メルマガ:週刊フランスのWEB
タイトル:hebdofrance 27012003  2003/01/27


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                              Davide Yoshi TANABE
                                 vous presente

              ≪週刊フランスのWEB≫
                    第156号
                                          Tokio, le 27 janvier 2003

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Index (目次)
        1.フランス・ユダヤ代表者会議
        2.フラワー・アレンジメント (花言葉、学名も)
        3.ポンディシェリ 「インドのフランス」
        4.シャンソン ピアフ 「つまらない話」
        5.忘れられたフランス人 トゥサン 「カリブ海の革命」
        6.あとがき

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1.CRIF Conseil Representatif des Institution juives de France
  http://www.crif.org/index.php

 在フランスのユダヤ人の組織である。ユダヤ人とはいうものの国籍はフランスであ
る。この点、在日朝鮮・韓国の立場とは違う。ユダヤ人はフランスにおいて法的に外
国人ではない。

 ユダヤ人の国イスラエルは、制度としては複数政党を採用している民主主義の国で
ある。その国が現在パレスチナと泥沼の戦争を繰り返している。現在のイスラエル政
府の対パレスチナ政策はとても容認できるものではない。ユダヤ人の中にも盲目的に
イスラエル政府を容認している人ばかりがいるのではない。先般その東京講演の一部
を翻訳して本誌に掲載したベンサイド氏などはむしろイスラエル国の解消さえ望んで
いるようだ。しかしこのCRIFは最近先鋭化しているようだ。先日「緑の党」の党首が
総会を退席した。とてもイラク攻撃やパレスチナ撲滅作戦を擁護する執行部を看過で
きないという理由で。

 確かにサイトの記事を読むとこれでフランスのユダヤ世界を「代表」しているのか
なと多いに疑問である。しかし、その圧力団体としての力は無視できない。

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2.Art floral
  http://artetcraft.free.fr/index.html

 フラワーアレンジメントと花器(かき)をふくむ陶芸に関する「芸術と工芸」と題
されたサイトである。
 日本の生け花(活花)は通常ikebanaまたはart floralと訳される。生け花が欧米
にもたらした影響は計り知れない。華道となり家元制度となると僕にとっては嫌悪の
対象でしかないが、ikebanaである限り賞賛の的である。

 このサイトは便利である。右手に花言葉の検索と、花の名をいれて学名の検索が
載っている。花言葉については以前にとりあげた。2001年5月21日第75号である。
http://members.tripod.co.jp/davidyt/log075.htm 
しかし、その時に紹介したサイトは現在アクセス不能になっているから、今回のサイ
トを利用するとよいだろう。花の写真も出てくるので、仏和辞書をひいても想像でき
ない花の名前を写真をみて実感することができる。
 花束や花篭などのアレンジメントについて、一から詳しく写真を載せえて解説して
いるのは親切である。

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3.Pondichery
  http://www.chez.com/bharat/geographie/tamilnadu/pondichery.htm

 ポンディシェリ? 一体何処に? インドの東海岸、ベンガル湾に面した南インド
のTamil Nabu州にある港町である。
 http://www.chez.com/bharat/geographie/tamilnadu/cartetamil.htm(地図)
フランスとの歴史は1673年に始まる。フランス・インド会社がこの町の近くの土地を
買って拠点としたのである。その後フランスの植民地となり、途中オランダや英国の
手に渡ったが、1763年以来フランスが再び宗主国となっていた。インド連邦に返還さ
れたのは実に約300年後の1956年のことである。インド連邦は1947年に英国から独立
していた。

 現在のポンディシェリにフランスの面影は、やはりその町並みにあるようだが、バ
イクや車の交通が激しく公害に晒されているようだ。1956年時点で30万人の人口も
もっと増えているだろう。アリアンス・フランセーズ(語学校)が今日もある。また
植民地時代の罪滅ぼしでもないだろうが、幾つかのアソシアシオン(NPO)が、スト
リート・チルドレンや貧しい学校の援助に立ちあがっている。

 だが一方、在フランス・インド大使館のサイトでは、ここポンディシェリを投資有
望地域として売りこんでいるのだから、また時代が変わったものである。
 http://www.amb-inde.fr/pondichery.htm

 インド連邦に返還されたとき、数万ののインド人がフランス国籍を継続した。しか
し、フランス本国に移住するよりも数百人がラ・レユニオンLa Reunionを選んだ。フ
ランスの海外領土であるレユニオンはインド洋の島であるが、インドよりむしろアフ
リカに近い。マダガスカルの東の海上に位置する。インド人は古くから「大英帝国」
の政策でもあったろう、南アフリカやその他アフリカ大陸各地にも移住している。
 http://www.chez.com/indereunion/somm2.htm
  
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4.Edith Piaf
  Des histoires
  Paroles: Michel Vaucaire. Musique: Charles Dumont   1960

Histoire de pas savoir pour qui,
Histoire de pas savoir pourquoi j' vivais ma vie,
Je me suis raconte, raconte, raconte,
Je me suis raconte, raconte des histoires,
Histoire d' savoir pourquoi on rit,
Pourquoi on pleure.
A quoi ca sert d'avoir un coeur ?
Je me suis raconte, raconte, raconte
Je me suis raconte, raconte des histoires
Et, petit a petit,
J'ai fini par t'aimer
Et un jour ton histoire
Est entree dans ma vie.

誰の為か知らない話 何故生きるか知らない話 わたしは話した 語った 語った 
わたしはつまらないことを語った 何故笑うかを何故泣くかを知る話を 心って何な
んなの わたしは話した 語った 語った わたしはつまらないことを語った そし
てすこしづつ あなたを愛するようになった そしてある日あなたの過去がわたしの
人生に入りこんだ 

Histoire de pas etre aguerrie,
J'ai d'abord pas tres bien compris
Mais malgre moi, je me suis raconte, raconte, raconte,
Je me suis raconte, raconte des histoires,
Histoires d'amour, un peu, beaucoup,
Jamais toujours, et tout d'un coup, a la folie.
Je me suis raconte, raconte, raconte,
Je me suis raconte, raconte des histoires
Et, petit a petit,
J'ai fini par t'aimer,
Par beaucoup trop t'aimer
Pour que tu m'aimes aussi.

戦争に慣れてしまわない話 はじめはあまり分からなかった でもはからずも わた
しは話した 語った 語った わたしは話した 語った 語った わたしはつまらな
いことを語った  恋の話 少しだけ うんと ときとしては 突然 狂わんばかり
に わたしは話した 語った 語った わたしはつまらないことを語った そして 
すこしづつ あなたを愛するようになった すごくあなたを愛するように あなたも
わたしを愛してくれるように 

Histoire de pas savoir pour qui,
Histoire de pas savoir pourquoi tu m'as quittee,
Je me suis raconte, raconte, raconte,
Je me suis raconte, raconte des histoires :
C'etait pas vrai, ton manque de coeur
Et qu' tu voulais seulement me faire peur,
Que tu reviendrais,
Que c'etait jamais rien, jamais rien, jamais rien,
Que c'etait jamais rien, jamais rien qu'une histoire,
Mais il etait trop tard,
Cette fois-la, pour le croire,
Trop tard pour t'oublier,
Trop tard pour plus t'aimer.

Histoire de pas savoir pour qui...
Histoire de pas savoir pourquoi...

誰の為か知らない話 何故あなたが去ったか知らない話 わたしは話した 語った 
語った わたしはつまらないことを語った あなたに心がないなんて わたしを怖が
らせるだけだって あなたが帰ってくるなんて なんにも なんにも なんにもな
かっただなんて つまらないことだった そうだった そうだったなんて みんな嘘
よ でもそう遅すぎた そのときは それを信じるには あなたを忘れるにはおそす
ぎた あなたを愛さなくなるには遅すぎた

誰の為か知らない話、、、 何故か知らない話

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5.忘れられたフランス人
  Toussaint L'overture (Louvertureとも書く) 1743 - 1803
  http://www.philophil.com/biographie/louverture.htm

 トゥサン・ルヴェエルチュールはカリブの島サントドミンゴでの革命、奴隷開放、
ハイチ独立の父である。ハイチは黒人国として世界で初めての独立国である。フラン
ス革命に刺激されて、奴隷開放を旗印に独立運動がはじまったが、その道は一朝一夕
ではなかった。
 トゥサン・ルヴェエルチュールはナポレオンに派遣された軍隊に捉えられて、フラ
ンスで獄死している。ナポレオンは、自らがサン・テレーヌ島に流されてから、「サ
ントドミンゴ島はトゥサンに任せておけば良かった」などといったそうであるが、ま
さに後悔は先に立たずである。奴隷開放、植民地独立は、フランス革命の帰結である
はずが、どうしてメトロポール(フランス本土)の利益の前に抹殺されたのである。

 フランスがトゥサンの遺骨をハイチに返したのは1983年3月のことである。

 トゥサン後のハイチは、独立したものの指導者に恵まれなかった。今日、その窮
状、その混乱はときおりニュースになるけれども日常である。僕はサント・ドミンゴ
からハイチ国境まで行ったが、入国はしていない。自然の豊かな国だと思うし、僕が
渡欧以前に、だから相当昔の話であるが、この国の大使館と多少の縁があっただけに
残念なことだ。
http://www.haiti-business.com/haiti.htm
 この国自体の歴史については次の機会にゆずることにする。
 
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6.あとがき

 PCウィルスでインターネットに支障がおきたという。僕は直接の被害に会っていな
いけれども、これはウィルスという馬鹿げた表現に惑わされている。細菌爆弾という
のは実際にイラクでも査察の対象になっている。しかし、PCウィルスは誰かが作った
プログラムであるに過ぎない。インフルエンザの流行とはわけが違う。ハッカー行為
とも違う。PCウィルスでは犯罪行為がまるで「流行り病(やまい)」であるかのよう
な印象を与える。「PCテロ」とでも言いなおすべきである。ところがこのテロ、どう
もあやしい。僕は、ウィルス対策ソフトを販売している会社と犯人との共謀travail
ensemble, compliciteではないかと考えている。

 僕の若い友人がキャッチャーを探している。初めキャッチャーと聞いたとき、比喩
的に「受けとめてくれる人」、あのサリンジャーの小説「The catcher in the rye
(仏訳はL'attrape-coeur)」の意味でのキャッチャーかと思ったのであるが、実際に
野球の捕手を探しているのだそうだ。捕手を高校や大学の野球部などで経験した若い
キャッチャーに自分の球を取って欲しい、一緒に練習がしたいというものだ。東京の
豊島、板橋、文京、新宿、渋谷各区にお住まいで相手を出来そうな方は、またはその
ような候補者をご存知の方は是非ご連絡乞う。

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発行者:田邊 好美(ヨシハル)
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