メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express (2003/03/03) いつも2人で(9)  2003/03/10


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/03/03 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル いつもふたりで
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 谷町瑞穂(松たか子)
     森永健太(坂口憲二)
     奥田直之(葛山信吾)
     藤原央子(長谷川京子)
     入江知華(平山綾)
     森永孝平(瑛太)
 木下優子(佐藤仁美)
 不和圭二朗(西村雅彦)
脚  本 相沢友子

あらすじ  国枝専務(田山涼成)は、村越(黒沢年雄)に、「それは、この楓書
房からから小説を出すってことでしょうか?」と念を押す。「一つお
願いがあります。担当は谷町さんでお願いしたい。」驚く瑞穂(松た
か子)に、社長の直之(葛山信吾)は「勿論です。谷町は山崎さんと一
緒に本を作りたがっています。」「よろしくお願いします。」と瑞穂
は村越に頭を下げる。


 不破圭二朗事務所の外にはたくさんの報道陣。事務所では、マネー
ジャー(西牟田恵)は、ハチ(坂口憲二)達に今回の汚職疑惑を説明する。
不破の従弟に名前を貸してほしいといわれただけで、融資などにはか
かわっていない。と。しかし、反対するハチ達に、「まずは謝罪すべ
きだと思うの。不破(西村雅彦)に致命傷だけは負わせたくないの。」


 瑞穂は嬉しそうにマンションへ帰って来て、来ていた手紙の山から
「谷町瑞穂どの」と書かれたおばあちゃんからの手紙を見つける。

 ハチが帰って来て、瑞穂が声をかけると、「起きてたんだ?不破さ
んが面倒なことに巻きこまれてさぁ。しばらく帰って来られないかも
しれない。俺は大丈夫だから。 ところで、昨日何か言いかけてたじ
ゃないか?」「いいの。いいの。ハチが落ち着いてからで」怪訝な顔
をするハチを瑞穂は笑顔で送り出す。


 村越書店へ雑誌を見ながら瑞穂はやって来る。「こんにちは。店ば
んをさせてもらいにやって来ました。」いつもはレジ前に座っている
村越が今日はいない。「村越さぁ〜ん 執筆中失礼しまぁ〜す」と声
をかけながら2階へ上がって行くと、暗い部屋の中で、村越は考え事
をしていた。「書いてねぇ」瑞穂はつぶやく。


 「どこもいいたい邦題ね」数々の雑誌を手にマネージャーは言う。
「前々から動きはあったのよ。格好の機会を与えてしまったわ」そこ
へ、"グッと!ニュース"の林プロデューサー(神保悟志)がやって来
た、椅子から立ち上がり、ハチとマネージャーは頭を下げる。林プロ
デューサーは「とりあえずの対応策ですが、不破さんには2週間ほど
お休みしていただいて、代役を立てておこうと思います。不破さんが
悪いわけじゃありませんから。」と林プロデューサーは、不破をかば
う。「ありがとうございます」深々とハチとマネージャーは頭を下げ
る。

 事務所の屋上でハチは央子(長谷川京子)に「なんとか大事になりそ
うにすみそうだ。だから心配しないで。」「森永さん。がんばって下
さい。」「ありがとう。また連絡するから。」央子は心配そうに森永
を見送る。


 瑞穂が、楓書房の事務所に入って来ると、小走りで専務が寄って来
た。「谷町さん!いかかですか?調子の方は。」「最近肩が痛くて…」
「君じゃなくて。作家にやる気をおこさせるのが、編集者の仕事です
よ。村越書店へ行って下さい。お願いしますよ。」専務は帰って来た
瑞穂を楓書房から押し出す。

 村越書店へ行くも、村越は一向に書く様子を見せない。2階から降
りてきた村越に「どこ行くんですか?」「散歩だ。」村越は書店から
出て行く。
 散歩について来た瑞穂は「どんなの書くんですか?今度は。良かっ
たらさわりだけでも聞かせてくれませんか?」何も言わない村越へ瑞
穂は「そっか、いつもこうやってネタ探しとかしているんですか?こ
ういうときって編集者とかって何をするんですかねぇ。もっと喋った
方がいいですか?って言っても私一人で喋ってますよね…」
 子供たちがサッカーをしている公園のベンチに村越は腰掛ける。ベ
ンチに書かれた落書きを瑞穂がみつけ「落書きだぁ。子供の時こうい
うところに書きましたよね。…」


 歯科医院からの帰り道、央子とめぐみ(滝沢沙織)は、店頭に売ら
れている不破のゴシップ記事を見つける。央ちゃん央ちゃん「"事情
聴取"ってやばくない?」

 村越書店へ帰って来た瑞穂にハチから電話が。「ああ瑞穂?今、仕
事中だった?さっき央子さんから電話があった。悪いけど、俺早く帰
れそうにないから、瑞穂先に帰ってくれないかな?ダメだったらいい
けど…」「ねぇなんかあったの?」

 瑞穂は、村越書店から帰って来て、やってきた央子と話をする。
「すいません。家まで押しかけてしまって。」「気にしないで。」
「森永さんには、忙しくて会えないと思ってたんで…家にいると、不
破さんのことばっかり考えてたんですよ。心配で心配で、一人でいた
ら自分の気持ちに自信がもてなくなってたんですよ。だから森永さん
…」「ちょっとまってじゃあ・・」そこへ孝平(瑛太)と知華(平山 
綾)が帰って来る。
 「あーー央子さん、心配して来たんだあ〜」「兄貴大変なんだ。不
破さんコスモスウォーターシステムにからんでたんで…」央子の気持
ちを察した瑞穂は孝平に「央子さん、ご飯まだなんだ。」「じゃあ一
緒に食べようよ。」瑞穂は孝平をキッチンへ追いやる。

 食後瑞穂の部屋で、「ハチまだかなぁ。央子さん、寝といた方がい
いんじゃない?明日仕事でしょ?」「瑞穂さんこそお休みになった方
がいいんじゃないですか?」「私は平気、適当に寝るから。 央子さ
ん、ハチは央子さんのことすごく大切に思ってるよ。だから央子さん
もハチのこと大切にしてね。」「私、森永さんといると落ち着くんで
す。元気になれるんです。森永さんとなら、不破さんのこと忘れられ
る気がするんです。」「…そう、早く帰って来といいね。」

 物音がして瑞穂が目を覚ますと、ハチが帰って来ていた。央子は起
きていて、ハチに、「私、私は…」「大丈夫ですよ。不破さんはこん
なことで動じたりはしない。大丈夫。」「そばにいて下さい。」ハチ
の胸にすがりつく央子をハチはしっかり抱きとめる。その様子をソフ
ァで寝ていた瑞穂は複雑な気持ちで見守る。


 翌日村越書店へやって来た瑞穂は公園で「昨日はすいませんでした。
あわただしく帰っちゃって…」と村越にカレーパンを渡す。「午前中
には売り切れてしまうカレーパンなんです。前うちの同居人がそのカ
レーパンを私が食べちゃったら怒っちゃって・・男のくせにみみっち
ぃっていうの、、」とハチとのエピソードをカレーパンを食べながら
話す。「男と暮しているのか?」突然村越に問われた瑞穂は、「いえ
違うんです。男と暮してはいるんですけど、ただの幼なじみです。い
まラブラブな彼女がいるんですけど、、、私と同居しているのがおか
しいんですけど、、、先立つものがないっていうのか。。。つまり好
きなんですけどね。私は。」


 ハチは林プロデューサーにくってかかる。「"グッとニュース"は不
破さんが10年以上背負って来た看板なんですよ。酷いですよ。今ま
で散々祭り上げておいて、たった一回間違っただけで、手のひら返し
たように見捨てるなんて、、」不破の降板を申し渡された、マネージ
ャーも、「それがこの世界よ。トップにたつ人間がおちるのに、一回
のミス以上なものは必要ないわ。」

 不破の屋敷にハチが尋ねて来る。「別荘に引っ込むことにしたよ。
東京でやることないしなぁ。それに女房とも正式に離婚したんだ。い
ざとなったら冷たいもんだよ家族なんて、、、」自嘲気味に不破は
「まぁ自業自得なんだけどな。」「じゃあ俺、不破さんが戻って来る
までに、復活企画練っておきますよ。ふとぼりがさめるまで、別荘に
いて下さい。」「俺は戻らない。引退することにしたよ。俺の変わり
ならいくらでもいるからな。」反対するハチに、「仕事あるんだろ。
帰っていいぞ。一人になりたいんだ。…森永。おまえはここで終わる
んじゃないぞ。」


 「おはようございます。」瑞穂は事務所に専務がいないことを確か
めて、社長室兼文藝部に入って来る。直之が「瑞穂ちゃん」「おはよ
うございます」と言い入ると瑞穂の椅子に専務が座っていた。「おは
ようございます。谷町さん。丁度良かった。山崎先生の執筆状態を伺
いに来ました。まだ書き始めてないなんて・・」専務は村越が執筆に
入ってないことを知ると「私が行ってきます。山崎さんに事情を説明
してきます。」と文藝部から出て行こうとするのを、瑞穂が留める。
「待って下さい。担当は私です。責任を持って役目を果たしますから、
ご心配なさらないで下さい。」


 「軽井沢の別荘ですか?」不破のことを心配する央子にハチは電話
で事情を説明する。「良い休養になるんじゃないかな?」「ご家族も
一緒ですものね、、、」「そうだね」「森永さんも体を壊さないよう
に気をつけて下さいね。」「ありがとう。」「じゃあ。」


 村越書店へ瑞穂はやって来ると、村越が2階から降りて来て、瑞穂
を散歩に誘う。「早く書いてほしくって内心焦ってるんじゃないのか
?」 「はい。 いえ、書きたくなるまでいつまでも待ちますから。」
「あんたは前言ったよな、未来が見えないのは暗闇じゃない。眩しす
ぎて目がくらんで見えるだけだって。今もそう信じているのか?」
「はい信じています。」
 「村越さんお腹空いてません?今日はホットドックにしましょうよ
?私買って来ますから、先に行ってて下さい。先生。」

 村越がいつも座っているベンチの隣りに小さな子供が絵本を読んで
座っている。「本が好きなのか?」「うん大好き」「大きくなったら
何になりたい?」「サッカー選手。へたくそだけど。」「おじさんは
?おじさんは何になりたいの?」
 瑞穂がホットドックを持って村越のそばへやって来る。
 「ねえ何になりたいの〜?」「うん。小説家かなぁ」「小説家って
?」「本を書く人だよ。」「ふ〜んそれって面白いの?」「うん。面
白いね。」「ふ〜ん」子供は母親に呼ばれて、帰って行く。

 「サッカー選手になりたいんだって・・」「どうですかねぇ〜」
「なれるよ。未来は眩しいものだからなぁ…」
 突然村越が、「小説は完成した。あとは原稿用紙に書くだけだ。」


 楓書房に飛びこんで帰って来た瑞穂は「山崎翔さんが執筆に入りま
した。「そうですか」専務は声をあげて大喜び。


 央子たちが歯科医院へ帰って来ると、報道陣が「不破圭二朗会って
ないですか?最近奥さんにも捨てられたみたいだから…」央子は驚く。


 マンションに瑞穂がいるとハチから電話が、、「瑞穂、央子さんそ
っちへ行ってない?」「央子さん来てないよ」「携帯にメッセージ残
したんだけど折り返しないんだ」「なんかあったの?」「瑞穂悪いけ
ど、央子さんの家行ってほしいんだ。家からだとタクシーで20分く
らいだから、、、」
 瑞穂が央子の家までやって来ると、スーツケースを持った央子がタ
クシーに乗るところだった。瑞穂が声をかけると、「不破さん、こう
いうときに一人でいるんです。だれかが支えてあげないと。」「じゃ
あハチはどうなるの?」そこへ「央子さん!」とハチがやって来た。
 「央子さん・・」「ハチ…」央子は「ごめんなさい」とだけ言い、
タクシーへ乗って行ってしまう。
 「なんで止めてくれなかったんだよー」「ごめん…」「ごめん…」


 マンションへ帰って来た瑞穂は、ハチの部屋へコーヒーを持って行
く。「ここ置いておくね。」「俺、やっぱり行って来る、不破さんの
とこに。別荘にさ、央子さんと、話さないと。」「やめなよ。もうや
めなよ。行ってもどうにもならないよ。ハチが傷つくだけだよ、央子
ちゃんは、不破圭二朗のことがまだ好きなんだよ。」「わかってるよ
そんなこと。」ハチは瑞穂に怒鳴る。「わかってるけど、俺、一生懸
命やったんだ、なんでこうなるんだよ、せっかくさぁ自分からがんば
ったのに、、それで結果がこうかぁ、、なんでだよ、こんなんだった
ら、何もしない方がましだよ、やっぱり最初からあきらめてるべきだ
ったんだ、、」「そんな悲しいこと言わないでよ」「だって…、、、
つらいもん、苦しくて、死んじゃいそうだよ、、俺弱虫だから…あぁ
ぁあぁぁ」ハチは泣き崩れる。思わず瑞穂はハチを抱き締め、「私が
いるよ。私がハチのそばにずっといるから…」

 ハチは、抱き締める瑞穂の手をほどき、「俺、行かないと。」瑞穂
はハチに背を向けて「ハチ!がんばれー!ハチ」と応援する。ハチは
瑞穂の背中に肯いて家を出て行く。

 瑞穂は、ハチが出て行った部屋で、泣き崩れる…

 ハチはタクシーの中で央子にもらったマフラーを握り締める。


寸  評 急展開です。不破圭二郎が引退してしまい、央子は不破の元へ・・
瑞穂はハチに告白もどきのことを言い、山崎翔は小説を執筆はじめま
した。山崎翔の小説の内容が気になりますが、きっとそれには触れな
いんでしょうね。


執 筆 者 田村(tamura_d@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 早いもので残すところ後2回となりました。4月からのドラマで、佐々木倫
子さんが書かれた「動物のお医者さん」が、始まります。私はこの「動物のお
医者さん」は残念ながら全部は読んだことありません。しかし、静かに面白い
と思います。ハムテル(主人公:公輝)役が、吉沢悠くんです。どっかで観た
顔だなぁと思ってたら、「アルジャーノンに花束を…」の晴彦役の人(菅野美
穂の恋人役)ですね。(田村)

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発行元:ドラマ研究会
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