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************************************************************************* >>>>>次週から毎週1回、金曜日の発行に戻ります。<<<<< ************************************************************************* ---| 非公式情報 |------------------------------------------------- <http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM3D384F43742FA> キッシンジャーと9/11 By STRANGELOVE 昨年9月11日のテロ攻撃を調査する独立委員会の委員長にヘンリー・キッシンジャー元国務長官が指名された。悪趣味なブラック・ジョークだとしか言いようがない。 1950年代にネルソン・ロックフェラーを後ろ盾にして出世したキッシンジャーはカンボジアでの秘密爆撃、チリの合法政権を倒したクーデター、インドネシア軍の東チムールでの虐殺などに深く関与してきたのがキッシンジャーなのだ。 イギリスの放送局、BBCは昨年9月11日3時53分（ロンドン時間）、チリの参謀総長暗殺事件におけるキッシンジャーの責任を問う報道を行っている。この時、ニューヨークはまだ前日の午後10時53分。つまり、世界貿易センタービルやペンタゴンに航空機は激突していない時刻だ。 BBCがこの日、チリのクーデターとキッシンジャーとの関係を取り上げたことには理由がある。チリのサルバドール・アジェンデ政権を倒す軍事クーデターがあったのは1973年9月11日だったのだ。29年前の「9/11」である。 チリでクーデター計画が動き始めたのは1969年12月のこと。1970年9月に行われたチリの選挙でアジェンデが当選すると、キッシンジャーを中心にした秘密グループがCIA内に編成されて軍事クーデターの準備を始めている。 アメリカの秘密グループは早速、クーデターを実行する意志のあるチリ軍の将校を調べはじめるが、エドワルド・フレイ前大統領やチリ軍のレネ・シュネイデル参謀総長は憲法順守の立場だということを知る。そのシュネイデルが襲撃されて致命傷を負ったのは、アジェンデの大統領就任が決まる2日前のことだ。襲撃から3日後、アジェンデの大統領就任の翌日にシュネイデルは死亡した。 この暗殺事件に関し、襲撃の1週間前に秘密計画は中止されたとキッシンジャーは主張しているが、信じている人は多くない。 その後、アメリカ政府はチリに対して経済戦争を仕掛け、ウォール街からの融資はストップ、国際復興開発銀行（IBRD）つまり世界銀行もチリへの新たな融資を止めてしまう。1972年9月になるとチリではストライキが頻発し、食糧不足も深刻化、10月になるとアジェンデは非常事態を宣言している。 この時期、CIAでチリを担当する西半球局に破壊工作のプロ、セオドレ・シャックレーが東南アジアからやって来た。東南アジアでは活動資金調達のため、ヘロイン密輸にも手を出していたと言われている人物だ。 そして1973年9月11日のクーデターでアジェンデ政権は倒され、オーグスト・ピノチェトが独裁者として君臨することになる。ピノチェト時代、多くのチリ国民が虐殺されたことは有名な話。その際、スペイン人も犠牲になっている。スペインの判事がイギリスの当局に逮捕を要請、1998年10月16日にピノチェトが逮捕されたのはそのためだ。 チリの国民から見れば、キッシンジャーはテロリストの黒幕である。ジョージ・ブッシュ政権は、こんな人物に第2の「9/11」に関する調査をさせようとしていることになる。ブッシュ大統領も随分、無神経な男である。 ************************************************************************** ---| OPC：米国の極秘テロ組織 |------------------------------- <http://great.mailux.com/mm_search.php?sh_mm_id=MM3D8ADF9051062> 特別レポート「OPC：米国の極秘テロ組織」（600円）の販売が開始されました。 【内容】 第2次世界大戦後、アメリカには要人暗殺やクーデターを一手に引き受ける極秘チームが存在した。OPCである。1950年10月にCIAの中に潜り込むが、その後も破壊活動、秘密工作をOPC人脈は続けた。英国のある学者に言わせると、CIAはこうした人脈が隠れ蓑に使ってきたにすぎない。この特別レポートを読まずにアメリカの戦後史を語ることはできない。 |