メルマガ:岩切良信の「通じる英語」めだかの学校奮戦記
タイトル:岩切流暗記に頼らない英語習得物語「めだかの学校奮戦記」  2003/01/11


━ 町人先生・岩切良信の「めだかの学校奮戦記」━━━━━━━━━━━━
                                2003/1/11 第2号

      〜中学校で習う英語がすべて!〜
   浪速の町人学者”岩切良信”が「英語を一からはじめたい人に捧ぐ」
     「通じる英語」の極意!!(文法編)
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2.[品詞]って何?


町人先生:それでは、まず[日本語の文法〕から始めよう。

A子さん:日本語の文法ですか?(?_?)

町人先生:そう。日本語をどう理解しているかというのが語学の出発なんだ。

        「美しい」と「美しく」という二つの言葉には決定的な違いがある。
          その違いが分かりますか?

A子さん:一方が「い」で、一方が「く」で終わっています。(^^ゞ

町人先生:それは「見たまんま」!どう言ったら良いのかな〜?

A子さん:「美しい」は「美しい」で、「美しく」は「美しく」でしょ。(@_@)
          どう考えたらいいんですか?

町人先生:それじゃあ、この二つの言葉の後に何か言葉を添えて考えてごらん。

A子さん:ああ、そう言うこと?(^_^)v 
         え〜と。「美しい…人」「美しく…飾る」

町人先生:そうだ!

A子さん:びっくりするじゃないですか!急に大きな戸出して!(*_*;

町人先生:ごめん、ごめん。もっと、どんどん作ってみてごらん。

A子さん:まだですか?え〜と。(゜゜)

    「美しい 花」「美しい 心」「美しい 光景」とか?
    「美しく 飾る」「美しく 咲く」「美しく なる」?

      これでいいんですか?

町人先生:うまい、うまい。A子さん、「人」「花」「心」「光景」などは、全
          部「名詞」だということはわかる?

A子さん:ええ、モノの名前ですからね。(~_~;)

町人先生:そう!モノの名前を「名詞」というね。
          では、「飾る」「咲く」「なる」は?

A子さん:ああ、動作を表す言葉だから、[動詞]です!(^_^)v

町人先生:そうだね。
          では、もう一度「美しい」と「美しく」の違いを考えてごらん。

A子さん:(沈黙)(ー_ー)!!
     あ、先生!分かった!(●^o^●)

町人先生:そうだ!

A子さん:まだ何も言ってないわよ!(>_<)

町人先生:いいや、もう分かっているよ。

A子さん:「美しい」は「花」などの[名詞]にかかり、
         「美しく」は「咲く」などの[動詞]にかかります!(^_^)v

町人先生:ピンポン!ピンポン!えらいぞ!

      では「静かな」と「静かに」の違いは?
      もう、「な」と「に」が違うだけとは言わないでよ。

A子さん:(独り言)(゜゜)
      静かな「海」でしょ?静かな「潮」でしょ?
      それに〜、静かに「歩く」でしょ?静かに「眠る」でしょ?

町人先生:(いいぞ、その調子)

A子さん:先生!分かりました!(^_^)v
         「静かな」は[名詞]を修飾し、
         「静かに」は[動詞]を修飾しています。

町人先生:そうだ!ここからある法則が見つかっただろう?

          「美しい」や「静かな」のように、
          必ず後ろの「名詞」を修飾する言葉を 「動詞」 と名づけたんだ。

          次に、

          「美しく」や「静かに」のように、
          必ず後ろの「動詞」を飾る言葉のことを 「副詞」 と名づけたんだ。

A子さん:な〜るほど。φ(..)メモメモ
      すると、[形容詞]か[副詞]とか、言葉が先に出来たんではなくて、
      言葉の「群れ」をひとまとめにしたものなんですね?

町人先生:「言葉の群れ」とはうまい言い方だね。
      僕たちは、日本語のプロ(?)だから、《美しい咲く》とか、《美
          しく花》とは絶対に言わないよね。

A子さん:ええ。やっぱり「美しい花」で、「美しく咲く」ですね。(~_~;)
     それは当然ですわ。

町人先生:そう!当たり前のを学ぶのが「文法」なんだよ。

          でもね、ある人に「私は形容詞とか名詞とか、意識して日本語を話
          してなんかいません!」と言われたことがある。

A子さん:私だってそうですわ。(~_~;)

町人先生:でも、文法は知らなくても、僕たちは自然な形で、
       「美しい花」「美しく咲く」などのように、「形容詞」にしたり、
          「副詞」にしたりして、日本語を自由自在に使いこなしているんだ
          よ。

A子さん:それが長年の蓄積で、「静かな歩く」「あれ?静かに歩く」だな。
      「うん。この方が自然だな」と言えるようになった。(^.^)

町人先生:うん。そこに[名詞]や[動詞]の意識はなくってもね。
      A子さん、良いことを言ってくれたね。
      だから、「長年の蓄積のない」英語に関しては、

     文法を意識して勉強した方が、結局は早道になるんだ

A子さん:なるほど。つまり、先生は、日本語でもそうなんだから英語にも当
         然[形容詞]と[副詞]の違いはある。
     それを先ず認識しなさい!って言いたいんですね。φ(..)メモメモ

町人先生:そうなんだ。ではもう少し「言葉の探検」をしてみよう。

       「美しい」は[形容詞]
          「美しく」は「副詞」

          では、これから作った「名詞」は何になるだろう?

A子さん:(沈黙)さ〜あ、わかりませんわ!(^_^メ)

町人先生:「美しさ」になるんだよ!

A子さん:ああ、そうか!「美しさ」が[名詞]になるんですね。(@_@)

町人先生:そう!では、この三つの関係を一覧してみよう。

    [形容詞] [副  詞] [名  詞]

     美しい   美しく   美しさ
     面白い   面白く   面白さ
     悲しい   悲しく   悲しさ

A子さん:ああ!先生!それぞれ語尾がみんな共通していますね!(^○^)

町人先生:でしょう!
      日本語にも[文の法則]=文法があるのが分かった?

町人先生:A子さん、「幸せ」は英語で何と言いますか?

A子さん:「幸せ」?  happy  でしょう?

町人先生:じゃあ、英和辞典でhappy を引いてごらん。

A子さん:え〜と。happyね? ありました!

町人先生:何と書いてある?

A子さん:「幸せな」とか「嬉しい」と書いてあります。(..)

町人先生:それじゃ、そのすぐ上にhappiness と言うのがあるだろう!
      それには何と書いてある?

A子さん:「幸せ」「幸福」と書いてあります。
      あ!先生!分かった!
      happy は「幸せな」で[形容詞]です。
       happiness  は「幸せ」で[名詞]なんですね!(^o^)丿

町人先生:そうだ!じゃあ、happiness  の前だと思うけど、
      happilyというのがあるだろう?何と書いてある?

A子さん:え〜と。「幸せに」「愉快に」などと書いてあります。(..)

町人先生:違いが分かった?

A子さん:ええ!全部違っています!(^o^)丿

町人先生:ね?では一覧表にしてみようか。

          h a p pin e s s  「幸せ」「幸福」     ⇒[名詞]
          h a p p y        「幸せな」「愉快な」 ⇒[形容詞]
          h a p pily       「幸せに」「愉快に」 ⇒[副詞]

A子さん:本当だ。(@_@)
         英語でも[形容詞][副詞][名詞]、みんな違うんだ。

町人先生:うん。「異なった単語」ということが分かったのなら、
       「どう使おうとも構うもんか!」とはいかなくなるよね?

A子さん:ええ。(~_~;)
         「私 幸せ 生きる」「私 不幸 いや!」とは言いませんね。

町人先生:うん。よく外国人がそのような日本語を使っているでしょう?

A子さん:ええ。でも、言っていることは理解出来ますわね。(^.^)

町人先生:そこなんだ!

          「文法なんかいらない!単語を並べるだけで通じる」

      それは錯覚であって、「変な英語を話す人だな〜」と思いながらも、
      僕たち日本人がそうであるように、注意しないだけ!
      外国人の方も一生懸命に理解しようとしてくれているだけ!

A子さん:ああ、そうなんだ!私、そんなのいやですわ!(>_<)

町人先生:だから、文法、この場合は、[品詞]の理解が大事になるんだ。

          「幸せ」は happy ではないことが判りました?

A子さん:はい!  happy は「嬉しい」「幸せな」という形容詞ですね。(^.^)

町人先生:英語も日本語も、語尾を変化させて色々な品詞を作っていくんだ。
       こういうのを「派生語」と言うんだよ。
      語尾が少し違うだけだから、みんなあまり気にしない。
          ここに大きな「落とし穴」があるんだよ。

A子さん:「幸せ」「幸せな」「幸せに」、一字違いで大違いですね!(゜゜)

町人先生:「一字違いで大違い」とはうまいことを言うね。

A子さん:先生?さっきから[品詞][品詞]と言っていますけれど、
    [形容詞]とか[副詞]などを【品詞】と言うんですか?(?_?)

町人先生:あ、そうか。まだ【品詞】の説明をしてなかったね。
      でも、もう分かっただろう?
      初心者の場合、辞書を引くとき、すぐ「意味」だけを調べようとす
          る。
      ついでに【品詞】もあわせて見ておくようにしたいね。

A子さん:確かにおっしゃる通りですわ。【品詞】まで見てませんね。(~_~;)

町人先生:うん。最初はそれでも構わないけれど、
     ある程度のレベルにいくと、必ずこの「品詞」の理解が大切になる。
      どっちみち、いつかは理解しなくてはならないので、最初から、訓
          練しておいた方が良いよ。

A子さん:この「形」と書いてあるのが[形容詞]のことですね。!(^^)!
       「副」が[副詞]、「名」が[名詞]、「動」が[動詞]なんですね。

町人先生:そう言うこと!
      これは覚えなくても良いけれど、一応書いておくよ。
          「品詞」を英語で言うと次のようになり、その略語を使って表示し
          ている辞書もある。

          「英語」        「意味」        「略語」
            noun            名  詞          n,
            adjective       形容詞          a, あるいは adj,
            adverb          副  詞          ad, あるいは adv,
            verb            動  詞          v,

第2号:終


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  「通じる英語」に必要な文法を中心に、町人先生とA子さんのやりとりに思
わずうなづいてしまいます。文法の基本は、これだけでOK!
  英語は「文法」に始まり「文法」で終わる!が持論の、町人(ちょうにん)
先生「岩切良信」”渾身の一書”!!
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  これ以降の出筆活動は、すべて本書の展開・応用の域をでていません。町人
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■発行元:トランスワールド企画 岩切良信 http://www4.kcn.ne.jp/~caca-i/
□発行責任者:光山俊久(ミツヤマ トシヒサ)
■ご意見ご感想:E-mail: caca-i@m4.kcn.ne.jp
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