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タイトル:Daily Drama Express (2003/03/16) GOOD LUCK!! (9)  2003/03/25


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/03/16 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル GOOD LUCK
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 新海元(木村拓哉)
 香田一樹(堤真一)
 緒川歩実(柴咲コウ)
 深浦うらら(内山理名)
 朴美淑(ユンソナ)
 原田美和子(加藤貴子)
 阿部貴之(要潤)
 緒川香織(市川実和子)
 安住龍二郎(安住紳一郎)
 新海誠(中尾明慶)
 内藤ジェーン(竹中直人)
 新海良治(いかりや長介)
 太田健三郎(段田安則)
 富樫のり子(黒木瞳)
脚本  寺田敏雄

あらすじ  4年前の1999年沖縄県下地島。新海元(木村拓哉)が初めて訓練
でボーイング767型ジェット機を飛ばした日。元は空の美しさに大は
しゃぎだった。あまりの太陽の近さに思わず太陽に向かって腕をのば
す。

 香田(堤真一)をかばってジェット機の昇降口から落ちてしまった
元は、意識を失う最中にあの日の太陽を思い出していた。

 元が運ばれた病院に到着した弟の誠(中尾明慶)と父親の長治(い
かりや長介)が、元に付き添ってきた香田と富樫のり子(黒木瞳)に
声をかけてきた。

 自分をかばって転落した、全て自分の責任だと頭を下げる香田。
「仲間をかばうのは当然」と長治が慰めていると、ベッドに乗せられ
て眠ったままの元が運ばれていった。

 脳震とうで意識を失ってはいるものの命に別状はない、と医師成見
(石黒賢)は説明するが、いくつか話さなければならないことがある
から、と言って長治を別室に呼び出す。

 香田は自分は訓練の責任者でもあるから一緒に話を聞けないか?と
申し出る。成見はもし長治さえよければ聞いてもらった方がいいかも
・・・と言う。

 成見の説明では、骨折は直るだろうが、それに伴って傷ついた神経
は治らないため、足に障害が残る可能性があり、そうなるともう操縦
桿は握れない、ということだった。

 仕事を終えた緒川歩実(柴咲コウ)もバイクを飛ばして病院へ行き、
香田とのり子に会う。

 元が目覚めると長治は誠を部屋から出し、怪我の状況を説明した。
足を引きずるのは避けられない、という説明を聞いた時点で元は全て
を悟った。

 でも骨折だけで済んだんだから運が良かった、と言う長治に、元は
しばらく一人にしてくれと頼む。一人になった元はベッドの上で涙を
流し、そして笑い出す。落ち着くと再び泣き出した。その様子を歩実
がドアの外から聞いていた。

 2週間後。まだまだ社内は元の噂で持ちきり。香田はチーフパーサ
ーの太田(段田安則)に同行をお願いして本部長の元へ行く。本部長
は元をパーサーにしてはどうか?と太田に提案する。

 太田は「新海さんにとって空の仕事は一つです。私は新海さんがパ
イロットとして復帰するのをお待ちしたいと思います。」と香田に言
い切った。

 元はリハビリの第一歩であるギプスのままでの歩行訓練を開始。ガ
ンとして松葉杖は拒否する元。

 元に会いに行っていないという香田に、のり子は「コーパイになっ
たばかりでキャプテンになる夢をあきらめる無念さをわかってあげら
れるのはあなたしかいないのでは?あなたは自分の殻に閉じこもって
傷つかないように逃げてる。新海君だけがあなたのことをわかろうと
してくれたのに!」と責めた。

 3週間後。松葉杖でのリハビリを頑張る元。どんなつらいリハビリ
でもやるから足を元通りにしてくれ、と言う元だが、成見は「一般人
の健康とパイロットの健康は大きく違うことはよくご承知でしょう?」
と諭すのだった。

 夕方の病室に長治がやってきた。煙草を勧めるが「パイロットは健
康第一だから。」と元は受け取らなかった。

 長治はパイロットを辞めた後の仕事の話をするが、元は「まだパイ
ロットを続けられるかも知れないじゃないか?」と取り合わない。
「ちょっとぐらいの怪我でうじうじして」と長治に言われた元は、
「ちょっとくらい!?」と食ってかかった。

 「打ち所が悪ければ死んでいたんだぞ?丈夫に産んでくれた母ちゃ
んに感謝しろ!」「うるせええ!!」「・・・今のお前見てると俺も
悔しいんだよ・・・」そう言って長治は部屋を出て、ドアの外で座り
込んだ。

 行き場のない感情に、涙を浮かべながら松葉杖を投げつける元。

 1ヶ月後。元は退院し、誠と共に部屋に戻る。部屋の中のパイロッ
ト関連の本を片付けながら、ふと先輩パイロット水島からもらい受け
たキャプテンの肩章を見つけて考え込む。

 そこへドアチャイム。歩実が訪ねてきた。ジュースを買いに行かせ
ようとする元に、誠は「邪魔者は帰るから。」と言い残して去ってい
った。

 「もう知ってるでしょ?おれもう飛べねえの?」と自虐的に元は話
し始めた。

 自分を乗せて飛んでくれると言った約束を果たしてよ、という歩実
に「仕方ねえだろ!もう飛べねえんだから!!せっかく人があきらめ
ようとしてるのになんだよ?帰れよ!」と元は感情をぶつけた。

 歩実の運転で元は飛行機を見にやってきた。元は飛行機を見上げな
がら、太陽に手を伸ばした。「やっぱ下から見る太陽って全然違うよ
な・・・おれ、やってみるわ。これ直してもう一度空飛んでみる!そ
れにお前のことも乗せてえし。絶対飛んでやる。」元は涙ながらに新
たな気持ちで決意する。

 元は本部長に、リハビリをするための休暇を願い出る。そのときに
香田が、元の事故の責任をとって今日付けでパイロットを辞める事を
聞く。

 最後のフライトを終えて一人コックピットに残ると、名残惜しそう
に、悔しそうに操縦桿を握りしめる香田。事情を聞いた元がコックピ
ットの見えるフロアから香田の様子を見つめていた。「ふざけるなよ
・・・」

 「香田さん!」家路に向かう香田を元が松葉杖で追いかけてきた。
自分が香田をかばってケガをしたことを後悔はしていない、という元
に「こうする以外責任のとり様がない。」と香田は言って去ろうとし
た。

 「責任をとって辞めるって言うことは俺はもう空には戻れないと決
めつけている、戻れると信じている俺はどうすればいいのか?俺、絶
対もう一度空飛んで見せますから。」

 それでも、自分の決めたこと通りに辞める、と言い張る香田に、元
は「だったら俺がキャプテンになるまでちゃんと指導して下さいよ!
ほんとに空が好きだってわかる人にじゃなきゃこんな事頼めないです
よ。」と頼む。

 「もう一回一緒に俺と飛んで下さい、お願いします。」そう言って
頭を下げる元に、心を打たれ涙を浮かべる香田。元は香田に向かって
香田の退職届を差し出す。香田は受け取ると自らの手で破り捨てると
会社に戻っていった。

 それから元のリハビリの日々が始まった。歩く練習の他、体力維持
のために筋トレも黙々と行う元。その姿を成見はずっと見守り続けて
いた。

 成見は元に新たな手術を提案する。曲がったままくっついた腓骨と
かかとの骨をいったんバラバラにしてまっすぐに接合し直す、という
内容で、成功率10%、失敗すれば歩けなくなるという難しい物だった。

 元は一瞬考え込むが、決意を固めると無言のまま成見に手を差し出
した。決意した成見がその手を握り返した。

 手術当日。手術室の前には不安げな表情で元の手術室入りを見送る
歩実の姿があった。

 手術中、元はまた初めてジェット機の操縦桿を握った日のことを夢
に見ていた。操縦桿を握るのが夢だった、とうれしそうに語る元に向
かって、教官は「その気持ちを忘れるなよ!」と励ましてくれたのだ
った。

 3ヶ月後。元は空港そばの海辺で次々と飛んでいく飛行機を見上げ
ていた。松葉杖を放り出し動かない足を引きずりながら歩く元。空の
太陽を見上げて力強く太陽を指差し「待ってろよ!」と呟いた。


寸  評  次回で最終回です。海辺で最初足をまだ引きずっていたので、も
しや手術失敗?と思いましたが、「待ってよ!」からすると成功した
みたいですね。まぁ、こういうみんなにエネルギーを与えるような路
線のドラマはハッピーエンドじゃないと、ですよね!

執筆者  井村(goodluck_sun9@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 ついに「僕の生きる道」が先日終わりました。あぁ、本当に切ないドラマで、
自分の最後はどうなるんだろう、と考えさせられました。私は主人が亡くなっ
た後一人で暮らすのは嫌だと思っていたので「必ず私より後に死んでね。」と
常々主人にお願いしていましたが、このドラマを見てああいう残された人の切
ない思いを主人に味わせたくない、と強く感じ、やっぱり私が後に死のうかし
ら・・・と考えが変わりました。といっても、寿命はこちらの思う通りにはい
じれないんですが(^^;ゞポリポリ(井村)

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