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タイトル:Daily Drama Express (2003/04/11) ブラックジャックによろしく(1)  2003/04/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/04/11 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル ブラックジャックによろしく
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 斉藤英二郎(妻夫木聡)
 赤城カオリ(鈴木京香)
 出久根邦弥(加藤浩次)
 牛田克雄(杉本哲太)
 宗形正臣(松尾政寿)
 橘理沙子(綾瀬はるか)
 田中恵美(今井陽子)
 春日部一郎(伊東四朗)
 金子明子(泉ピン子)
 白鳥貴久(三浦友和)
 服部脩 (緒形拳)
脚  本 後藤法子

あらすじ  永禄大学医学部卒業式。卒業生80人。斉藤英二郎(妻夫木聡)
と出久根邦弥(加藤浩次)もその中の1人だった。

 永禄大学付属病院にドクター・ヘリが着陸。

 斉藤が永禄大学付属病院に駆け込む。

 第一外科。3時間しか寝ていないと言う出久根に斉藤は、自分は
2時間だと言う。

 ドクター・ヘリから降ろされた患者を、白鳥貴久(三浦友和)が診
る。

 斉藤は、永禄大学付属病院の研修医。

 −−医者になるためには、医大で6年学び、医師国家試験に合格す
る必要があるが、その試験には実技が全く含まれない。医師免許を取
った後、通常2年間、大学病院などで研修医をするが、それは慢性的
な人手不足を補うための、雑用係でもあるのだ。一日平均労働時間
16時間。月給3万8千円。

 白鳥は難しいオペをこなしていく。

 斉藤は白鳥がオペをした患者の家族から、多額の謝礼を受け取って
いるところを目撃してしまう。

 そのことを出久根に愚痴ると、出久根はそうやって、ベテランナー
スに指示出来るようになるのがいいんじゃないの?と気にしていない。
斉藤は、出久根の採血の練習台となっていた。

 研修医は、大病院の跡取り息子とかでなければ、月給3万8千円で
は生活出来ないので、他の病院の当直などのアルバイトをする。

 斉藤は、誠同病院の当直アルバイトに採用される。院長の服部脩
(緒形拳)に、「永大の名に恥じないように頑張ります」と張り切る
斉藤に、「頑張るね.....」とテンションの低い服部。今日は初日な
ので当直医をもう1人つけると服部。

 当直室は乱雑に散らかり、タバコの煙が充満していた。斉藤は、自
分だけでもしっかりしなければ、と片づけ始める。それに対して、も
う1人の当直医・牛田克雄(杉本哲太)は、「食える時に食っとけ!
寝られる時に寝ておけ!」と言う。

 そこに、バイク事故で骨折した青年が運び込まれる。斉藤もオペ室
にはいるが、何もできず、邪魔になる。斉藤に「邪魔!」と言ってい
た女性に「先生」と呼びかけると、実は看護婦だった。彼女は赤城カ
オリ(鈴木京香)。

 斉藤は牛田から「永大出!」と呼ばれ、それからの処置室は洗浄の
ような騒ぎで、斉藤も1人で軽傷の患者の治療に当たる。

 牛田とカオリは次々と患者をさばいていく。

 朝を迎える。斉藤は2人がすごいと感心する。そして、救急車の受
け入れ拒否をしないこの病院を理想だという。

 その裏の仕組みをカオリが説明する。受け入れているのは交通事故
の患者だけ。保険診療ならば、1点は10円と報酬が決められている
が、交通事故は自動車保険を使用する自由診療。だから、1点30円
としている。つまり、金になる患者は救われ、金にならない命は見捨
てられるのだ、と。

 その晩の斉藤のバイト代が現金で8万円支払われる。牛田も宿直代
をとっぱらいで欲しいと服部に懇願する。なんと、カオリに麻雀で負
けたつけを払うためだった。

 第一外科医局。今日から研修医も現場に出ることになる。白鳥が指
導医。斉藤は白鳥に目を付けられる。斉藤は、自分も人のことは言え
ないと、昨晩のバイトを思い出す。

 昼休み、出久根は開業医の息子だが、兄が2人いて、自分には病院
を継げる可能性がないと言う。出久根は5浪していて、もうすぐ30。

 春日部一郎(伊東四朗)教授のオペを見学出来る機会が訪れる。春
日部教授は30年にもわたってオペをして、一回もミスをしていない
ゴッドハンドの持ち主。斉藤は感激する。

 だが春日部は患者の腹を縦に一筋切開すると、「うなぎとは違う
ものですね」と言って、後は白鳥に任せて研究室に戻ってしまう。

 なんと春日部は皮膚切開しかしないで、論文ばかり書いているとい
うのだ。なぜ春日教授が皮膚切開をするかと言えば、天下の永大の教
授が執刀したと言えば、患者がありがたがる。今日の患者は100万
包んだのだという。春日部がいつも切っているのは、実験のためのう
なぎだった。大学病院で出世するとは、そういうことだったのだ。

 今日は服部は斉藤に宿直代として10万現金で前払いする。1人で
当直だから、と。いぶかる斉藤に服部は、日本の医師は24万人。人
口当たりの医師の数は少なくないのだが、問題は病院の数があまりに
も多いこと。誠同病院でも、勤務医の数は3人。日本の多くの病院で、
注射しか打ったことのない研修医が1人で診療している。みんな、早
く朝が来ますようにと祈って。

 カオリは怖がる斉藤に、「死にたくなければ、今晩はうちの病院に
来ないことね」と言う。

 だが、交通事故で重症の患者が運ばれてくる。患者はオペ室に運び
込まれる。斉藤は患者を見ると「できない!」と叫ぶ。「できるかど
うかなんて聞いてない。生きるか死ぬかなの!」とカオリは言うと、
斉藤の頬を叩く。

 患者の容態は悪くなり、手の震えが止まらない斉藤はオペ室から逃
げ出す。カオリは1人で「絶対に死なせない!」と頑張る。

 斉藤はふるえる我が手を止めようと、必死でのたうっていた。

 カオリは看護婦でありながらメスを取り出し、止めようとするもう
1人の看護婦に、「放っておいたら死ぬわ!」と言う。「わたしたち
は医者じゃないのよ」ともう1人の看護婦。「じゃあ、医者はどこに
いるの!」とカオリ。

 その間、斉藤はずっとふるえていた。

 メスを手にしたカオリの後ろに服部が来る。

 オペ開始。

 オペが終わり、朝になる。カルテ室に服部が来る。「こんなところ
にいたのか」と服部。「どうなりました?患者さん」と斉藤。「なぜ、
オペをしなかった?放っておいても死ぬ。同じことなら、腹をあけろ」
「失敗したら、殺人じゃないですか!」「人助けだ」「ボクのような
研修医しかおけないなら、救急車なんて、受け入れなければいいじゃ
ないですか!」「自分が逃げ出した代わりに、正論を持ち出すな。人
助けをして金を貰って、何が悪い。正論を吐く奴は弱いんだ。悪い奴
は強い。半人前だろうと何だろうと、患者にとって医者は医者だ。医
師免許を取ったとたんに、普通の人間とは違うんだ。強くなれ!」

 昨晩の患者の家族が飛んでくる。あの患者は助かったのだ!

 「金のためだろうとなんだろうと、院長は多くの命を救ったわ。そ
れに対してあなたは何をしたの?見殺しにするの?」とカオリ。

 その日斉藤は、大学病院に出勤しなかった。出久根は斉藤に電話す
るが、その様子を見ていた白鳥は、「今年はずいぶん早く、脱落者が
出そうだな」と言う。

 出久根は夕方、斉藤を訪ねる。

 医療ミスをしたのか?患者を死なせたのか?と問う出久根に、医者
は患者を救って感謝されるものだと思っていたけど、謝礼を当然のよ
うに受け取る医者、うなぎしか切れない教授、金をぼったくる院長、
そして患者から逃げ出したダメな研修医。医者なんて、やめてやる!
と斉藤は言う。出久根は、自分は医者になろうと思ったことがない。
5浪して医大に入ったのは、医者にならなければ、家族から人間扱い
されないため。それに対して、斉藤は医者になりたくてなったんだか
ら、投げ出すな。昨晩の患者が助かったのだから、それでいいじゃな
いか、と慰める。

 夜、斉藤は、誠同病院へその患者の顔を見に行った。手に、10万
円を握って。

 カオリは服部に院長室に呼ばれていた。看護婦が、医療行為をした
問題で。「なぜわたしの到着を待てなかった?」と服部。「そのまま
では死んでしまいます」とカオリ。「死んだにしても、それは逃げた
研修医のせいだ」「命を救ったんです」

 カオリは一身上の都合でやめると言い、服部も了解する。斉藤は辞
めるべきはカオリではなく自分だ、と言うが、服部は斉藤が逃げ出し、
看護婦二人が取り残された。患者は気管閉塞を起こしていた。カオリ
は気管切開をしたが、それは生命を救ったが、神経を傷つけてしまっ
た。患者はもう元のようには話せない。だから彼女は償いをするのだ、
と。

 そして「なんで戻ってきた?」と服部は聞く。「患者さんの顔を見
ておきたくて。昨日は顔を見られなくて」と斉藤。「どうだった?医
者はそうやって、患者の顔を頭に刻んで生きていくんだ。それがお前
の償いだ」

 翌日、斉藤は大学病院に出てくる。


寸  評  夜間に病院にかかるとか、急変したら大変だと思わせられました。

 医者は医師免許を取得した時に普通の人ではなくなる−−確かに医
者だけが人の体を傷つけることができる.....命を握っている.....特
殊な仕事ですよね。

 斉藤はこれから、どう成長していくのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 発行が第二回の放送に間に合わなくて、申し訳ありませんでした。
 次回から間に合うように頑張りますので、どうぞ最後までお付き合い下さい
ますよう、お願いします。
 このごろ、自宅からインターネットにつながらないことが多く、メールのチ
ェックも、メルマガの発行も滞ってしまって済みません。
 ネットの難しいところは、どこが原因でつながらないかがよくわからないこ
とです。
 なんとか、安定的につながって欲しいと願う、今日この頃です。(鈴木)

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