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☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆ ●○●リハビリ介護の基礎知識●○● ☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆ 平成１５年３月２９日 023号 毎日１つのリハビリ介護の用語を取り上げコラム風に解説致します。 忙しく時間に追われがちな在宅や施設などの介護現場ですが、日々の中 で知識の技術の吟味や確認も大切ではないでしょうか？ 現場で役立つ用語を取り上げて行きたく考えます。 ================================================================= 当メールマガジンへのご要望−ご批評−ご質問がありましたら下記まで ●掲示板● http://fc2bbs.com/bbs?uid=15360 ================================================================= □今日の用語□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Ｎｏ．０２３ ■介護力学１−支持面■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆ ケア場面で“力学的”な考えを備えておく事は、より良い介護技術の第一歩 となるのではないでしょうか？ 各姿勢で【支持面】或いは【支持面積】の 関係を捉えておくと便利です。 【支持面】とは、床・畳やベットに接している面積の事です。 一般に、支持面が“広い”と物体は安定します。逆に“狭い”と物体は不安 定になります。ごく普通の長方形の消しゴムを“縦”に置く場合と“横”に (プリント絵柄の描かれた面を下に)置く場合では、支持面の広い後者（“横” の置く場合）のケースが安定しており、少々揺れても倒れません。 介護場面でも同じで、支持面の“広い”ケースの【背臥位】（ベット等に仰 向きに寝た状態）と支持面の“狭い”ケースの【立位】（支持面は足の裏の 面だけ）では、安定感では“仰向きに寝た状態(背臥位)”が勝ります。 しかしながら【背臥位】は、支持面が広く安定している分、“動きにくい” という側面も有ります。筋力が全体的に弱く、体力の乏しい『おとしより』 等は“寝た状態”から起き上がる事は大変な場合が多いです。 逆に【立位】は支持面が狭く不安定ですが、次の動作（例えば移乗や歩行） へ移る場合は、スムースに行えます。(“動きやすい”) この場合、狭い支持面（足の裏の面）だけで支えられる下肢筋力やバランス が備わっている事が前提で 不十分な場合は、手すりや杖などを介して（用 いて）支持面を広くする事が望まれます。 介護(介助)を行う場合、支持面の“広い”ケースは“動かしにくく”、支持 面“狭い”ケースは“動かしやすい”という理屈になります。 実際場面、虚弱な『おとしより』の寝た状態からの起き上がり介助では、本 人も動きにくい上に 介護(介助)する側かなりの労力が要り、重みも伝わっ てきます。 立位からの移乗や歩行介護では、次の動作へ移行する面では起き上がり介助 等に比べ“動かしやすい”という側面が有ります。 しかし、現場では“狭い支持面での姿勢”に不安のある『おとしより』がほ とんどで 適時、支持面を広くする配慮（手すり、歩行補助杖など）や下肢 筋力やバランスを補う人的なサポート（いわゆる“介助”）が必要となりま す。 ☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆───☆ ================================================================= このメールマガジンは、下記のご協力で配信しております。 登録・解除につきましては、それぞれの発行システムでお願いいたします。 ●まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000105962.htm ●melma！ http://search.melma.com/cgi-bin/search.pl?query=m00085098 ●Macky！ http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=postcaretech ●MailuX http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3E57758C39A20 ◎バックナンバーはこちらでご覧いただけます。 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000105962 ================================================================= □発行□ マガジン名 リハビリ介護の基礎知識 発行者 ＰＯＳＴ企画 caretech@iris.eonet.ne.jp 関連ＷＥＢ ケアテクノのホームページ http://caretech.fc2web.com/c-index.htm ================================================================= |