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21.「マルコポーロ」廃刊事件 (その1) 今から8年前(1995年)の 今日(1月30日)の事です。 その日、私は、自宅に居ました。 それは、その日が、私の研究日 だった事と、ひどい風邪を引き、 体調が悪かったからだったので すが、とにかく、家でその日を 過ごして居ました。 すると、午後2時頃と記憶して 居ますが、私の家の電話が鳴り ました。 電話を取ると、電話の向こうで、 文芸春秋社のK氏の声がしまし た。そして、その声がひどく緊 張した口調で、K氏は、突然、 こう言ったのです。 「マルコポーロが廃刊に成りま した。」 私は、「え?」と聞き返しまし た。K氏のその言葉が、にわか に信じる事の出来無い物だった からです。しかし、私が聞き返 したその直後にも、K氏は、そ の事を繰り返して言い、緊張と 怒りに満ちた(と、私は感じま した)口調で、状況を非常に簡 単に説明すると、「(私と) 一緒に行動を取る事は出来ませ ん。これから、マスコミが、そ ちらに向かうと思います。」と 言って、電話を切りました。 それが、私にとっての「マルコ ポーロ」廃刊事件の始まりでし た。 (続く) 平成十五年一月三十日(木) 西岡昌紀(にしおかまさのり) (「アウシュウィッツ『ガス室』 の真実」(日新報道1997年) 著者/内科医・元厚生省医務官) |