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===================================================== 発行部数 9 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2003/01/29 (Wed) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.水曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 水曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 最後の弁護人 局 名 日本テレビ系 放映日時 水曜22時 キャスト 有働和明(阿部寛) 神崎美智子(浅野ゆう子 ) 赤倉俊哉(今井翼) 良子(須藤理彩) 脚 本 秦建日子 あらすじ 裁判所:法廷 北浦希の判決が、今言い渡されようとしていた。 深刻な顔の有動。 石田:始めはごく些細な事件だと思っていた。執行猶予がつくよう なちっぽけな事件。事件が発生したのは3ヶ月前。ホステスをしてい る斉藤ゆかりが出勤途中、忘れ物に気づき部屋に引き返すと、部屋が 荒らされていた。まだ中に居た空き巣に突き飛ばされ、倒れた目の前 に<北浦希>の免許証。被害総額は2万円。3日後、北浦希は逮捕さ れた。 裁判長「判決を言い渡します。」水を打った様に静まり返る法廷内。 固唾を飲む傍聴人達。「判決。被告人、北浦希を<無期懲役>に処 す。」 俄かにざわつく法廷内。「判決がでたぞぉー!!」プレスの動きも 慌しくなる。 石田:被害総額2万円の窃盗事件が、どうしてこんな結末になって しまったのか? 大粒の涙を流す、北浦希。希をジッと見つめる有動。 石田:私達が北浦希と出会ったのは、事件発生から2週間後の寒い 朝だ。 有動弁護士事務所。ストーブを囲んで、有動・石田・赤倉の3人が しゃがみ込んでいる。と、ストーブの灯は小さくなって・・・消えた。 有動「赤倉、灯油」「ありません。買ってきますよ、お金下さい。」 と石田に手を出す赤倉。「先生お金下さい。」と有動に手を出す石田。 当然の事ながら、お金は無い!言い合う二人に冷静な赤倉。「そんな 喧嘩、10歳の子供でもしませんよ。」有動が、心温まる話しをして やろうと、自分の娘の話しを始める。 娘が門限破りをしたが、その日は自分も居なくて言わなければ分か らなかったのに、叱られるのを覚悟で自分から正直に話してくれた。 友達と進路の相談をしていて遅くなったらしい。「な、心温まる話し だろ?」と有動が話し終わったところで、電話が鳴る。 反射的に石田が「通常の依頼ですよね!成功報酬10%!1千万な ら100万円!100億円なら10億円!!あっ!!」しゃべってい ると見知らぬ老人が電話を取ってしまう。神崎からの電話だ。「あら、 また新しいアシスタントの方?日本弁護士会の神崎みち子です。有動 先生に窃盗犯の弁護を・・・」老人は受話器を耳に当てながら「神崎 ?かんざき?」とつぶやいている。 石田「誰?」赤倉「さあ?」有動「花岡博士!」 老人は思い出した様に「みっちゃーん!ひさしぶりだねぇー!弁護 って国選かい?」と嬉しそう。神崎は「はあ、まあ。」と戸惑ってい る。電話を切り「10年かぁー」と何か思い出している様子の神崎。 東京拘置所:面会室 有動・石田・花岡が、北浦希の面会に来てい る。しかし何故花岡まで? 希は「事件の日はずっと部屋に居た。何もしていない!免許証は事 件の数日前に無くした。」と主張。有動と石田が希の左手の手首の包 帯に注目すると、なんでもない。ちょっと切ってしまったと言い、有 動を見つめる。有働は「分かりました。あなたの無実と言う言葉を信 用しましょう。」と力強く言った。 帰りの車中、石田は、希に400万の借金がある事は裁判に不利な のか?事件当日のアリバイも無い。彼氏が居ないのも不思議だと、一 人でしゃべっている。 有動は事件の資料を読んでいて相手にしていない。急に後部座席か ら「そうだ3時のおやつ、まだ食べてないなぁ」と花岡が話し掛ける。 花岡は甘い物が好きなようだ。 事件現場 被害者の斉藤ゆかりは、201号室に住んでいたが、今 は空部屋。忘れ物を取りに帰ったところを空き巣と遭遇。しかし、顔 も姿も見ていない。 石田の説明に「やはり、妙だな。」と有動。10分だけという事で 部屋に入れてもらう3人。部屋に入って有動が話し出す。 犯人はプロの顔と素人の顔を持っている。部屋選びや侵入手口は慎 重なのに、2つのミスを犯している。住人が外出してすぐ入っている ことと、免許証を残していった事だ。こんな、プロはいない!「真犯 人はどんなヤツなんだ」と。 すると花岡が「普通のやつだよ。このガムテの張り方、<のみけん >のトレードマーク!小須田健三、通称<のみけん>!!」驚く2人。 花岡に教えてもらい、<のみけん>を探しに来た2人。途中で石田 は花岡を信用して大丈夫なのか?と聞くが、有動は自信を持って「信 用できる」と答える。 石田はまだ、花岡を勘違いしている様だが、「前科132犯の大泥 棒さ、もう引退したけどな。俺の妻が弁護した最後の依頼人だよ。」 の言葉に口をつぐむ。 何時の間にか姿を消した花岡は、墓地で神崎と会っていた。花岡は 神崎に礼を言う。「生きているうちに帰って来れました。妹さんのお 陰です。」有動の事を相変わらず楽しいお方だ、と言う花岡に「どう なんでしょうか。ゆりをあんな形で亡くしても、弁護士を続けていら れる。」「あなたは辞めてしまったのですか。」「相手がどんなに凶 悪犯でも、弁護士だけは味方にならないといけない。・・・正しい事 なんでしょうか?・・・本当に世の中の役に立っているんでしょうか ?」 川辺のホームレスホーム。見つけ出した<のみけん>は、すでに冷 たくなっていた。胸にナイフを一突きされて。 石田:空き巣の犯人を探していたら、死体が見つかった。本物の死 体を見るのは初めてだった。 汐留警察署 事情聴取を終えた有動と石田を赤倉が迎える。何回も 吐いたと言う石田に、あんな死体は綺麗な方だと有動。刑事が駆け寄 ってきて、有動に礼を言う。やっと事件に進展が見られた、死体は今 追っている<強盗殺人事件>の犯人だった、と。 事件は、資産家の一人暮しの老婦人が殺害され、現金3000万円 が盗まれたと言うもの。<のみけん>の死体の側に事件の凶器が発見 された。<のみけん>は共犯者にやられたんだろう、と言う。 有動はこの事件が自分の事件と、同日同時刻に起こっている事を不 思議に思った。一人の人間が、二つの事件を同時には起こせない。希 の事件の真犯人は<のみけん>ではないのか?? 公判:希に、無実なら自信を持って毅然としていろ、とリップクリ ームを塗りながら話す有動。 沢登検事「証人として、被告人、北浦希の恋人、前島登さんを呼ん でいます」。顔色の変わる有動。希から、前島のことは聞かされてい なかったのだ。 前島は証言台に立ち、事件当夜、希の部屋を訪ねたが希は留守だっ たと証言。犯行時刻に部屋にいたと言う希の話しと違う。 弁護人反対尋問:有動は、前島のスーツ・時計・靴を見て「仕事内 容を具体的に言って下さい。」と聞く。関係無いと、異議を唱える検 事に、「関係おおありです。」と、希が作った400万の借金は前島 の為ではないかと推測する、と反論。異議は却下される。 前島は「ホストクラブです。」と仕事を言うと、態度が一変。「別 に俺が要求したわけじゃない。この女が勝手にくれたんだ。」とふて ぶてしい。 有動は、前島が希の部屋の合い鍵を持っている事に注目。希の免許 を盗もうと思えば、盗めたのではないか、被害者の斉藤ゆかりは、犯 人が男か女かさえも判らない、可能性の話しですよ、金か、関係を切 りたかったか、理由は解らないが・・・と、暗に前島が真犯人かであ るような口ぶり。希がオロオロし始めた。 異議の申し立てに質問を変える有動。いきなり「あなた<のみけん >と言う男殺しました?」の言葉。目を閉じる希。何も知らない風の 前島。 検事の「異議あり!!」の言葉に、希が立ちあがり「もう、いいで す。私がやりました。」と。困惑を隠せない有動。 フロアで有動・石田・赤倉が話している。犯人は女ではなく男だと 言う有動。前島は<のみけん>を知らない様子だった。しかし、二つ の事件は<のみけん>の手口と同じだ。煮詰まる3人。 そこへ、花岡がお腹が空かないか?と姿を見せる。 4人は、有動の娘が美味しいと言っていた「ピエール」というケー キ屋へ・・しかし、ケーキ屋は今週は家族旅行お休みと、閉まってい る。 「なぜだ!今週は休みだと?娘は一昨日ここで友人と話しをしてい て門限を破ったと・・・どう言う事だ!!!」怒鳴るうどうに、花岡 が「それは嘘だと言う事だね。大きな嘘を隠す為に、小さな嘘をつく。 」という。 石田と赤倉は、門限破りじゃなくて彼氏と外泊だったりして、と有 動を囃す。「頭いい!外泊しても先に門限破ったと謝っとけば、外泊 はバレないもんな。」赤倉の言葉に目を瞑り、考え込む有動。「なる ほどね、そう言う事か!」と言ったかと思うといきなり走り出した。 言いすぎましたゴメンナサイと、追いかけてくる2人に、「そんなん じゃないよ!」と走り続ける。 警察署内 走りこんできた有動は、刑事に「このまえの貸しを返し てくれ。」と、資産家老人殺人事件の資料を全て持ち帰る。 石田:それから私達は、証拠集めに走り回った。有動先生は、この 数枚の写真の中に事件の真相が隠されていると言う。同じ日に起きた 二つの事件。二つの殺人事件の犯人は誰なのか? 最終弁論 前島も傍聴席にいる。 検察側論告求刑 「事件の真相は、前回本人が告白しました。北浦希 に懲役1年を求刑します。」 弁護側最終弁論 ややあって、「被告人は<無罪>です。」 検事「はぁーー?」 驚く希。 有動「希さん、出来る事なら正直に話をしてもらいたい。あなたは斉 藤さんの部屋に忍び込んでいない!別の男だ。」 検事が、前島に罪をなすりつけるのか!と文句を言うが、有動はフ ッと口元をあげる。希は、ごめんなさい自分がやったと言うが、「あ なたには不可能だ!」と言いきる。首を振る希に「証拠はあるんです よ。」と、バックから血のついたガラスの欠片を出す。これは、<稲 富ちよさん殺害事件>の現場に落ちていた物で、犯人はどこかにケガ をしているはずだ。稲富ちよさんの事件は、あなたの事件と同じ日同 じ時刻に行われている。「異議あり!!」検事が口をはさむ。 「稲富ちよ殺害に関しては、すでに被疑者死亡と言う報告が出てい る!!」しかし有動は「被疑者とされている<のみけん。の侵入手口 は、いつもガムテープを張り、窓ガラスを割っている。しかし、この 稲富ちよさんの窓ガラスには、ガムテープがはっていない!」と、現 場写真を見せる。黙る検事。 「希さん、その左手首、いつケガをされました?」と有動は希に傷 を見せろと言う。希は前島を振りかえり、彼に振り向いてもらおうと、 嘘で包帯を巻いている、殺人なんかしていない、取ったお金も二万円 だ、300万のお金はどこにあるのか、部屋も調べたはずだ、と涙な がらに訴える。が、有動は、私の疑いを晴らす為にも、包帯を取って 見せてくれ、と言う。 希は、シブシブながらもゆっくりと左手首の包帯を取り、腕を見せ る。傷は、どこにもない。だが、有動は希の右手を掴み上げた。今取 った包帯が、はらりと落ちる。そして、チャリーンと小さな鍵も同時 に落ちた。 「正直に話して欲しかった!」有動が傷の話を持ち出したのは、包 帯の中の鍵を見つける為のものだったのだ。「隠すとすれば包帯の中 しかないと思っていました。」 妙な事件だったが、全てが偽装工作だと思えばつじつまが合う。こ の事件は、北浦希の確かなアリバイを作る為に行われていた。 <のみけん>に免許証を渡し、空き巣に入らせた。それと同時刻、 希は稲富ちよを殺し、3000万を奪った後、窓ガラスを割った。そ の後<のみけん>をも殺し、犯行に使ったバールをそこへ置いてきた。 「あなたは、裁判所が認定した鉄壁のアリバイと供に、1年間刑務 所に入る。上手くすれば執行猶予も付くかも知れない。小須田氏を殺 した共犯者は、永遠に見つからない。完全犯罪の出来あがりだ。」 後ろを振り向き、前島を見る希。有動は検事に、この鍵に合う貸し 金庫の中に、3000万が入っているはずだ。調べてくれ。と、鍵を 拾おうとした時、希は取り乱し、「かえして!」と被告席を飛び出し た。鍵は検事の手に渡る。希は、取り押さえられながら「どうして? あなた私の弁護人でしょう?」という。有動は「あなたは空き巣など していないといった。私はそれを証明すると言った。無実を証明する のが弁護人の勤めですから。」と、しかし、辛そうな有動。恨めしげ に見つめる希。 フロアで、落ちついた希が話している。前島に捨てられたくなかっ たと、そして、私はどうなるのか?と。有動は、金の為に2人殺して るから、死刑を求刑されるだろう、と言うと、希は「死にたくない」 と言い、「わたしの弁護人なんてもうしてくれないんでしょうね。と 聞く希に、有動は答える。「いや、もし望むなら。、私は喜んで弁護 しますよ。死刑を回避できるよう、全力で努力します。それが私の仕 事ですから。」 寸 評 有動の亡くなった奥さんの姿が、少しずつ見えてきましたね。神 崎は、有動に妹は殺されたぐらいに思っているようですが、どんな亡 くなり方をしたのでしょうね。今回は少し手法が違った感じでした。 見ていて面白いのですが、書くのは難しいです。定番のセリフや行動 パターンがあるのですが、書ききれないところもあって、残念です。 複線で出来あがってるドラマなので抜かせない所が多く、長くてすみ ません。 執 筆 者 ぶー() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 阿部寛さんは、個人的に好きです。回を重ねる毎にカッコ良くなってきて次 回を楽しみに出来るドラマだなと、水曜が待ち遠しいです。とにかく、セリフ が多いですねぇー。(ぶー) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |