃないな。と疑いもせずに見ましたが、主犯が林警部捕だとは 思いもよりませんでした。 瑞穂が西島に相談を持ち掛けるときに、かなり邪険に扱われるので、 「後輩の尾崎くんに相談しなよ・・」と思ってしまいます。 執 筆 者 田村(tamura_d@anet.ne.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- きみはペットで、チラシを見ながら「やだっ、この人合田武志ってジャイア ンと同じ名前じゃない」って言う、小雪の台詞がありました。漫画ではモモの 本名をド忘れした、蓮實先輩が「骨川スネ夫くんだっけ?」と答える場面があ ります。げらげら笑ってしまった。・・・・ドラえもん繋がりですね。 漫画の原作者の小川彌生(やよい)さんと編集者の松ちゃんが、4月半ば頃 に番宣でTVに出たらしいです。見た人によると小川さんはすっきりとした知的 美女って感じだったらしいです。私も見たかった… (田村) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD 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