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タイトル:非公式情報35号  2002/11/27


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国土安全保障省とゲシュタポ
BY STRANGELOVE

 アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領は11月25日、国土安全保障法案にサイン、職員数17万名という巨大組織、国土安全保障省が誕生することになった。
 シークレット・サービス、沿岸警備隊、移民帰化局、運輸安全局、税関などを統合することになる。新組織を構成するのは、(1)国境・輸送、(2)緊急準備・対応、(3)化学・生物・放射線・核対策、(4)情報分析・基盤施設防御の4局。初代長官はトム・リッジ、副長官は海軍長官のゴードン・イングランドが就任する予定だ。
 これほどの巨大な組織を新たに作るきっかけになったのは昨年9月11日のテロだという。ならば、対テロリズムが新しい省の仕事になるはずだ。
 しかし、アメリカ政府がテロリズムとの戦いを叫び始めたのは1970年代前半、ベトナム戦争の終盤のことだ。戦争が終わり、北ベトナムという敵国がなくなるのを見越して新たな敵作りを始めたのである。
 当初、テロリズムの黒幕はソ連ということになっていた。1917年のロシア革命以来、ウォール街が社会主義の看板を掲げるソ連を敵視していたことは秘密でも何でもない。ただ、ソ連と核ミサイルを撃ち合うわけには行かないので、テロリズムという緩衝物を入れたのであろう。
 1979年にはCIAとモサド(言うまでもなく、イスラエルの情報機関)がエルサレムで国際テロリズムに関する会議を開催、そこでもソ連を国際テロリズムの黒幕と批判、PLOをその手先だと言っていた。1980年代になると会議に出席した「ジャーナリスト」がソ連をテロリズムの黒幕だとするキャンペーンをCIAのプロパガンダ専門家とともに展開した。
 これと並行してアフガニスタンでは対ソ戦が展開されていた。そこでソ連軍と戦っていたのがCIAやパキスタン、サウジアラビアから支援を受けていたイスラム原理主義者である。いや、この時に「イスラム原理主義」なるものが登場したわけで、この集団はCIAが作り上げたフランケンシュタインなのである。この当時、彼らは「自由の戦士」と呼ばれていた。
 時は過ぎ、ソ連が解体されると「自由の戦士」がアメリカの新たな敵になり、「テロリスト」と呼ばれるようになった。
 さて、では国土安全保障省の敵となるはずの「テロリスト」とは誰が想定されているのだろうか。当面はイスラム原理主義者やイラクということになるのだろうが、ウォール街の気持ち次第で誰でもテロリストにされる危険性はある。それほどテロリズムの定義は曖昧なのだ。
 このところ、「大量破壊兵器」なるものが話題になっているが、アメリカ自身は勿論、イスラエルも問題にされていない。(自分たちは何をしても許されるのだ。)むしろ、日本の方がアメリカの核関係者や情報機関から警戒されていることを知っているだろうか?日本には既に「大陸間弾道ミサイル」が存在、核弾頭を作るための技術も材料(プルトニウム)もある。特に、動燃(現在の核燃料サイクル開発機構)は警戒されてきた。
 もし、日本がアメリカの属国から脱して独立国になろうとしたならば、テロを支援し、大量破壊兵器の開発をしている国として攻撃対象になる可能性もあるのだ。
 ちなみに、イタリアの爆弾テロ(イタリアの情報機関が黒幕)で有罪判決を受けた人物やペルー政府のお尋ね者を日本政府は「亡命」させ、保護している。タリバンと似たような立場ということだ。

 と、いうことで、国土安全保障省は世界規模のゲシュタポになるかもしれない。
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---| OPC:米国の極秘テロ組織 |-------------------------------
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特別レポート「OPC:米国の極秘テロ組織」(600円)の販売が開始されました。
【内容】
第2次世界大戦後、アメリカには要人暗殺やクーデターを一手に引き受ける極秘チームが存在した。OPCである。1950年10月にCIAの中に潜り込むが、その後も破壊活動、秘密工作をOPC人脈は続けた。英国のある学者に言わせると、CIAはこうした人脈が隠れ蓑に使ってきたにすぎない。この特別レポートを読まずにアメリカの戦後史を語ることはできない。

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