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28.「マルコポーロ」廃刊事件 (その8) お話しして居る通り、私は、199 5年、文芸春秋社の月刊誌「マルコ ポーロ」に「戦後世界史最大のタブ ー・ナチ『ガス室』はなかった」と 言う記事を発表しました。そして、 それに対して、イスラエル大使館と アメリカのシオニスト団体が強硬に 抗議等を行なった後、文芸春秋社は、 「マルコポーロ」を廃刊にしました が、「マルコポーロ」にこの記事を 書いた当時、私は、今、皆さんにお 話しした事実の全てを知って居た訳 ではありませんでした。又、この記 事(「ナチ『ガス室』はなかった」) の中で、私は、議論の細部において、 例えばチクロンBの物性や毒性等に ついて、間違った事も書いて居ます。 ですから、先ずは、そうした当時の 自分の不勉強や細部の間違いについ て、反省して居る事をここで明言し ておきます。−−そうした、当時の 私の不勉強や細部における間違いに ついては、事件から2年後に出版し た私の本(「アウシュウィッツ『ガ ス室』の真実」日新報道・1997 年)をお読み下さい。−−もちろん、 「ナチのガス室」が虚構であると言 う確信には、当時も今も変わりは有 りませんが、「マルコポーロ」廃刊 事件が起きた当時の報道を見ると、 或る事に印象ずけられずには居られ ません。それは、私の記事が提起し た問題について、論理的に反駁した 記事が、当時この事件を大々的に報 じた新聞や雑誌の記事の中に、皆無 である事です。 当時の報道は、ただ、文芸春秋社が この事件においてとった人事だとか、 当時の花田紀凱「マルコポーロ」編 集長の人物像などを伝えるばかりで、 肝心の「ナチ・ガス室」は実在した のか、と言う問題を論じる事は、徹 底して避けて居ます。どうしてなの だろう?と思わずには居られません が、これは、とどのつまり、「ナチ のガス室」が実在したと言う証拠が 皆無である事の反映ではなかったの でしょうか? (続く) 平成十五年三月一日(土) (三・一運動の日に) 西岡昌紀 (内科医・元厚生省医務官) |