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タイトル:Daily Drama Express (2003/02/20) 美女か野獣(7)  2003/03/06


===================================================== 発行部数    5 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/02/20 (Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 美女か野獣
局  名 フジ系
放映日時 木曜22時
キャスト 鷹宮真(松嶋菜々子)
     永瀬洋海(福山雅治)
     久瀬光彦(渡辺いっけい)
     戸渡千太郎(八嶋智人)
     古袋博(佐々木蔵之介)
 白井雪乃(白石美帆)
 山本タケシ(永井大)
 カッチン(パパイヤ鈴木)
 秋山富士子(深浦加奈子)
 桜木恭一郎(児玉清)
脚  本 吉田智子

あらすじ  鷹宮真(松嶋菜々子)が母校の松泉女学館で講演する。そのあと
構内を楠本春子(草笛光子)学長と散策し、卒業以来何も変わらない、
と感想を言う。だが、学長は少子化で学校経営は大変。もっと世間に
学校教育について関心を持って欲しい、と嘆く。

 久瀬光彦(渡辺いっけい)が少女を報道局の前の廊下で待たせる。
その子は久瀬の娘の千尋(碇由貴子)。

 そこに真が来る。久瀬は妻の美枝子(渡辺典子)が教育熱心で、千
尋に高望みの松泉女学館に進学させようとしていると説明する。松泉
女学館は真の母校。午後、松泉女学館の学校見学があるのだが、美枝
子が風邪で寝込んでしまったので久瀬が連れて行くことになったと説
明する。そして真に、真が学長に話をしてくれたら有利になることは
ないかとそっと聞くが、「まりません!」と真はビシッと一言。

 久瀬は取材に出かけなければならなくなり、永瀬洋海(福山雅治)
に千尋の世話を頼む。

 永瀬は千尋を連れてバラエティの楽屋に行くが、千尋は好きな番組
は、『N響アワー』と答える。夢は東大に入ること、漫画も読まない、
と。

 久瀬は取材ついでに議員に松泉女学館の事務局長を紹介して貰う。

 永瀬は久瀬親子について松泉女学館に行く。久瀬は千尋を永瀬に預
けると、自分は手土産を持って事務局長に会いに行く。

 永瀬は女子高生達を見て、ボーっとしている。「どうしたの?」と
千尋。「昔好きな奴がここに通っていて」と永瀬。「どうしたの?」
「振られちゃった。千尋ちゃんは好きな奴、いるの?」千尋は否定す
るが、「いるんだ」と永瀬。そして恋のおまじないを教えるが、千尋
は「興味ない」と言う。

 戻ってきた久瀬は元気がない。そして、「お前、お金ある?」と聞
く。「ないですよ」と永瀬。「寄付金払えば入れてくれるって」「寄
付金は入ってから払うもんでしょ」「払えば入れてくれるって」「い
くら?」「1000万」「それって、裏口じゃないですか」「そうともね」
「それじゃ、まじめにやってる人が馬鹿みたいじゃないですか!オレ
だって1年浪人したんですよ。青春の貴重な1年を」と永瀬は憤る。

 久瀬は永瀬を強引に家に連れて行く。

 久瀬から話を聞いた美枝子は、1000万払うという。永瀬はびっくり。

 実は美枝子はいいところのお嬢さんだったが、周囲の猛反対を押し
切って久瀬と学生結婚した。久瀬は将来は官僚になると大見得を切っ
て試験に臨んだが落ち、JBCに入社しても相変わらず記者止まり。そ
こで美枝子はプライドを取り戻すために娘の千尋に賭けている。

 久瀬はみんなにお金を貸してくれと頼みまくる。

 永瀬は真に裏口入学はニュースになるか聞く。真は裏口入学は保護
者と学校の両方の利益になるから普通表に出ないと答え、「どこの学
校?」と聞く。「松泉」と永瀬。「松泉100年の歴史で、そんなこ
とはないわ」と真は言うと去ろうとする。

 「あれ、それだけ?いつもなら『おもしろそうね。もっと調べてみ
ない?』って言うのに。自分の母校だから?」と永瀬がつっこむ。
「話なさい」と真も覚悟を決める。「事務局長が事件性の親に、ふっ
かけてるらしいですよ。聞いた話なんで詳しくは知りませんがね。母
校のためにも明らかにした方がいいんじゃないですか?」

 真と永瀬は松泉女学館の学長に会いに行く。だが学長は、校則は
『清く正しく誇り高い人物を育てること』と言い、事務局長には全幅
の信頼を寄せていると裏口入学の疑惑を否定。真は取材だからと断り、
学長室を出ようとして校舎の模型に気づく。100周年事業で新校舎
を建てるのだという。「裏口はないわよ。表口だけ」と学長は冗談を
言う。それでも学長は裏口入学についての調査を約束する。

 永瀬は松泉女学館の関係者に電話取材する。残業する永瀬に久瀬か
ら電話。今日寄付金のことで夫婦げんかをしていたら、千尋が家を出
てしまったという。「わかりません」と言って電話を切った永瀬が振
り向くと、千尋が立っている。

 永瀬は千尋をファミレスに連れて行く。家に電話するように言って
も千尋は頑なに拒む。

 永瀬は千尋を真の部屋へ連れて行く。そして、真の部屋へ上がり、
その広さにびっくりする。でも、真に千尋の家での原因は久瀬夫婦の
喧嘩としか言わない。

 突然千尋が腹痛を訴える。医者に往診を頼むと、ストレス性のもの
だという。

 真は久瀬に電話する。すぐに迎えに行くという久瀬に、今晩はこの
まま寝かせておくと真。久瀬は明朝一番で迎えに行くという。

 真はこんな小さくてもストレスが貯まるなんて、と嘆く。永瀬が真
はどうだったか聞くと、父親を尊敬していたし、勉強が好きだったか
ら、ストレスも無かった。松泉女学館の時は勉強の他に、テニス、乗
馬、バイオリンも習っていたと答える。

 永瀬が真に初めて会ったのは、スキーに向かう真たちの車がチェー
ンが付けられず立ち往生していた時だった。真の車は女の子ばかりで、
チェーンも付けられないのに、スキーに来ていた。永瀬は真のかわい
さにまいってしまった。

 起きてきた千尋は、好きな音楽は浜崎あゆみ。好きな番組はバラエ
ティー。好きな雑誌は漫画。夢はアイス山盛りのパフェをお腹いっぱ
い食べること、と言い出す。「めちゃくちゃ普通の女の子じゃん。ロ
ボットかと思ったよ」と永瀬。「ロボットだよ。みんな、ああしろ、
こうしろって言うだけで。わたし、みんなと離れたくない」と千尋。

 真にもう帰るように言われた永瀬は真に、裏口入学の話をしてくれ
たのは久瀬だと打ち明ける。

 真が千尋を寝かしつけていると、千尋は真に永瀬が好きなんでしょ
う、と言う。真はやんわり否定し、松泉女学館に行きたくないのなら、
久瀬にはっきりと言うように言い、自分の道は自分で切り開くようア
ドバイスする。

 朝、久瀬と永瀬が千尋を迎えに来る。4人で歩いている時、「思い
は口で言わなきゃ、伝わらない」と真は千尋に言う。千尋は松泉女学
館に行きたくないし、勉強も好きじゃない。好きな人と別れたくない、
と一気に言う。お母さんの言うように、松泉に行けば、いい人と結婚
出来るかもしれないと久瀬が言っても、そんなこと望んでいないと千
尋は断る。

 久瀬が真に打ち明ける。校舎の新築が決定した頃から急激に寄付金
が高くなっている。大規模且つ組織的な裏口入学斡旋があるのでは?
と永瀬が言う。「それだけじゃ、ニュースにならないわ」と真。保護
者も学校も認めるわけがない.....

 真は1人で楠本学長に会いに行く。「来ると思ったわ」と学長。
「松泉は裏口入学を行ってますね。事実であれば、今日、わたしの手
で報道しようと思います」「その霧吹きを取ってくださる....?わた
しがそんなこと、すると思う?」「わたしを講師として呼んだり、番
組に出て学力低下を訴えたのも、テレビを利用するためだったんです
ね」「今は環境が変わったの。昔のようには経営していられないわ。
裏口入学は犯罪にはならないこと、知ってるでしょ。スキャンダルに
なるだけだわ。母校のスキャンダルをばらしたいの?あなただって、
視聴率のためなら、何でもしているんでしょ」「わたしがここで学ん
だことは傷つきません。そしてわたしは守るべきボーダーラインを持
っています」

 学長は真が高二の学園祭の時、隣の男子校の生徒に囲まれてオロオ
ロしていた話をしてから、会見の準備ができているか聞く。

 真はトップニュースを松泉女学館の裏口入学に差し替えさせる。永
瀬がスタッフに指示する。

 松泉女学館学長の独占会見。学長は裏口入学を認め、学長を退くと
表明。保護者、生徒、卒業生他に謝罪する。

 会見後の学長を真が呼び止める。学長は「これでおわったの」と言
って去っていく。

 視聴者の反応はよかった。

 でも、そこに美枝子が千尋を連れて乗り込んできて、「子供の将来、
つぶした!」と怒る。親のやるべきことは子供を管理すること。裏口
でもなんでも入ればいいと言う。自分も親の言うとおりの人と結婚す
ればよかった、とも言う。

 「本当にそう思ったのか?千尋は松泉に行きたくないんだ。本当は
浜崎あゆみが好きなんだ。学校の友達が好きなんだ。でも、それでも
文句を言わずに勉強していたのはなんだと思う?お前が好きだからだ。
オレたちが好きだからだ。オレたちを喜ばせたいからだ。親なら気付
よ!!オレも今日から好きなことするぞ!千尋にも好きなことさせる
んだよ!」と久瀬は怒鳴る。そして、ファミレスにパフェを食べに行
こうと言い、ボーっとしている美枝子にも、3人で食べに行くんだ。
腹壊してもいいんだ、と言う。

 カッチン(パパイヤ鈴木)があゆのサイン入りCDを持ってきて真
に渡す。真はそれを千尋にあげる。「鷹宮さん、思いは言葉にしない
と、伝わらないよ。いいかげん、気づかなくちゃ」と言う。

 カッチンは、真に踏まれたい!ともだえているところに永瀬があら
われ、報道センターからつまみ出せ!と言う。


寸  評  真と永瀬の過去がだんだん明らかになると同時に、真の永瀬への、
本人は気づいていない思いも明らかになってきましたね。
 真は、仕事はできるが、恋に関しては、小学生以下、ということで
しょうか?

 ところで、私立学校の裏口入学は、本当に犯罪にならないのでしょ
うか?自主財源のみで運営していれば、どういう生徒を入学させても
自由と言えますが、現在の私立学校のほとんどは、公立の学校にかか
る経費に近いぐらいの額の助成金を貰っていると言われています。そ
うだとしたら、学校が恣意的に入学する生徒を選択することは許され
ず、公表している一定の基準に従って選抜する義務があるのではない
でしょうか?

 編集子の世代は第二次ベビーブームで、同年齢の人口が大変多く、
受験戦争と呼ばれていました。少子化の叫ばれている昨今、受験戦線
はどうなのでしょう?偏差値の低い学校は経営難だけど、高い学校は
相変わらず激しい受験戦争なのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 真に因んで視聴率ネタ。
 新聞によると、先週の週間視聴率トップは「GOOD LUCK」。
 トップ30が載っているのですがそこにある連続ドラマは、「渡る世間は鬼ば
かり」、「まんてん」だけ。
 逆に、連続ドラマの視聴率最低を更新してしまったのが「メッセージ」。そ
のために、全10話の予定が8話に短縮されてしまうそうです。
 内容自体が取り立てて悪いわけでもないのですが、視聴者を惹き付ける何か
が足らない、というのを見ていて感じました。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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