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===================================================== 発行部数 9 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2003/02/27 (Thr) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.木曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 木曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 年下の男 局 名 TBS系 放映日時 木曜22時 キャスト 山口千華子(稲森いずみ) 伊崎駿(高橋克典) 北村亜沙美(星野真里) 辻謙吾(賀集利樹) 山口卓(山崎裕太) 玉井梓(麻生祐未) 山口花枝(風吹ジュン) 脚 本 内舘牧子 あらすじ 「2人がこういうつきあいをしていたこと、わたしも弟の卓も前 から知っていました」と山口千華子(稲森いずみ)。 そこに辻謙吾(賀集利樹)が「千華子ー、やめろ!」と飛んでくる。 千華子の弟・卓(山崎裕太)から、代わりに京都に行ってくれと頼ま れたと謙吾。 「父は家族のことだけを考えて50を越えました。とてもわたしも 弟も父には言えません。この人に伝えてください。わたしが告白した 人は伊崎駿だって。手も握らずに断ってやったって。その女はどうし ようと構いません。でも、家族のために生きている父のために別れて ください」と千華子。「君にそう言われるいわれはない」と伊崎駿 (高橋克典)。「あなたは人妻に手を出したんですよ!」「オレを切 るのも、殺すのも、社会的制裁を加えるのも、まずはこの人の夫だ」 「やめてー!主人には言わないで!!」と母・花枝(風吹ジュン)が 叫ぶ。そして泣け叫び、千華子に詫び、「帰る」、「別れる」と叫び、 身もだえる。 四人は湯豆腐のナベを囲んで座敷に座っている。 「お父さんに言わないでって泣くぐらいなら、やらなきゃいいのよ。 嘘に嘘を重ねてお父さんに食べさせて貰ってたのよね」と千華子。 「だから、あなたの相手が駿と知らなくて」と花枝。 「知ってたってあなたでなく、お母さんを選びましたよ。好きにな ったら、60でも15でもいい。そういうものでしょ」と伊崎は千華 子を諭す。 ナベでは豆腐が煮立っている。 「千華子にも卓にも悪かった。別れる。二度と会わないから、お父 さんには言わないで」と花枝。「全部、ぶちまけたいわ。でも、今ま で必死で生きてきたお父さんを悲しませたくない。あたな、情けない 男ね。愛だの恋だの言う前に、やるべきことがあるでしょ」と千華子。 「人は死に向かって進んでいます。年を取って、邪魔にされることも わかってます。それでも人から必要とされたいというのが、仕事であ り、恋です。ボクは同じ重さだと思ってます」と伊崎。 −−わたし自身が、仕事でも恋でも、必要とされるものを求めてい たではないか。 と千華子は自問する。 「それでも、人の妻を.....ご主人には、謝りたい」と伊崎。「主 人には、言わないで!」と花枝。「大丈夫だよ。花枝の困るようなこ とはしないから.....最初は、弾みでした。でも、今では花枝を失う ことは背骨を失った気がします」と伊崎。「父も同じです。盗んだも のは、返してください。わたしに命令されるようなことじゃないでし ょうが」と千華子。 帰るという花枝に伊崎は泊まっていくように言う。 千華子も泊まると言い、電話を掛けると言って部屋を出て行く。千 華子を謙吾が追い、父親の知り合いのホテルに電話するという。 2人残された伊崎と花枝。花枝は、「帰る」と繰り返しながら、伊 崎の膝の上に上体を傾けていった。その様子をふすまの陰から千華子 が見ていた。 「オレは別れたくない。花枝の一番いいようにする。別れたいなら 別れる。夫に会ってくれと言うなら会います。花枝は何も心配しなく ていい」と伊崎。「別れる」と花枝。 そこに千華子が入ってきて、ホテル予約出来たという。花枝は一緒 に泊まろう、と言ったが、千華子は「どうぞ伊崎さんと最後の夜をお 楽しみください」と答える。謙吾が母娘で話し合った方がいいと勧め るが無視する。 −−わたしは結局、母と泊まらされた。でも、母と顔を合わせたく なかった。 花枝はホテル、千華子は夜の京の街を歩く。 −−わたしは、朝まで時間を潰す気だった。 ため息をつく伊崎に謙吾がお茶を入れる。「君に迷惑かけちゃった ね」と伊崎。「渋い旅館ですね。おばさんと一緒に泊まる予定だった んですね」と謙吾。「彼女は最初から日帰りの予定だった。念のため 押さえて於いただけだ」「こっちに2人を泊まらせれば落ち着いて話 せたのに」「オレとお母さんが泊まるよていだったんだ。酷だろ」 「オレ、今日初めて、卓の母ちゃん、かわいいと思ったよ。オレの 守備範囲じゃないけど。盗まれた母ちゃんも父ちゃんも悪いって言え ばよかったのに」と謙吾。「でもな、泥棒だって、よくそうやって居 直るんだよ」と伊崎。「勝てねー」と謙吾。 謙吾が千華子を呼ぶ。「おばさんと話さないのかよ」と謙吾。「話 すことなんてなんもん」と千華子。「今までずっと1人でブラブラし てたのかよ」「あの人が寝た頃、戻るわ」「オレが電話しなけりゃ、 一晩中歩いてたのかよ。電話しろよ」「そうだね」「オレなんてどう でもいいのかよ」「違う、違う、パニックで」 −−謙吾は美しい青年である。でも、久しぶりに伊崎を見た後では 子供に見えた。 玉井梓(麻生祐未)は伊崎の家で、岡崎次郎(高橋昌也)に手料理 を振る舞う。岡崎は梓が伊崎を好きで、自分を味方に付けたいのでし ょ、と言う。「確かにそれもあります。でも、よたしの方こそ、次郎 さんに助けられていることもあるんです。わたし、いつも独りぼっち ですから。歳ですら、会社では邪魔者扱いされ、一人暮らしのアパー トで1人食事を食べる。次郎さんに必要とされてうれしいんです。伊 崎さんに取り入りたいばかりではないんです。あたしと次郎さん、同 じ悩みを抱えているんです」と梓。「独りぼっちになりたくないねぇ」 と岡崎。 千華子は花枝の眠っている部屋に入る。 −−何もかもがどうでもいいことに思えた。小さく丸まっている母 はどういう思いで歳をとってきたのだろう。 千華子が眠りから覚めると、花枝のベッドは空だった。 「帰ります。本当に申し訳ないことをしました。勝手ながらお父さ んには言わないでください。二度と伊崎さんとは会いません。母」と 書き置き。小野小町の老いた姿の絵の裏に。 伊崎は小野小町の墓の前で、「昨日は失礼しました」と言い、それ から老いた小野小町がこの場所で命を終えたことを説明し、「いい顔 している。十分に生ききった顔だ」と銅像を評価する。 花枝が帰宅する。「急に泊まってごめんね」と謝るが、千華子が電 話をくれた、と夫・勇一郎(平田満)。千華子は友達に会いに行った と言う。 花枝は家が一番いいと言い、パートをやめるという。いくらにもな らないパートより、家のことをやると。「一泊したぐらいで、ずいぶ ん気づくんだな」と勇一郎。そして何が食べたい?と聞かれて、「湯 豆腐」と答える。「もっと手の込んだものでも」と花枝。「年取った せいかな」と勇一郎。 北村亜沙美(星野真里)が飛んでくる。「渡月橋で会いたいって女、 珍しいよな」と謙吾。「二年前、修学旅行に来てよかったから」と亜 沙美。謙吾は修学旅行から20年もしないと、男として一人前じゃな いかな、と思う。 亜沙美は千華子を気にするが、謙吾は卓に頼まれて庭の写真を撮り に来ただけで、千華子とは別れる。年上の女とはきつい。男でないよ うな気がする、と言う。 −−母はあの胸に抱かれ、あの唇に触れた。もしわたしに嫌悪とい う拠り所がなければ、わたしは気がふれたかもしれない。 千華子は謙吾にお礼の電話を掛ける。それを聞いてしまった亜沙美 は、「嘘つき」とすねる。 亜沙美が千華子に挨拶する。そして千華子の傍らの伊崎に会ったこ とがあると挨拶する。伊崎はかわいい女の子は忘れない、と答える。 −−母のことより、若い亜沙美を見る伊崎の目に嫉妬している自分 がいる..... 亜沙美は三島文学が好きだと言い、伊崎と話が合う。伊崎は「これ で」と立ち去る。 千華子は帰るという。謙吾と亜沙美は一泊するという。謙吾は帰っ たら卓に話すよう、千華子に言う。 2人だけになると亜沙美が急に「泊まらない。帰る」と言い出す。 千華子が好きな謙吾と泊まるほど安っぽくない、と。亜沙美は卓にふ られて独りぼっちになりたくないだけだ、と謙吾は反論。千華子も伊 崎に振られたから近寄ってきただけ。亜沙美は女好きな男は安っぽく 見られると言う。健吾は伊崎の言葉をそのまま使って、仕事も恋も大 事だという。亜沙美は仕事だけの卓も恋だけの健吾も十分じゃない。 でも、千華子の代役はいやだと言う。 山口家では4人で湯豆腐の鍋を囲んで妙にみんなで黙っている。 帰宅してすべてを話した伊崎に岡崎が「別れるんだろ!」と詰め寄 る。そして駆け落ちを心配する。伊崎は花枝と結婚する気はないと答 える。なら、心中か?と岡崎。「次郎さんに育ててもらったこの命、 粗末にはしませんよ」 千華子は梓に、京都で伊崎と花枝に別れるように言ったし、勇一郎 にも知らせていないが、二人が別れるかわからないと言う。 −−梓が伊崎との結婚を狙って、次郎さんに取り入っていることな ど、夢にも思わなかった。 会社でも岡崎は伊崎の心配をし続けている。そして、度々よろける。 伊崎が戻ってくる。やっと岡崎はホッとする。 伊崎が家でのんびりすることを勧めると、岡崎は家に閉じこめて逃 げるのでは?と心配する。そして、会社にいると頑なに主張する。 ギンザ弁当に伊崎が買いに来る。千華子との関係は少しずつ修復し ていく、と花枝。そして、パートも辞める。ここで伊崎に会うと自信 ないから、と言う。そして自分のようなおばさんでも頑張っていれば いいことがあると教えてくれてありがとう、と言う。 岡崎が梓を会社に訪ね、伊崎と結婚して欲しい。そのためなら、何 でもする、と言う。伊崎に花枝と駆け落ちされたら自分は捨てられる .....と。梓は喜ぶ。そして、「別れさせる方法があります」と言う。 健吾の部屋に亜沙美が入ってくる。「何か作ろうか?」と亜沙美。 「手も握ってない女にそういうことされたくない」と健吾。「京都で 泊まっちゃえばよかった」「千華子と泊まったと思ってんだろ」「こ うして二人でいてもなんか寂しいね」 そして自分で服を脱ぐ。 そこに食材を持った千華子が入ってくる。健吾は慌てて亜沙美の体 を抱き寄せ、千華子は、「鍵を返しに来ただけ」と言って出ていく。 「健吾の心臓、正直だね。千華子姉ちゃん来たら速くなった」と亜 沙美。「オレ、亜沙美のこと、好きだよ。でも、やめろ。もっと寂し くなる」と健吾。「健吾の心臓、あたしだと速くないもんね」 山口家の居間。 −−四人揃っているのに寒々しい空気が流れていた。 そこに岡崎が訪ねてくる。 花枝は、「伊崎さんにはいつもお弁当買っていただいて」ととって 付けたように挨拶する。 だが岡崎は花枝に、伊崎と別れてくれと言って土下座する。伊崎と の仲を裂かないでくれ、と。そして、伊崎も呼んであると言う。 伊崎が来る。 卓が勇一郎のために隠していたと言うが、「オレ、きっと一番最初 に知ってたよ。この男とのこと。オレがこの家、出ていくよ。住所決 まったら知らせる」と勇一郎。「ご主人が出て行かれるいわれはあり ません。花枝さんのこと、オレ、引き受けます」と伊崎。 寸 評 今回はついに花枝が千華子と伊崎のことを知って.....というシ ョックで始まりましたが、まさか終わりで、勇一郎と伊崎が直接対決 するとは.....そこまで予想していませんでした。 思うのですが、伊崎は花枝のことを一番に考えると言いながら、自 分の主張を遠そうとしているだけではないですか?また、岡崎も、自 分が伊崎にべったりくっついていたために、伊崎の最初の結婚がだめ になったと知っているのに、また、自分がくっついているために画策 しようとしている。 梓は上手く画策したつもりが、結局、伊崎と花枝をよりくっつけて しまいました。なんとなく、小娘が画策しても所詮.....と言いたい 気分にさせられてしまいます。そんなにしてまで、結婚したい?そん なに伊崎には魅力がある?と問いたくなってしまったのですが。 ところで、今回の冒頭のシーンでも流れていましたが、困った場面 とかで流れるあのイタリア民謡というか、木曽節というか.....に聞 こえるBGMは、何でしょう!? 執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 今日(3月6日)は東京地方は夕刻から雪との予報です。去年から今年に掛 けて、東京は雪が降ることが多いです。さすがに積もる回数はそうなくても、 夕方気づくと雨が固い、という時もあります。 でも、桜の開花は例年より早めで、東京地方は3月26日との予報。去年ほ ど早くはありませんが、寒い、寒いと思っていても結構暖かい日もあるという ことでしょうか?(鈴木) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |