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▼電気と資格の広場▼合格体験記特別号(3) 合格体験記コーナー みなさんの、合格体験記を募集しています。 読者10,000人が、あなたの投稿を待っています。 投稿してくださる方は、goukaku@din.or.jpまで、メールしてくださいね。 ByeBye\(*^_^*)(*^_^*)/ ------------------------------------------------------------------------------ ペンネーム KMX 下記体験記については、他の媒体に投稿することもあります。 「戦略というのは、作戦を用意することではなく、やらないことを決めることだ」 これはビルゲイツの言葉ですが、私の2種試験対策もこの言葉どおりのものでした。 私の受験歴は昭和62年に大学電気工学科卒業後、平成元年3種合格、平成13年2種 一次合格二次不合格、14年二次合格です。仕事は鉄道会社で変電所、配電線、電車線 の設計管理に携わっています。出題傾向分析には知恵を絞りましたが、勉強時間、期間 はかなり少ない方だと思いますので、実務知識はあるけれど時間が限られている方に多 少参考になるかもしれません。 2種一次試験勉強は6月から2ヶ月間、オーム社「電験二種アタックブック」をテキ ストにしました。2ヶ月しかないのでテキストを書店で読み比べ、自分のモノに出来る 分量を自覚し1冊のみとしました。その際、過去問の問題集を立ち読みして計算問題は 「理論」での出題のみであることを確認し、学習範囲を絞り通読1回、演習1回、通読 1回しました。また日本電気技術者協会に入会していますので、協会誌や講習会で法令 の知識があったことも役立ちました。自己採点65%位で合格でした。 次の二次までは3ヶ月しかありません。演習するテキストはオーム社「電験二種二次 試験の完全対策」1冊としました。また先輩から「電気計算」を借りて新制度以降の出 題傾向を作表して確認をしました。学生の頃から回転機が苦手で仕事でも全く関係しな いので回転機は捨て、制御を重点に学習しました。試験では「電力・管理」で論述が多 く出題され、仕事での基礎知識でかなり得点できましたが、制御でミスしてしまい不合 格でした。迅速確実な計算能力の欠如が敗因でしたが、傾向分析は間違いなかったと自 信を持ちました。 2年目の二次試験勉強ですが、仕事が輻輳し2月から8月までは時間が取れず問題演 習は全く出来ず、その期間は過去問分析と先輩から借用した過去数年の「電気計算」「O HM」の直前講座や予想問題、電気学会誌や日本電気技術者協会誌の最新技術や法改正 記事、大学時代の教科書など資料収集と作戦練りをしていました。ようやく9月から「電 験二種二次試験の完全対策」の回転機以外の演習にかかりました。昨年の反省から自ら 問題を解決するのだという自覚を持ち、解法に不信があるもの、言い換えれば「この解 法では時間内に試験場で解けない」「理解出来ない解法なので応用がきかない」という テキスト解答は収集した資料を参考にして別解を身に付けました。あと最大最小問題に おける微分や偏微分の活用、関数電卓の逆三角関数や座標変換によるスピードアップな ども練習し、答案も採点者の立場になって一般化出来ているよう心掛けました。また勉 強の範囲は過去問分析と「電気と資格の広場」の予想問題コーナーを参考に、回転機を 捨てても大丈夫だと確信を持ち、計算は送配電、変圧器、制御に重点を置き完全理解に 努めました。 試験では「電力・管理」で初めて見る自家発ガイドラインを選択せざるを得なかった のですが、仕事で経験した高調波ガイドラインから連想し半分以上得点出来たのが幸運 でした。「機械・制御」では変圧器の銅損での一部計算式ミス、時間不足により制御の 逆ラプラス変換未解答の状況でした。自己採点では57〜65%で小問の配点次第とい う結果でしたが、合格通知を頂くことが出来ました。 あと購入することはありませんでしたが、試験直前に弘文社から若月先生の「合格へ の近道」という2種のテキストが発刊されました。まえがきの方針は私のニーズと一致 するもので、もっと早く出会えたらと残念に思いました。 |