メルマガ:岩切良信の「通じる英語」めだかの学校奮戦記
タイトル:岩切流暗記に頼らない英語習得物語「めだかの学校奮戦記」  2003/01/22


━ 町人先生・岩切良信の「めだかの学校奮戦記」━━━━━━━━━━━━
                                2003/1/22 第10号

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10 「形容詞」+「名詞」に注意しよう


町人先生:今までのところまでは理解しましたか?

A子さん:はい。今度はバッチリ!ですわ。

町人先生:では、その上で、「私は美しい少女です」を考えてみよう。

A子さん:え〜と。... I am ...

町人先生:ちょっと待って。そんなに慌てないでよ。
英語を学ぶことは、日本語の理解力の問題だと言ったでしよう?
今までの文とはどこか違っているはずだ。そこを先ず考えること!

A子さん:「私は美しい少女です」でしょう?
ああ!そうか。「私は美しい」と「私は少女です」これを合わせた文になって
いる!

町人先生:そうだね!よく見抜きました。
では、もう一度その二つの文を言ってごらん。

A子さん:I am beautiful. I am a girl.

町人先生:そう! では再度、文法的に押さえておくよ。
I am beautiful.は[形容詞]で終わっている。
I am a girl.は[名詞]で終わっている。
じかも、主語が単数だから、a が要るね?
では、「私は美しい少女です」には a が要るか要らないか?

A子さん:なるほどね〜。そこまで考えてから、英文を作るのですね?

町人先生:うん。皆さんは、「大したことじゃない」と思うんだね。

A子さん:「美しい少女」と」名詞で終わっているんだから a は要ります。

町人先生:そうだ!その通り!今みたいに論理的に考えれば判るはずだ。
これは「私は少女です」が基本になって、
ただ「少女」を「美しい」という[形容詞]で飾っているだけ。
基本文 I am a girl.の a と girl の間に beautiful を入れただけ。

A子さん:だから、I am a beautiful girl.

町人先生:そうだね。この a を言ったり、言わなかったりする人が多いんだ。
確かに「大した問題じゃない」かも知れない。
でも、こういう訓練が大事なんだよ。その「訓練」と言ったって、ほんの少し
の理屈さえ判れば、それで一生の財産になるんだもの。
そのための、わずか2〜3分の時間を惜しんだり、面倒臭がるんだ。

A子さん:おっしゃるとおりですわ。
それをしっかり押さえていけば、自信をもって話せますものね!

町人先生:では、練習。「彼は若い人です」

A子さん:He is a young man.

町人先生:そう!「彼女は老婆です」

A子さん:「老婆」?

町人先生:「老婆」そのものを、英語にしようとしないで、どう言ったらいいか
考えるんだ。「老婆」って、「年をとった女性」のことでしょう?

A子さん:そうか! She ia a old woman.

町人先生:しまった! A子さん、あのね、a の後ろに a i u e o の母音がきたら
 a が an に変わるんだ。

A子さん:ああ、そんなのありました。後に母音がきたら an ですね。
すると、She ia an old woman.

町人先生:うん!これは、皆さんを悩ますために作ったルールではないんだよ。
a old と発音するときに、a と o がそれぞれ母音だから、2回口を開けなく
てはいけないね。で、それを早く言う場合に、とても言いにくいので an old
というようになったんだ。
だから、これは「アノールド ウーマン」と発音するんだ。

A子さん:なるほど、「文法」が先にあるんじゃないんですね!

町人先生:そういうこと! では、「日本は小さな国です」は?

A子さん:Japan is a small country.

町人先生:OK! 「大阪はにぎやかな町です」は?

A子さん:「にぎやかな」?

町人先生:英語的には「忙しい」= busy を使う。人間だったら「忙しい」に
なり、「街」や「通り」なら、「にぎやかな」になるだろう?

A子さん:な〜るほど。 Osaka is a busy city.

町人先生:そう! a の必要性がわかりました?
でも、当然のことながら、「名詞」が単数の場合だけだよ。


第10号:終


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□発行責任者:光山俊久(ミツヤマ トシヒサ)
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