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タイトル:Daily Drama Express (2003/02/05) 最後の弁護人(4)  2003/02/12


===================================================== 発行部数    8 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/02/05 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 最後の弁護人
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 有働和明(阿部寛)
     神崎美智子(浅野ゆう子 )
     赤倉俊哉(今井翼)
     良子(須藤理彩)
脚  本 秦建日子

あらすじ  滝田食品・滝田光一の葬儀。有動・石田・赤倉の姿も見える。出
棺。見送る3人。赤倉「こんな終り方って、ないと思いませんか?勝
手に押し掛けてきて、勝手に死んで・・・」

 石田:私達の・・依頼人が・・・死んだ。

 寒い有動弁護士事務所。男が一人依頼に来ている。「あなたが今担
当している滝田重光殺人事件についてです。」男の言葉に有動も真顔
になる。

 石田:滝田重光殺人事件。それは、私がここに来てから4番目の事
件であり最も謎に満ちた事件だった。

 マンションの一室、作業服姿の若い男が鍵を空けドアチェーンを切
り部屋に入った。たまたま、それを仕事帰りのOLが廊下で見ていて、
警察に電話をかける。と、間も無く男は部屋から飛び出してきた。逃
げる男の血に染まった姿を見て悲鳴を上げるOL。部屋の中では住人
の、滝田食品社長・滝田重光が、血まみれで倒れていた。

 有動弁護士事務所。依頼者の男が話しを続ける。「有動先生は、犯
人と思われる下川さんの弁護をしておられるんでしょう?下川さんは
無実です。」と、札束を机の上に出す。500万!「この事件の真相
をこれで明らかにして頂きたい。」有動には喉から手が出るほど欲し
い金だが、実際に出ている手を引っ込めながら、同じ案件で異なる立
場の依頼は受けられない、と断る。しかし、依頼者は、心配はいらな
い、あなたの依頼人との利害は私の利害と一致する。と言う。有動は
名前も聞いていないことに気づき聞くと、滝田光一、殺された滝田重
光の息子だと言う。そして、父を殺したのは自分だと訴える。記憶は
無いが、確かに父を殺している、真犯人は自分なのだから下川さんは
無実だと。

 検察庁。いつもの様に沢登検事が有動にイヤミを言っている。滝田
光一の話など、信用できない。完全な密室で光一はどうやって犯行を
行い、どうやって逃亡したのか?と。そんな暇があったら、もっと似
合うスーツでも買って、裁判長の心象でも良くしたらどうだ。
 有動「お言葉ですが私はそうは思いません!このスーツは世界一私
に似合っている!」 石田「そう言う事かよ。」
 検察庁を出て、また2人は言い合っている。有動「密室殺人か・・
・推理小説じゃああるまいし。」

 東京拘置所。有動と石田が下川に面会している。
 下川は、部屋の中に入ったら、もう滝田重光は死んでいた。驚いて
転んだ時に服に血が付いた。と、有動に話す。有動は、犯行時間は下
川が部屋に入った時間と10分も違わない、入る前に誰か不審な人物
を見なかったか?と聞く。
 下川は困り果て、何でも証言する、なんて言えばいいんだ?と聞き
返す。
 有動は「何も見なかった。そうですね。」と、立場上不利であるこ
とに念を押す。

 滝田光一の家では、光一が会社に行こうとしない事を妻が責めてい
る。光一は自分が殺したのに思い出せないと悩む。
 彼の記憶は、父のマンションのドアの前から、公園で血を洗い流し
ている所まで、間の記憶がすっぽり抜けている。部屋の中で何が起こ
ったのかが思い出せないのだ。手のひらを見つめ思い悩む光一。

 滝田重光のマンション。侵入禁止のテープの向こうで、有動事務所
の4人がドアにへばりついている。博士が鍵を開けている。カチャ。
開いた!!
 しかし博士はドアを開け、ドアチェーンを見た途端、バタンとドア
を閉め、「無理!絶対に無理!!」と、外からチェーンをかけたりは
ずしたりは出来ないと言いきる。ガックリくる3人。
 事務所に帰り、博士が「かつどん食べて、裁判にかつどん!」とカ
ツ丼を食べだす。有動の財布はカラッポに。
 石田は、光一が殺したと言うのは妄想ではないかと言う。赤倉が、
いきなり「わかっちゃいました。」と、真犯人は下川が部屋に侵入し
た時、まだ部屋の中にいて、下川が慌てて出た後、そっと出ていった
んじゃないか?と思いついた推理を披露するが、有動に、下川が侵入
する所から見ていたOLが、下川が逃げた後も警察が来るまで、ずっ
と廊下でキャーキャー言っていたのに、そんな事出来るわけがないだ
ろ!と、新聞紙で頭を叩かれる。
 「思った通りだ。この裁判は苦しい戦いになる。」と、有動。

 拘置所で不安な下川。記憶に苦しむ光一。そして、考え込む有動。

 弁護士会では、神崎が滝田重光・光一の資料を見ながら考え事をし
ている。

 公判当日。光一も傍聴席にいる。
沢登検事が起訴状を読む。「罪名及び罰状。強盗殺人」光一は複雑な
表情だ。
弁護側、有動「無罪を主張します。」 沢登「ほぉ〜」
 有動は、下川が侵入した時には滝田はすでに死んでいた、と主張す
るが、沢登は、絶対にありえないと現場検証を申請する。

 法廷から出てきた有働を、光一が待っている。光一は、何も思い出
せない、ずっと私が父を憎んできたから、妄想を見ているのだと妻に
言われた、と有動に話す。光一に、彼はどうなるのか?と聞かれ、懲
役15年か、あるいは無期懲役でしょうと答える。
 光一は自分のせいで一人の若者が罪人になってしまう、と、公園の
1ヶ所を見つめながらつぶやく。光一の見つめる先には、キャッチボ
ールをする父子の姿があった。その様子を見て有動は聞く「重光さん
を憎んでいたのですか?」と。光一は「いいえ、心から尊敬していま
した。」と答え、もう少し思い出す努力をする、彼を助けるためにも、
と言い残し帰っていった。

 事務所で有動を待っている石田と赤倉。有動はゲームセンターで
「太鼓の達人」を無心でやっている。
 石田と赤倉は、下川が本当に犯人なのか、それなら、光一はどうし
て得にもならない嘘をつくのかと話し合っている所へ、博士が神崎を
つれてくる。

 有動がゲームセンターから出てくると、神崎が有動を待っていた。
神崎は7年前から心療内科に通っていた、と資料を有動に渡す。滝田
食品の顧問弁護士をやっていたので、知っている事は少しでも、と、
光一が生まれる時、重光の妻、光一の母は亡くなっている。それが元
で親子関係が上手くいっていない。最愛の妻を息子に殺された父、父
から最愛の人を奪ってしまった息子、なんとなく私達の関係に似てい
ないか、「妹はあなたのせいで死んだと思っているから、真相を必ず
解明して。」と言い捨て去っていく。
 一人残される有動。

 現場検証。柴田巡査部長が、事件現場は密室であった事の説明を始
める。すぐに有動が話を止める。「ドアノブに付いている血痕は、被
害者のものですか?」「はい、ドアまで追い掛けて電話に戻る途中、
力尽きたと思われます」と柴田。すると、「被害者は、即死ではなか
ったのですね。」と裁判長が聞いた。「はい、刺されてから、5〜1
0秒は意識があったものと思われます、と違う刑事。有動は又違う所
に目をやっている。
 沢登検事が、柴田刑事に密室であった事の説明を促す。説明の中、
有動はデスクの上の灰皿になにかを燃やした跡があるが、何なのかと
質問し、事件とは関係ないと思いますよ、とイヤな顔をされる。そし
て、デスクの引出しを勝手に覗き怒られる。引き出しの取っ手にも血
痕があった。
 その時、有動の電話がなる。滝田光一が自殺をしたのだ!

 汐留中央病院。滝田光一は酸素吸入をしながら意識不明だ。有動が
医師に聞くが、助かるかどうかわからないと言われる。光一の妻が、
有動に光一からの手紙を渡す。屋上に来て手紙を読む有動。
 手紙には、光一は父に愛されたかった、いや、愛される事が無理な
らば、一言でも誉められたかった、しかし、自分の手でその望みも断
ってしまった。あの日、自分のミスで失敗したプロジェクトを詫びに、
父のところへ行った。だが、もうお前に期待するのはやめようと言わ
れ、思わず、そこにあったペーパーナイフで父を刺した。気がつくと
公園で血だらけの手を洗っていた。自分の死を以って、下川さんの無
実を証明します。とあった。

 石田と赤倉が駆け寄ってくる。有動は2人に、子供を愛さない父親
なんていないのに、バカな事をした、一人で悩んで・・7年間も・・
・と言うと、石田が、心療内科に通っていたのは、光一ではなく、重
光の方だったと告げる。驚く有動。そしてフラッシュのように思い出
される場面。
 有動は警察に行き、もう一度重光の部屋を見せてほしいと頼む。密
室殺人の謎が解けたきがする、と。

 最終弁論。
検察側論告求刑「被告人に無期懲役を求刑いたします。」
弁護人最終弁論「被告人は、無罪です。」
沢登検事「真犯人がいるとしたら、どうやって殺して逃げたんだ!!」
有動「普通に殺して、普通に逃げたんです。」
沢登「部屋は密室だったんだぞっ!!」
有動「細工が施されたんです。偽装工作というやつです。」
沢登「犯人はどうやって部屋を密室にしたんだ!!」
有動「真犯人は、何もしていません。」
沢登「なにぃーー!?」
有動「偽装工作をしたのは、被害者自身です。」

 光一の所に報告にきた有動。「裁判は終りましたよ。あなたの言う
通り、あなたが実の父を殺した。でもあなたは思い違いをしていた。
・・・」

 最終弁論の続き。有動の弁論が続いている。「重光さんは、光一さ
んに刺された後、自分でチェーンをかけ、その日の訪問者の書いてあ
るノートのページを破り、燃やした。証拠はノートについた重光氏本
人の血と指紋です。灰皿の中の灰もノートの繊維と一致した。では被
害者は何の目的でこのような事をしたのか。犯人をかばう為です。下
川の為にそのような事をするはずがない。自分の命よりも大事に思っ
ている、つまり・・」

 病室。有動の報告の続き。「あなただ。あなたはお父さんから愛さ
れていた。」この言葉の後、意識不明の光一の目から、一筋涙が流れ
た。有動は光一に話しかける。「このスーツ、どう思います。いいで
しょ?あなたはきっとこのスーツの良さが解ってくれると思うんだ。
これはね、妻と娘が2人で見たててくれたスーツなんですよ。」そう
言うと、有動はそのまま病室を後にした。


寸  評  有動は、いつもハンカチを持っていて結構効果的に使うんですが、
今回は、ハンカチの色が「白」になっていました。前3回では、濃い
色のハンカチを使っていたんですが、「白」の方が清潔っぽくていい
感じでした。
 小物類も面白く使ってあります。細かいところも見てみてください。

執 筆 者 ぶー()

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2. 編集後記
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 インフルエンザが周りでも大流行です。AにかかってBにまたかかるー!!
なんて人もいます。また、感染らないように気をつけようっと!!!(ぶー)

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発行元:ドラマ研究会
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