メルマガ:いいオトコ研究会
タイトル:結婚こだわり男  2003/01/29


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いいオトコ研究会のメルマガ vol.46

「こうた」さんによる「結婚こだわり男」、第二号です。
尚、月曜日にお送りした第一号は、念のため末尾に添付しております。


■結婚するって本当ですか
 
さて、結婚の話が反故になった春彦さん。
挫折にもめげずに、片っ端から飲み会に呼んで欲しいと頼みまくり、「出逢い」
を貪欲に求めていました。
勿論、『出逢いのパーティー』に熱心に通うことも忘れていません。
それが、彼の言う「結婚するための努力」だったようです。

つまり、大事な30歳前後の大半を「下手な鉄砲を数撃つ」ことに費やしていた
のです。
努力の矛先を、出逢いばっかりに向けるのではなく、もう少し自分を磨くとか
すればいいのですがね。

そんな彼もついに「努力」を実らせ、昨年早々、僕の許へ結婚の報告を電話し
てきました。
 
           
■会議は踊る
 
春彦さんの晴れ舞台のために、彼と僕で簡単な打合せをしました。
しかし、早くも彼の自分勝手さが出たのです。
当初、僕が「披露宴」の司会を担当し、2次会を兼ねた「船上パーティー」は、
他の知合いが司会役となっていました。
ところが、何の前触れもなく、以下のようなやりとりがありました。
 
春彦 :「あのさあ、披露宴の司会、お前じゃなくなったから。」(ぶっきら
ぼうな口調で)
こうた:「どういうことだ。話が違うぞ。」(思いつきで、勝手なことを言う
なという表情) 
春彦 :「プロに頼んだから。」
こうた:「俺も一応、プロなんだけど。」(こいつは、無神経なヤツだぜとい
う口調)
春彦 :「ともかく、お前は2次会の司会を頼むよ。」
こうた:「・・・」(勝手に決め付けるなよ)
 
僕は結局、春彦さんは「お子ちゃま」だから仕方が無いと、あきらめ、「船上
パーチィー」の司会を引き受けることにしました。

 
■美女と野獣
 
そして披露宴の2週間前、僕は、春彦さんと婚約者の薫子(かおるこ)さんと
3人で2次会の打ち合わせを兼ねて会食しました。

が、会食に向かう途中、またまた彼の「無神経トーク」が炸裂しました。
僕が着ていた服装を上から下までしげしげと見回し、「何それ、ダッセーな。
だから結婚できないんだよ」と小バカにしたような口調で、にやけていました。

また、英語の勉強のために買った英字新聞を持っている僕に向かって、「お前、
読めんのかよ」とこれまた、こうるさいことを言っていました。
まあ彼は、服には無頓着で、英語コンプレックスがあるから仕方ないかと、呆
れていましたがね・・・。

会食は、薫子さん行きつけのおしゃれな中華料理店。
彼女は、春彦さんより少し年上の女性で、司法試験に挑戦していた才媛です。
また、大らかでやさしい雰囲気を持った素敵な方だというのが、友人間の共通
した思い。

僕と春彦さんと薫子さんによる会食は、雑談を交わしながら楽しく進んでいま
した。
しかし、途中で春彦さんの「デリカシーのなさ」が、やはり出てしまった。
何を思ったのか、突然、こんなことを口走ったのです。
 
春彦 :「こうた、俺らの齢になったら、いつ死んでもおかしくないよな」
こうた:「おいおい、これから、新しい門出をするというのに、縁起でもない
こと言うなよ」
薫子 :「やめて。私、お父さんを亡くしているから、身近な人との悲しい別
れを2度と経験したくない。もう辛いのはいや」(半分涙声)
春彦 :「・・・・」
 
座がしらけたのか、今度は2人の出逢いに話が及びました。
ここでも、彼はとことん無神経。

春彦さんは、僕に対し、彼女をあごで指しながら「どう」と口火を切ったので
した。
その時の彼の仕草は、まるで新車を見せびらかすようなものでした。
薫子さんを「モノ扱い」しているような下卑た表情です。

どうやら、春彦さんは、僕よりも先に結婚できることが嬉しくてたまらないら
しいのですね。
その時、僕は「あんたにゃ、勿体無いお人だよ」と、ついついキツい口調にな
ってしまいました。
すると、彼は、こう反応したのです。
 
春彦 :「だって、年上だぜ」
こうた:「え、それがどうしたの?」
薫子 :「そうなんです。彼に、私の本当の年齢を言ったら、すごくがっかり
していました」
こうた:「俺は、年上の女性と何回か付き合ったけど、楽しかったよ。話が面
白いし、エレガントだし。」
春彦 :「こうたって、オバサン好みなのか。だったら、バツイチの年増と付
き合えば」
こうた:「別に、人の魅力は年齢じゃ決まらないよ」
薫子 :「もっと、彼に言ってやって下さい。」
 
間(ばつ)が悪くなったのか、春彦はしばらく無言になり、テーブルの上の料
理を夢中で口に運んでいました。
押し黙った春彦さんをよそに、薫子さんと僕は、彼女の趣味であるヴァイオリ
ン演奏などの話をしていました。

もちろん春彦さんは、「わかんない話をするな」といった表情で、押し黙った
ままでしたが。
彼は芸術について、一切無関心なのですね。 
 
結婚を控えた彼らのこんな姿を見た僕は、「暗闇さん、こんにちは。また、話
したくなったから、君の許へ来たよ」というような歌詞で始まる、アメリカの
フォークデュオの歌を
口ずさみながら、家路に就いたのでした。そういえば、その歌は、『卒業』と
いう映画の主
題歌だったような気がします・・・。
 
INTERMISSION   その3へつづく



/////////// 第一号 ///////////


■第一号

結婚は人生の大きな節目。
これは、いつの世も変わらぬ話です。
皆さんもきっと、知人の結婚披露宴に招かれる度に、いろんな思いが浮かぶの
ではないでしょうか。
彼・彼女の過去と未来に思いを馳せ、心から門出を祝う。
とくに親しい相手の結婚ならば、なおさらですよね。

僕の周りにも結婚した多くの知人がいますが、中には「これはちょっとなあ」
と思った結婚ドラマもありました。
相手の女性がお気の毒になるほどのものもありました。
そこで「ブスおとこレポート」の一環として、僕の友人の結婚までのプロセス
や披露宴の様子などについて、三回に分けてお話しします。


■「結婚したいオトコ」大いに語る

僕は、何名かの大学時代の友人と、今でも時たま酒を飲み交わします。
その席での話題は、やはり近況報告と知人の消息を尋ね合うことが中心。
そして齢を重ねるにつれ、その話題は「結婚」に関するものが多くなりました。

口火を切るのは大抵、このレポートの主人公「春彦さん」です。
下記は、ある飲み会での春彦さんと僕とのやりとり。
 
春彦 :「あのさあ、こうた。お前、結婚しないの?」
こうた:「今のところ、やりたいことがあるから、当分先になるよ。」
春彦 :「親から、なんか言われない?」
こうた:「別に。」
春彦 :「俺らは、結婚が当り前の齢なんだから、普通言われないか。『見合
いしろ』とかさあ。」
こうた:「結婚なんて、いつしたっていいだろ」(うんざりした様子)
春彦 :「今、つきあってる人とかいるの?」
こうた:「今の俺は、それどころじゃないよ」(完全に不機嫌)
春彦 :「・・・・」

〜それから2、3年後〜

春彦 :「こうた、結婚話はまだかよ!」(見下したような様子で)
こうた:「そんなに、焦ってどうする!」
春彦 :「もういい齢だろ。結婚していて、当然なんだよ。」
こうた:「あっそう。お前さんは、結婚以外にしたいことが無いんだ。」
春彦 :「俺さあ、『出会いパーテイー』に行ってんだ。うまくいけば、来年
に結婚じゃないかな。決まったら式に呼ぶよ。」(一転して得意げ)
こうた:「へー。そういう所でも出会いってあるんだね。」
春彦 :「お前も、夢を追ってないで、早く身を固めれば!」

しかし春彦さんは翌年、結婚しませんでした。
彼はそのことについて多くを語りません。
どうやら相手の女性に嫌われたようですが、果たして彼はその原因を自覚して
いたのでしょうか・・・。

それにしても「大の男」が顔を突き合わせ、「結婚・結婚!!」と騒いでいる
のは、実に見苦しいものですねえ。
その時のことを思い出すと、僕は非常に恥ずかしい!!


■春彦さんのどこが、ブス?

切実に結婚したいと自分が思っているからって、それを他人にも当然だろうっ
ていう態度は、ブスですよね。
自分にとって「あたりまえのこと」が他人にはそうではない。
こんなこと、至極当たり前。

それに、「自分の尺度」を持たずに、他人と比較ばかりして面白いのかなって
思います。

また、世間体を取り繕うための結婚なんて、相手に失礼。
そのセンスも古すぎ。
そんな利己的な動機だけで、結婚してほしくないですね。相手不在の行動です
よ。


■では次回

この春彦さん。学生時代から妙にきまじめで、世間体を気にするタイプでした。
その割には、下卑たところもありました。

例えば、就職活動について、「会社なんてどこも同じ。面接なんて、どうせ狐
と狸の化かし合いなんだから、持ってない資格も、あることにして、適当に答
えときゃいいんだよ」と豪語してました。

それから彼は、物事に対し「これは好き、これは厭だ」という感情を持たない
という人柄。
言い換えると、自分の美学(美意識)を感じさせない人物だったのです。

更に問題なのは、彼は人とのコミュニケーションが不得手なのです。
人を見下し、自分の優位を感じないと気が済まないらしいのです。
そのため、「吉野さん」というもう一人の登場人物に対し、彼の趣味である「
バイクのコレクション」について、半ば小ばかにしているようです。
恐らく春彦さんの心中は、「吉野って、オタクで変なヤツ。それに比べたら、
俺は『まともな常識人』だ」といったものだと思います。

他者への寛容さと、想像力に欠け、誰かを見下して、得意になっているのです
から。いいやはや、何とも・・・。

次回水曜日は、彼の結婚報告と、披露宴の打ち合わせ風景をご紹介します。



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