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◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆ 2003/04/26 『世界自然遺産の島』 屋久島発・田舎暮らし通信(第75号) http://www.yakushimapain.co.jp/ 屋久島パイン株式会社 ◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆ このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の社員が 本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。 ●選挙 4月22日に、いっせいに立候補者の顔写真が、道端に貼り出された。 町議会議員選挙の投票日は、4月27日。 街頭演説も、あちらこちらで始まった。 散歩の途中で、顔写真をじーっと見入るおばあちゃんたち。 「この新しい人は、よかにせ(いい男)だねー。」と話していた。 屋久町では今回、新人が多い。 屋久町では、立候補者が25名のうち、新人は11名。 当選するのが、16名である。 内訳は、公明党1名、共産党1名、他は無所属。 上屋久町では、立候補者が18名のうち、新人は3名。 当選するのが、16名。 そのうち、社会民主党一名、共産党一名、他は無所属となっている。 屋久島では、地元の人は親戚が多いため、同じ親戚の中から立候補する人が、何人 も居るというのは、珍しくはない。 だから、誰が誰に投票したかというのは、お互いに聞かないのが、暗黙の了解のよ うだ。 地元の人がいうには、毎回、同じ人に入れるとは限らないと言うのも特徴的だ。 その時々で、自分が求める物が違うからだろう。 親戚に入れたいとは思いながらも、他人に入れてしまう場合もあるし、入れる人が たくさん居すぎて、誰をどんな基準で選んだらよいか、迷う人も居る。 移住者の私などは、身内は全く居ないので、しがらみなどはないが。 それでも、9年も屋久島に住んでいると、立候補者の方たちのことが、少しはわか ってきた。 「普段は、家に来たことないのに、選挙前だけ来るんだから。」と辛口な移住者の声 もある。 主人曰く、「選挙で誰に入れるかは迷うが、船の整備士を、屋久島に連れてきてくれ る人がいいな。」 つまり、第一次産業を支援してくれる人というべきか。 船の修理をしてくれる人が、ほとんどいない屋久島。 漁師にとって、船の故障は大変な問題だ。 台風が来たときなどは、故障していたのでは、避難港にさえ、入れることが出来な いのだ。 主人は漁師ではないが、船を持っている。 普段乗らなくても、手がかかって仕方がないという。 主人は、船が故障して修理をたのんだところ、「漁師一本で、生計を立てている人の 船を優先しなければならないので、もう少し待ってください。」と言われたそうだ。 「船の修理でいつでも呼び出されて、仕事は忙しい割には、割に合わないのだろう。 狭いエンジンルームの中での作業は、きつくて、これからの時期は、暑いし大変な のだろう。いろいろ特技を持った移住者は多く来るが、整備のできる人が、ほとん どいないのはどうしてだろう。」と主人が言う。 屋久島で働くなら、やる人があまりいない業種は、ねらい目と言えるかもしれない。 漁業の町でもある屋久島を支えることも、必要なことだと思う。 選挙カーが、賑わいを見せている通りでは、ニオイバンマツリの花の香りが、人の 目を引き、上のほうには、鯉のぼりが風を飲み込み太っている。 開票結果がわかるまで、緊張感が漂う。 接戦が予期されるからだ。 http://www.yakushimapain.co.jp/banmaturi.htm「ニオイバンマツリと鯉のぼり」 ★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★ 屋久島パイン株式会社 http://www.yakushimapain.co.jp/ 発行責任者 角谷和雄 kakutani@yakushimapain.co.jp 本 社 東京都千代田区麹町1丁目8番14号 屋久島支店 鹿児島県熊毛郡屋久町原914番地 ★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★ |